Hi、Yuru~ku EnglishのManjiroです。
英単語帳を開いて、昨日覚えたはずの言葉がもう出てこない。
そんな経験は、英語を勉強している人なら珍しくないと思います。
僕は学習塾で10年以上英語を教えていますが、実を言うと、自分自身も新しい英単語を覚えるときは今でも一苦労します。
授業でも、単語を何度もノートに書いたのにテストでは思い出せない、という声をよく聞きます。
ただ、そこで「記憶力が悪いから」と決めつける必要はありません。
覚える作業を一回で終わらせず、少し時間を置いて何度も思い出すようにすると、取り組み方が変わってきます。
特に英語を始めたばかりなら、難しい単語を片っ端から増やすより、中学英語で使う基本的な単語が先です。
日常のやり取りでも出番の多い言葉が含まれているので、まずそこから始めると学習の手応えを得やすいでしょう。
この記事では、意味を見る・音を聞く・短い文で使う・自分で思い出すという流れを中心に、今日から試せる英単語の覚え方を紹介します。
英単語の覚え方は反復が基本
英語の単語学習で最初に変えてほしいのは、覚える量より覚えたかどうかの確かめ方です。
ここでは、忘れることを前提にした復習と、記憶から答えを取り出す練習について見ていきます。
一度で完璧に覚えようとしない

英単語を20個覚えると決めたら、その20個すべてを一回の勉強で完璧にしなければならない。
こんなルールを自分に課すと、勉強がかなり苦しくなります。
最初は単語の意味を知るだけでも十分な一歩なのに、スペルも発音も派生語も一度で覚えようとすると、いつまでたっても先に進めません。
僕がすすめたいのは、最初の一周を顔合わせだと思うことです。
初対面の人の名前を一回聞いただけで覚えられないのと同じで、英単語も何度か会ううちに見慣れてきます。
今日うまく思い出せなくても、明日の復習で答えられれば前進。
明日忘れていたら、また会えばいいんです。
ただし、何も考えずに眺めているだけではもったいない。
最初の一周でも、この単語はどんな場面で使うんだろう、どんな音なんだろうと一つ確認してください。
意味を一つ知って、音声を聞き、短い英文を読む。
このくらいで切り上げると、無理なく次の回に進めます。
最初の日は完成させる日ではなく、次に思い出しやすくする準備の日。
そう考えると、覚えきれなかった単語があっても、勉強そのものを失敗だと思わずに済みますよ。
見るだけでなく思い出してみる

単語帳を開いている間は意味が分かるのに、ページを閉じると何も出てこない。
この違いは大きいです。
答えが目の前にある状態で知っていると感じることと、答えを隠して自分の頭から取り出せることは、同じではありません。
例えばappleを見てりんごと答えるとします。
意味を確かめたら日本語訳を手や紙で隠し、少し待ってからもう一度答えてみてください。
出てこなければ答えを見直します。
そのあと同じ単語をもう一回試せば、単に読み返すより自分の理解を確かめやすくなります。
このような思い出す練習には、学習内容を後日思い出しやすくする効果が研究されています。
文章を使った実験なので英単語のすべてに同じ結果を当てはめることはできませんが、ただ読み直すだけでなく、記憶から答えを出す時間を作る考え方は参考になります。(出典:Association for Psychological Science「Test-Enhanced Learning」)
テストと言っても、大げさな問題集は必要ありません。
一語につき数秒、答えを隠すだけで大丈夫。
覚える時間の中に、思い出す時間を必ず入れることが大切なんですね。
復習の間隔を少しずつ空ける
同じ単語を一気に10回見るより、今日見た単語に明日また出会い、数日後にも確かめる。
こうした時間を空けた学習は、一般に分散学習と呼ばれます。
一晩で全部覚える方法とは違い、翌日以降も覚えているかを確認できるのが特徴です。
研究でも、学習をまとめて行う場合と間隔を空ける場合の違いが調べられています。
ただし、何日空けるのが必ず最良かは、覚える内容や何日後まで覚えていたいかで変わります。
だから忘却曲線に従って全員が同じ日に復習するべきといった決め方は、あまり気にしなくていいと思います。(出典:University of South Florida「Distributed Practice in Verbal Recall Tasks」)
僕なら、初日は短い間隔で確認し、その日の終わりか翌日、さらに数日後にもう一度試します。
まだ怪しければ翌日に戻し、すんなり答えられるなら次は少し先へ。
こうすれば、単語ごとの覚え具合に合わせて復習できます。
何日目に復習するかより、前回より少し時間を空けても答えられたかを見てください。
