Hi、Yuru~ku EnglishのManjiroです。
英語を読むと意味が分かるのに、音になった瞬間まったく分からなくなる。
リスニングを始めたばかりの人には、かなり起こりやすいことです。
僕は学習塾で10年以上英語を教えていますが、リスニングが苦手な人へ、とにかく毎日英語を流しておけばいいとは伝えていません。
聞き取れない音声を聞き続けても、分からないまま通り過ぎる部分が増えてしまうからです。
初心者のリスニングは、意味が分かる短い音声を聞き、英文を確認し、聞こえなかった音を見つけ、自分でも声に出してからもう一度聞く。
この流れを繰り返すところから始めるのがおすすめです。
僕自身も英語を身につける過程で、聞くことと話すことを生活の中へ増やしていきました。
リスニングを本気で伸ばしたいなら、問題集を解くだけではなく、英語の音へ触れる時間そのものを作る必要があります。
聞き取れない原因を知る

リスニングが苦手だと耳が英語に慣れていないからと考えがちですが、原因はそれだけではありません。
聞き取れない理由を分けて考えると、自分が何を練習すればいいか見つけやすくなります。
知らない単語は聞けない
音声を何度聞いても意味が分からない単語があります。
その単語を文字で見ても意味を知らないなら、まず語彙の問題です。
例えば英文を読んだときにも知らない単語が何個もある教材なら、リスニング教材としては少し難しすぎる可能性があります。
音を聞く練習へ集中するには、英文を見れば大体の意味が分かる素材を使ったほうが進めやすいです。
知っている単語でも音が違う
文字ではすぐ分かる単語なのに、音声で聞くと分からないこともあります。
これは、頭の中で想像している発音と実際の音が一致していない可能性があります。
学校でスペルと意味だけ覚えた単語ほど、この現象は起こりやすいです。
単語学習をするときも、できれば音声を一緒に確認してください。
単語同士がつながって聞こえる
実際の英語では、一語ずつ区切って読まれるとは限りません。
前後の音がつながったり、一部が軽く発音されたりすると、知っている単語でも別の音のかたまりに聞こえます。
初心者が速すぎて何も聞こえないと感じる理由の中には、単純な速度だけでなく、こうした音の変化も含まれています。
意味を考える間に先へ進む
一語聞くたびに日本語へ訳していると、その間にも次の英文が流れていきます。
すると一文目を考えているうちに二文目を聞き逃し、その後も追いつけなくなります。
初心者のうちは日本語を介しても構いませんが、短くて簡単な英文から、聞いた順番で意味をつかむ練習を増やしていきましょう。
リスニングで聞こえない原因は、語彙、発音、音のつながり、意味を処理する速さなど複数あります。
ただ英語を流し続ける前に、自分がどこで止まっているのか確認してください。
教材は簡単な音声を選ぶ

リスニングの教材選びでは、難しい英語を聞けば早く上達するわけではありません。
むしろ初心者ほど、少し簡単かなと感じる程度から始めることをおすすめします。
英文を読めるか確認する
教材を選んだら、まずスクリプトを読んでみてください。
文字で読んでも意味がほとんど分からないなら、その教材でリスニングだけを練習するのは大変です。
単語を何度も調べ、文法も調べ、音まで確認することになるため、一つの音声へかなり時間がかかります。
最初は、文章を読めば意味をつかめる教材を使ったほうが音へ集中できます。
短い音声から始める
初心者なら数十秒から数分程度の短い会話でも十分です。
10分や20分の音声を一度聞いて終わるより、短い音声を何度も聞き直すほうが、聞こえなかった部分を見つけやすくなります。
同じ英文を繰り返すことに抵抗を感じるかもしれませんが、リスニングでは反復がかなり大切です。
速度を下げても構わない
再生速度を変更できる教材なら、最初は少し遅くしても大丈夫です。
ただし、ずっと遅い速度だけで聞くのではなく、内容と音を確認したあと通常速度へ戻してください。
目的は遅い英語だけを聞けるようになることではなく、通常の音声へ近づいていくことです。
基本の練習手順を覚える

初心者が一つの音声を使って練習するときは、順番を決めておくと迷いません。
僕なら、最初からシャドーイングだけを何十回もさせることはしません。
まず何も見ずに聞く
最初の一回はスクリプトを見ずに聞いてください。
全部聞き取ろうとしなくて大丈夫です。
誰が話しているのか、何について話しているのか、知っている単語がどれくらい聞こえるのかを確認します。
ここで何となく内容を予想しておくと、その後スクリプトを見たときに自分が聞き逃した場所が分かります。
次に英文を確認する
一度聞いたらスクリプトを開きます。
知らない単語と分からない文法を確認し、英文そのものの意味を理解してください。
この段階で文章を読んでも分からない部分を残したままにすると、何度音声を聞いても意味までつながりにくいです。
聞こえなかった場所を探す
英文を理解したら、もう一度音声を聞きます。
今度は文字では分かるのに音では分からなかった場所へ注目してください。
単語同士がつながっていたのか、発音を勘違いしていたのか、語尾が聞こえなかったのか。
聞こえなかった原因を一つずつ確認します。
音声をまねして読む
次に、英文を見ながら音声をまねして声に出します。
発音を完璧にする必要はありません。
音声の区切りやリズムを意識しながら、同じ英文を何度か読んでください。
自分で言えるようになると、同じ音を聞いたときにも気づきやすくなります。
最後に何も見ずに聞く
練習の最後にスクリプトを閉じ、最初と同じ音声をもう一度聞きます。
一回目より聞こえる部分が増えていれば、その教材で練習した意味があります。
一度で全部聞こえるようにならなくても構いません。
翌日もう一度聞いてみると、記憶が残っているかも確認できます。
◆Manjiroのワンポイントアドバイス
同じ30秒の英文を何度も聞くのは地味です。
でも、初心者の時期はこの地味な練習がかなり大事。
聞こえなかった一文が聞こえるようになる経験を少しずつ増やしてください。
音読をリスニングへ使う

リスニングなのに声を出すのかと思うかもしれません。
ですが、音読は英語の文字と音を結び付けるために使いやすい練習です