予定どおりに進まない日があっても、次の日に戻れば学習は続きます。
覚えた単語と忘れた単語を分ける
単語帳を毎回最初から最後まで見直すと、すでに知っている単語にも同じだけ時間を使ってしまいます。
もちろん、ときどき全体を確認する意味はあります。
でも、短い時間で覚える語を増やすなら、うまく答えられなかった単語へ多めに時間を使うほうが現実的です。
方法は簡単。
単語の横にすぐ答えられた、少し迷った、答えられなかったの三段階で印を付けます。
丸・三角・バツでも、アプリの正誤記録でも構いません。
次の学習では、まずバツ、次に三角を確認するだけ。
丸の単語は数日後に回してみましょう。
ここで気を付けたいのは、一度正解しただけで完全に卒業扱いしないことです。
直前に答えを見た単語は、短い間なら言える場合があります。
翌日や数日後にも答えられるかを確かめてから、復習の回数を減らすと安心です。
反復学習の基本は、全部を同じ回数覚えることではありません。
答えを隠して確認し、忘れた単語へ戻り、できた単語は少し時間を空けて再確認する。
この小さな循環を作ることです。
初心者が覚える単語の選び方
効率よく覚えるためには、何を勉強するかも大切です。
いきなり難しい英単語を集めるより、自分が実際に読む・聞く・話す場面で出会う語を先に覚えましょう。
中学レベルの基本語から始める

英語を学び直す大人も、中学校で習う英単語に戻って構いません。
むしろ、基礎があやふやなまま難しい単語帳へ進むと、短い英文さえ読みにくくなります。
book、want、before、becauseのような基本語を見たとき、意味だけでなく文の中での役割まで分かるかを確認したいところです。
例えばwantは「欲しい」だけで覚えるより、I want some water.(水が欲しい)のような短文と一緒に見ると、後ろに何が続くかも分かります。
becauseは「なぜなら」と知っていても、理由をつなぐ文で使えるかどうかは別です。
基本語ほど、実際の使い方が大事になります。
日常会話には中学で触れる基本語がたくさん登場します。
ただし、中学英語の単語だけであらゆる会話に対応できるという意味ではありません。
仕事や旅行、趣味の話では、別の言葉も必要になるでしょう。
まずは土台になる単語を覚えてから、必要な語を足す順番が無理のない道です。
中学生の学習全体を見直したいなら、中学生の英語勉強方法を基礎から解説した記事も参考にしてください。
単語と英文法を並行して学ぶと、一語ずつの知識が英文の中でつながります。
日常で見かける語を優先する
使う予定のない難しい単語を何百語も増やすより、毎日の生活で見聞きする言葉を覚えるほうが、復習のきっかけを作りやすいものです。
食べ物、家族、学校、仕事、移動、時間、気持ちを表す単語など、身近なところから始めてみてください。
例えば朝の行動ならwake up、get up、eat、leave、goといった語が思い浮かびます。
夕方ならcome home、cook、study、relaxも使えそうです。
自分の一日を英語で説明しようとすると、覚えたい言葉が自然に見えてきます。
全部を一度に暗記する必要はありません。
ここで一つ注意。
英語を一語ずつ日本語に置き換えてつなげても、自然な英文になるとは限りません。
wake upとget upのように似ていても使う場面が違う表現は、例文を見ながら区別しましょう。
単語と同時に短いまとまりで覚えれば、あとで英文を作るときに役立ちます。
自分の生活に近い単語を選ぶメリットは、教科書を閉じたあとも思い出せること。
歯を磨くときにbrush、買い物中にbuy、帰宅したらhomeと、一語でも英語を連想してみるだけで、勉強の外にも小さな復習を置けます。
一語に意味を詰め込みすぎない
英単語には、意味が一つとは限らないものがたくさんあります。
takeは「取る」だけでなく、take a pictureなら「写真を撮る」、take a busなら「バスに乗る」という使い方をします。
だからといって、辞書に載った意味を最初から全部覚えようとすると負担が増えてしまいます。
最初は、教材の英文に合う意味を一つ確かめてください。
そのうえで、同じ単語が別の英文に出てきたときに意味を追加すれば十分です。
同じ英語でも組み合わせで意味が変わるんだなと気づければ、その単語への理解が進みます。
例えばrunも「走る」が基本ですが、run a shopは「店を経営する」という意味になります。
初級者ならrunを見てすぐ「走る」と答えられる段階を作り、別の用法には実際に出会ったときに触れましょう。
何種類の訳を知っているかだけで、自分の英語力を測らなくていいんです。
辞書を使う場合も、語義の長い一覧を全部ノートに写す必要はありません。
今読んでいる英文の意味と、短い用例を一つ残す。
これなら復習のときにも迷いにくくなります。
覚える数は生活に合わせて決める
一日100語覚えたと聞くと、自分も同じくらいやらなければと思うかもしれません。
でも、初めて覚える単語が多い人と、昔覚えた語を見直している人では、必要な時間がまったく違います。
数だけを比べてもあまり意味はありません。
初心者なら、まず一日5〜10語くらいを仮の目安にしてみてください。
これは研究で決まった絶対的な数ではなく、復習まで含めて続けやすいかを試すための出発点です。
忙しい日は3語でもいいし、時間のある日は少し多めに触れても構いません。
大事なのは、新しい単語を足す前に、昨日までの単語を思い出せるか確認することです。
新出語を毎日増やすだけだと、復習すべき単語が積み重なって途中で苦しくなりがち。
覚え直しに時間がかかる日なら、新しい語を増やさず復習だけにしてもいいと思います。
一か月で何語増やしたかより、先週覚えた言葉を今日使えるか。
そんな見方をすると、勉強の量と成果の違いに気づきやすくなります。
英単語を覚える具体的な手順
ここからは一語を覚えるときの流れです。
特別な道具を用意しなくても、単語帳と音声、答えを隠せる紙があれば始められます。

最初は意味を一つ確認する
新しい単語を見たら、最初に「この文章では何を表しているか」を確かめます。
例えばborrowなら「借りる」、lendなら「貸す」です。
日本語にしたときの方向が違うので、単語だけを交互に見ていると混乱する人もいます。
そんなときはI borrow a book.とI lend a book.を見比べると違いがつかみやすくなります。
いきなり日本語訳を完全一致で覚えようとしないのもポイントです。
happyなら「幸せな」「うれしい」といった訳がありますが、まずは喜んでいる状態を思い浮かべられれば、意味の入口としては十分でしょう。
細かな訳し分けは、英文の中で少しずつ身につけていきます。
ただし、意味をあいまいにしすぎるのもよくありません。
borrowを「本に関係する単語」とだけ覚えていたら、実際には使えないですよね。
まずは一つ、短く説明できる意味を確かめる。
そのあと例文で理解を確かめるのが順番です。
英和辞典の説明が難しいと感じるときは、中学向けの単語帳や教材の日本語訳から始めて構いません。
読んで納得できる表現を一つ持っておくと、次の学習へ進みやすくなります。
発音を聞いて自分でも言う
英語の単語を覚えるときは、つづりと日本語訳だけで終わらせず、音も聞いてほしいです。
文字では知っているのに、会話の中ではまったく聞き取れない。
その原因の一つは、頭にある読み方と実際に聞こえる音が結び付いていないことかもしれません。
例えばcomfortableのような単語は、文字を一文字ずつローマ字の感覚で読んでも、自然な発音にはなりません。
音声辞書や単語帳の音源で確認し、最初はゆっくり真似してみましょう。
正確な音を聞いたあと、声に出してからもう一度聞き直す。
この往復だけで、目だけに頼らない学習になります。
発音の練習では、最初からネイティブと同じ速さを目指さなくて大丈夫です。
聞いた音の長さやアクセントの位置を、一つずつ意識してみてください。
似ていないと感じたら、口元の動きや音の違いを確かめ、もう一度試しましょう。
読み方の調べ方で迷ったら、英語の発音練習方法を解説した記事もどうぞ。
単語学習では音声確認に長時間かけすぎず、ひとまず意味と音が結び付いたら次へ進んで構いません。
短い例文で使う場面を知る
単語を一語だけ覚えたつもりでも、英文に入ると意味が分からなくなることがあります。
そんなときは、例文を一つだけ添えてみてください。
大切なのは長くて立派な文ではなく、読んだ瞬間に状況が思い浮かぶ短い英文です。
例えばneedならI need help.(助けが必要です)、earlyならI get up early.(私は早起きします)。
このように主語と動詞が入った短文を読むと、単語がどこに置かれるか分かります。
暗記したい語だけを無理に抜き出すより、後で思い出すための手掛かりが増えるんです。
例文は意味が理解できるものを選びましょう。
知らない文法や難しい語が何個も入った文では、肝心の単語に集中できません。
単語帳の例文が難しすぎるなら、もっと短い文に替えても構いません。
ただし自分で英文を作る場合は、辞書の用例などで自然な使い方か確認してください。
僕は「その単語を自分の一日の出来事に当てはめられるか」をよく意識します。
tiredならI am tired today.、busyならI am busy.。
身近な文は、学習後にもふと思い出しやすいものです。
答えを隠して一度思い出す
意味と音と例文を確かめたら、いったん答えを見えなくします。
ここからが大事な練習です。
英語の部分だけを見て日本語の意味を言う、または音声を聞いて意味を答える。
すぐに正解が出なくても、短い時間は自分で考えてみてください。
思い出せなかったら、すぐ答えを見ても大丈夫です。
何分も苦しみ続ける必要はありません。
間違えた語に印を付けて正しい意味を確認し、少しあとで再び答えてみる。
答えを見た直後なら言えたとしても、それで終わらせず、翌日にも確かめましょう。
このとき、ただ単語カードをめくるだけの作業にならないよう注意してください。
ページを開く前に自分の答えを声に出す、頭の中で短い日本語を作る、ノートに一語だけ書くなど、答えを出す行動を入れます。
自分の頭が働いたかどうかで、学習の質は変わります。
英語を見て意味が分かる段階と、何も見ずに英語を使える段階は別です。
まずは前者から始めて、目的に合わせて少しずつ後者へ進めれば十分。
焦って全方向の問題を解こうとしなくていいですよ。
スペルは目的に合わせて書く
英単語は何回も書けば覚えられる、と教わった人もいるでしょう。
もちろん書く練習が役立つ場面はあります。
学校の単語テストでつづりを答えるなら、文字を見ずに書けるか確かめる必要があります。
一方、読むことが目的なら、毎回すべての単語を10回ずつ書く必要はないはずです。
書くときは、ただ手を動かすのではなく、いったん見本を隠して書いてみてください。
例えばWednesdayのようにつづりを間違えやすい単語なら、間違った部分を確認してから再挑戦します。
何度も同じ誤りが出るなら、その部分だけを目立たせて覚える方法もあります。
発音とスペルが一対一にならない単語もあるので、音からつづりを必ず当てられるとは限りません。
声に出しながら書く方法が合う人もいれば、文字の形に注目したほうが覚えやすい人もいます。
自分が間違える箇所に合わせて練習を変えてください。
テストで日本語から英語を書かされるのに、英語を見ながら日本語を読む練習だけで終えてしまうのは惜しいです。
本番で求められる答え方に近い形で試すことも、忘れないための大切な工夫になります。
◆Manjiroのワンポイントアドバイス
一語に何分もかけるより、意味を一つ確認して音を聞き、短文を読んだら答えを隠す。
この一連の動作を短く回してみてください。
覚えられなかった単語は印を付けて、あとでもう一度。
僕自身も新しい語には何度も戻りますから、初日に全部覚えられなくても気にしすぎないでくださいね。
英単語を忘れにくくする復習法
覚えた単語を残すには、次の日以降の扱い方が欠かせません。
学校のテスト対策でも、大人の学び直しでも使える、復習の組み立て方を紹介します。
今日と明日と数日後に確認する

復習の予定を決めないと、また今度と思っているうちに一週間過ぎてしまいます。
そこで最初は、単純な予定でいいので決めておきましょう。
例えば初日に覚えたら、その日の最後にもう一度、翌日に一度、三日ほど経ってから再確認し、余裕があれば一週間後にも試します。
これは誰にでも最適な日程という意味ではなく、続けやすい学習例です。
翌日にほとんど答えられなかったなら間隔を短くし、余裕で答えられたなら次は少し先へ延ばしてみてください。
単語ごとに違っていて構いません。
単語帳を何冊も同時に進めると復習予定が複雑になりがちです。
初心者のうちは教材を一つにしぼり、前回の続きと間違い直しを同じ場所で確認できるようにすると管理が楽になります。
ノートなら日付を書いておくと、いつ触れた語かも分かります。
一日できなかったからといって、翌日に二日分を一気に片付ける必要はありません。
まず昨日までの苦手語を5つ確認する。
そこから再開すれば十分です。
予定が崩れても戻れる仕組みのほうが長く続きます。
正解でも迷った語は復習する

単語テストで正解したから、もう覚えたことにしてよいでしょうか。
もちろん、次の単語へ進む判断にはなります。
ただ、答えるまでに長く迷った語は、まだ定着の途中かもしれません。
そんな単語には三角印を付け、翌日もう一度試してみましょう。
例えばimportantを見て「大事な、だっけ……いや、重要な」と時間をかけて答えた場合、意味はおおむね分かっています。
でも英文を読むたびに立ち止まるなら、もう少し慣れたいところです。
次に見たときすっと意味が浮かぶかを確かめると、読む速さにもつながります。
逆に、意味がすぐに出る単語を毎日何度も確認しなくても構いません。
数日後にもう一度試し、それでも答えられるなら復習の頻度を下げます。
その分、バツや三角の単語へ時間を使えるわけです。
迷った語が多い日も、落ち込まなくて大丈夫。
三角印はもう少しで思い出せそうという記録にもなります。
昨日は答えられなかった単語が今日は少し思い出せたなら、それも立派な変化です。
英語から日本語へ答える
初心者や英語の文章を読む機会が多い人なら、まず英単語を見て日本語の意味を答える練習を中心にしてみてください。
短い英文を理解するには、英文の中で出てきた単語の意味を取り出せることが大切です。
音を聞いて意味が分かるかも、少しずつ確認するといいでしょう。
例えばarriveを見て「到着する」と答えられるか、arrive at the stationを読んで「駅に着く」とつかめるかを試します。
単語とフレーズの両方を見ておくと、意味だけでなく使い方にも注意を向けられます。
どちらか一つに絞りすぎないほうが、後の英文理解に役立ちます。
ただし、日本語訳を一文字ずつ完全一致させる必要がない場面もあります。
「大きい」と「大きな」のような自然な言い換えなら、意味が合っているかで判断して構いません。
一方でborrowとlendのように意味の方向が変わる語は、はっきり区別してください。
英語を読んで日本語にする練習が安定したら、単語を含む短文を音読するのもおすすめです。
意味が分かる文を声に出すと、単語の音と文章の流れを一緒に確かめられます。
日本語から英語へ言えるか試す
英単語を見れば意味が分かるのに、いざ英語で話そうとすると言葉が出ない。
これは珍しいことではありません。
読むときには英単語がヒントになりますが、話すときは自分で必要な言葉を探すからです。
会話や英作文を目標にするなら、日本語から英語を思い出す練習も加えましょう。
例えば「必要とする」を見てneedを答えたら、I need a pen.と言ってみます。
「昨日」を見たらyesterdayと答え、I studied yesterday.と続ける。
最初は短文だけでいいので、一語が自分の言葉になるか確かめてください。
日本語には似た意味の英語が複数ある場合もあります。
だから、単語カードの訳と一字一句合わないからといって、常に不正解とは限りません。
単語帳の学習範囲では指定された語を確認しつつ、会話の練習では文脈に合うかを考えましょう。
とはいえ、初心者が最初からすべての単語で日英両方向のテストをする必要はありません。
読むことが優先なら英語から日本語へ。
話すことが目標なら、よく使う語から日本語から英語へ。
この順で広げれば負担を増やしすぎずに進められます。
英単語が覚えられないときの対処
同じように勉強しても、すぐ覚えられる単語と何度も忘れる単語があります。
そこで自分には無理と考える前に、つまずく理由に合わせて練習方法を変えてみましょう。
似た意味やつづりを混同する
英単語の中には、似ているからこそ覚えにくいものがあります。
quietとquiteは文字の並びが似ていますが、quietは「静かな」、quiteは「かなり」などを表します。
こういう語は、一つだけ繰り返すより、二つを並べてどこが違うか確かめるほうが分かりやすい場合があります。
ただし、最初から似た単語を大量に並べると、かえって混乱する人もいます。
まず一語ずつ意味と音を覚え、少し慣れてから比較しましょう。
つづりの違う部分に下線を引く、短い例文を一つずつ作るなど、小さな工夫で十分です。
意味が似ている語でも、使う相手や文の形が違うことがあります。
sayとtellなら、tell meのように「誰に」を続ける使い方に注目すると、単に「言う」とだけ暗記するより違いが見えます。
文を難しくしないことがコツです。
比較表を作る場合は、単語の意味を何十個も書き込む必要はありません。
単語、基本の意味、短い例文の三つにして、あとで見返しやすくしておきましょう。
何度覚えてもすぐ忘れてしまう
同じ単語に五回も十回も戻っていると、気持ちが折れそうになるかもしれません。
でも、英単語の覚えやすさには個人差も単語ごとの差もあります。
見慣れないつづりだったり、生活の中で使う場面が想像しにくかったりすると、すぐに覚えられないこともあります。
そんなときは、練習を増やす前に方法を変えてみてください。
文字だけで覚えていたなら音声を聞く。
日本語訳だけなら短い例文に入れる。
何度読んでも残らないなら、一度答えを隠して思い出す。
単語を知る入口を増やす感覚です。

語呂合わせが役に立つ人もいますが、語呂だけで終わらせないことが大切。
最後は正しい意味、音、用法へ戻りましょう。
また、覚えにくい語が一つあるからといって、その単語だけに長時間を費やす必要はありません。
いったん別の語に進み、翌日もう一度戻ってみてください。
僕も新しい語を一回で覚えるのは得意ではありません。
何度も出会うことで少しずつ見慣れていくものだと考えています。
今日の正解数が少なくても、明日一語多く答えられたら、それを積み重ねればいいんです。
書くだけの暗記に疲れてしまう
ノート一ページを英単語で埋めたのに、意味を聞かれると答えられない。
そんなときは、書く作業そのものが勉強の目的になっていないか見直してみましょう。
手を動かした量は見えやすいですが、それだけでは覚えたかどうかを判断できません。
まず五語だけ選び、意味を確認したらノートを閉じて答えます。
書く必要がある単語だけ、見本を隠して一回書いてみる。
間違えたらつづりを確かめて再挑戦。
この方法なら、ひたすら何行も書くより短い時間で自分の苦手な部分を見つけられます。
もちろん、書くことが好きで集中しやすい人なら、書く練習を続けても構いません。
問題は何回書いたかだけが達成目標になることです。
最後に意味を答えられたか、つづりを書けたかを確認すると、勉強した手応えがよりはっきりします。
疲れている日は、音声を聞いて意味を答えるだけでもいいでしょう。
毎回同じ方法を使わなくても、覚えたかを確認する時間さえ残しておけば、学習を止めずに済みます。
単語は知っているのに聞き取れない
文字で見たらすぐ分かる単語が、会話の中では聞こえてこない。
そんなときは、単語の記憶が足りないのではなく、音と文字の結び付きがまだ不十分なのかもしれません。
英語では単語が続くと音が変化することもあるので、一語だけの音声と文の中の音声を両方聞いてみましょう。
例えばwant toは、ゆっくり一語ずつ読むときと、自然な会話で話すときでは聞こえ方が変わることがあります。
単語を別々に知っていても、まとまって聞こえると分からない場合があるんですね。
だから、発音を調べたあとに短い英文の音声も聞くと役立ちます。
練習では、音声を聞く、英文を見る、意味を確かめる、もう一度聞くという順番がおすすめです。
何となく聞き流し続けるより、どの単語が聞こえなかったのかを確かめてから繰り返すほうが、次の学習へつながります。
聞き取りそのものを練習したいなら、英語リスニングの勉強法を解説した記事も参考にしてください。
単語の暗記とは別に、短い音声を使った練習を加えると、知っている語が耳からも分かるようになる可能性があります。
単語帳とアプリを使い分ける
覚え方の基本ができたら、道具は自分が続けやすいものを選びましょう。
紙の単語帳にもアプリにも便利な点がありますが、使っているだけで自動的に覚えられるわけではありません。
紙の単語帳は復習しやすさで選ぶ
紙の単語帳を選ぶとき、最初に見てほしいのは収録語数よりも難易度です。
知らない語だらけで例文も読めない教材だと、一語を理解するだけで疲れてしまいます。
英語初心者なら、中学英語の基礎から始められて、音声を聞ける教材が使いやすいと思います。
次に、日本語訳を隠しやすいレイアウトか確かめましょう。
赤シートで隠す形式でも、ページを折って確認する形式でも構いません。
音声が付いているなら、スマホで手軽に再生できるかも大切です。
CDを毎回準備するのが面倒なら、いくら内容が良くても続けにくいですよね。
例文は短く、意味が分かるものが理想です。
難しい文を読み解く練習と、基本単語を覚える練習は、最初は別に考えてもいいでしょう。
また、購入したらあれこれ追加せず、まず一冊を繰り返してみてください。
途中で新しい教材を探し続けると、肝心の復習が後回しになります。
教材に合うかどうかは人によって違います。
書店で数ページ開き、意味を調べずに読める例文がどれくらいあるか確かめると、失敗しにくくなります。
単語アプリは復習機能を確認する
通勤中や休み時間に勉強したいなら、単語アプリは便利な選択肢です。
スマホ一台で意味と音声を確認でき、答えた結果を記録できるものもあります。
ただ、画面をどんどんタップするだけになると、分かった気分のまま進んでしまうことがあります。
アプリを選ぶなら、答えを隠して確認できるか、間違えた語をもう一度出せるか、単語の音声が聞けるかを見てください。
進捗を数字で示す機能は励みになりますが、正答率だけでなく、数日後にも答えられるかを確かめられる仕組みだと使いやすいでしょう。
間違えた問題が自動的に出題される機能も便利です。
ただし、アプリごとに復習の間隔や判定方法は異なります。
最初の設定のままで合わないと感じたら、一回の学習量を減らしたり、音声を流すタイミングを変えたりして調整してみましょう。
無料版で使える範囲、有料プランの料金、契約の自動更新、学習履歴の扱いはサービスによって異なります。
正確な情報は公式サイトをご確認ください。
いきなり長期契約をせず、まず無料で数日試して、自分が本当に続けられるかを見てから判断するのがおすすめです。
辞書は発音と例文を見るために使う
単語帳に載っていない言葉を見つけたら、辞書を頼りましょう。
初心者なら英和辞典で意味を確かめ、例文と発音をセットで見る使い方が便利です。
英英辞典に挑戦するのもいいですが、説明の英文を読むだけで疲れるなら、今は無理をしなくて構いません。
辞書では、単語の意味がたくさん並びます。
全部書き写すのではなく、今読んでいる文に合う意味と例文を一つ選んでください。
例えばlookなら「見る」だけでなくlook atやlook forのような形にも注目すると、実際の英文で使い方を見分けやすくなります。
発音が不安なときは、音声付きの辞書で聞いてから真似します。
カタカナの読みだけに頼ると、実際の英語とずれる場合があるためです。
録音して自分の音を確かめる方法もありますが、まずはお手本を聞いて口に出すだけで十分でしょう。
音声機能付きのサービスを詳しく比べたい人は、無料から使える英語発音アプリの比較記事もどうぞ。
単語を覚える目的なら、機能が多いものより、意味と音をすぐ確認できる道具のほうが使いやすいこともあります。
教材の購入は続けてから考える
英単語学習を始めると、人気の単語帳や高機能なアプリが次々と気になります。
新しい道具を選ぶのは楽しいものですが、教材を替えるだけで記憶に残るようになるわけではありません。
まずは今ある教材で意味を見る、音を聞く、答えを隠す、翌日戻るができるか確かめてみてください。
有料の教材を検討するなら、必要な機能を具体的に決めましょう。
通学中に音声を聞きたいのか、間違えた語を自動で出してほしいのか、中学英語から順番に学びたいのか。
目的が決まると、自分に不要な機能へお金を払わずに済みます。
特にアプリの月額・年額料金、無料体験後の課金開始日、解約方法は事前に確認したいところです。
価格や機能は変更されることがあります。
無理のない予算で続けられるか迷う場合は、学校や学習塾の先生など、学習状況を見られる専門家に相談するのも一つの方法です。
どれを買うかより、買ったあとに何度戻ってこれるか。
これが僕の考える教材選びの基準です。
無料の単語カードでも、毎日思い出す練習ができるなら立派な学習道具になります。
無理なく続く毎日の勉強プラン
覚える方法が分かっても、毎日の生活に入れられなければ続きません。
ここでは忙しさや学習目標に合わせて、実際に回しやすい時間の使い方を考えます。
一日10分なら復習を先にする
毎日まとまった時間を取れない人は、最初から一時間の暗記を目標にしなくて大丈夫です。
一日10分でも、前日に覚えた単語を確認してから新しい語に触れることはできます。
例えば最初の4分で苦手語を思い出し、次の4分で新しい語を5個見て、最後の2分で答えを隠して確認する流れです。

これはあくまで一般的な目安なので、学習の速度に合わせて変えて構いません。
新しい語が難しい日なら、5個を3個に減らしてもいいですし、音声確認に時間が必要なら新出語を増やさず翌日に回す方法もあります。
大切なのは、10分を全部新しい単語に使わないこと。
復習を先にすれば、以前覚えた言葉を忘れたまま放置しにくくなります。
毎日の記録も何語進んだだけではなく、何語思い出せたまで残してみましょう。
朝の支度前、昼休み、寝る前など、取り組みやすい時間帯は人によって違います。
必ず朝がいい、夜がいいと決める必要はありません。
続けやすい場所と時間を一つ選んで、短い勉強を生活の中に置いてみてください。
一日20分なら音と文も加える
20分使える日なら、意味を答える練習に加えて、音声と短文の時間も確保できます。
例えば最初の7分で昨日までの単語を復習し、次の8分で新しい語に触れ、最後の5分で例文を音読する流れです。
全部をきっちり時間どおりに行う必要はありません。
例文を音読するときは、先に意味を理解しておくのがポイント。
意味が分からない英文をただ早口で読むより、どんなことを言っているか分かった文をゆっくり声に出すほうが、単語の使い方を意識しやすいと思います。
例えばhelpを覚えたらCan you help me?、needを覚えたらI need some help.と短い文で確認します。
前日に練習した語が今日の英文にも登場したら、いい復習の機会です。
一度覚えた語が別の場面でも分かるかを見てください。
発音や文法で立ち止まる語があるときは、その一語だけ調べて戻りましょう。
全部を完璧に理解するまで次へ進めない、と考えると長続きしません。
毎日少しずつできる範囲を増やしていけば十分です。
テスト前も覚え直しを中心にする
学校の定期テストや英検の受験を控えているなら、出題範囲に合わせて単語を覚える必要があります。
ただし、直前になって初めて全部を見るより、普段から少しずつ触れておくほうが慌てずに済みます。
試験までの日数が少ないときほど、覚えた語と未習得の語を分けることが役立ちます。
まずテスト範囲を一周して、意味がすぐ出る語には丸、迷う語には三角、出てこない語にはバツを付けます。
残りの時間はバツと三角を中心に回しましょう。
スペルを書く問題があるなら、見本を隠して書く練習も欠かせません。
注意したいのは、試験直前の一夜漬けだけで長く覚えられると期待しないことです。
直前に覚えて当日答えられたとしても、しばらくすると忘れる場合があります。
試験が終わったあとにも、よく使う基本語だけはときどき復習してみてください。
点数だけを見て勉強法を決めると、どこでつまずいたか分からなくなることがあります。
意味が分からなかったのか、つづりを間違えたのか、時間が足りなかったのか。
間違いの種類を見ると、次にやることが見つかります。
覚えた単語を会話で一度使う
単語帳で意味を答えられるようになったら、身近な会話や独り言でも試してみましょう。
自分が言いたいことを全部英語にする必要はありません。
今日覚えた語を一つだけ選び、一文作るところから始めます。
例えばhungryを覚えた日はI’m hungry.、tomorrowならI will study tomorrow.。
英語で日記を書くのが苦手なら、声に出すだけでも構いません。
単語を見れば分かるから自分で使えるへ少しずつ進める練習です。
ただし、例文を作るときには文法も必要になります。
語順が分からなかったら、中学英語の短い例文を参考にしてください。
難しい表現をひねり出すより、知っている型の一部分を入れ替えるほうが気軽に続けられます。
英会話では一語だけでなく、相手の言葉を聞いて返すことも必要です。
単語暗記だけですべてができるようになるわけではありませんが、知っている語が増えると、言いたいことを表す材料が少しずつ集まります。
そこから会話の練習へ進んでいきましょう。
英単語の覚え方に関する疑問
最後に、学習を始めたばかりの人からよく聞く疑問に答えます。
覚えるペースや復習方法に迷ったときの参考にしてください。
英単語の覚え方に関するFAQ
Q1. 英単語は一日何個覚えるべきですか?
A. 初心者なら、まず5〜10語程度を仮の目安にしてみてください。
大切なのは新しく覚えた数だけでなく、翌日以降に思い出せるかです。
負担が大きければ数を減らし、復習まで終えられる量に調整しましょう。
Q2. 英単語は何回繰り返せば覚えられますか?
A. 全員に共通する決まった回数はありません。
覚えやすさは単語や人によって違います。
回数だけ数えるより、答えを隠して確認し、翌日や数日後にも思い出せるかを見てください。
忘れた語だけ追加で復習する方法がおすすめです。
Q3. 英単語は書かないと覚えられませんか?
A. 必ず何度も書く必要はありません。
読むことが目的なら、意味と音を確認して思い出す練習もできます。
一方、学校のテストや英作文でスペルを書くなら、見本を隠して正しく書けるかを確かめましょう。
目的によって必要な練習が変わります。
Q4. 英単語は日本語訳だけ覚えてもいいですか?
A. 最初に日本語訳を一つ覚えるのはよい入口です。
ただし、訳だけだと音声で聞き取れなかったり、英文での使い方に迷ったりすることがあります。
余裕が出てきたら、発音と短い例文を一つずつ加えてみてください。
Q5. 英単語アプリと単語帳はどちらがいいですか?
A. どちらも使えます。
紙は書き込みや一覧の確認がしやすく、アプリは音声や苦手語の再出題が便利です。
使いやすいほうを選び、答えを隠して思い出す練習ができるかを重視しましょう。
有料アプリは料金や契約条件を公式サイトで確かめてください。
英単語の覚え方のまとめ
英単語は、一度で完璧に仕上げようとすると苦しくなりがちです。
僕自身も新しい語を覚えるときには何度も戻ります。
だからこそ、最初から全部覚えることより、忘れた語へ戻れる勉強の流れを作ることを大切にしています。
- 初心者は中学英語の基本単語から始める
- 最初は意味を一つ確認し、音と短い例文も見る
- 答えを隠して思い出す練習を毎回入れる
- 翌日や数日後に復習し、間隔は覚え具合で変える
- 正解した語より、迷った語や忘れた語に時間を使う
- 教材は多く買わず、続けやすいものを一つ選ぶ
英単語を覚えることは、試験で正解するためだけではありません。
読んだ英文が分かる、聞いた言葉がつながる、自分の言いたいことが少し言える。
そんな小さな場面が増えていくと、英語の勉強はもっと楽しくなります。
今日の目標は、まず5語でも十分。
意味を見て、音を聞き、一度隠して答える。
そして明日、また会いに行きましょう。
英語は、ここからで大丈夫です。
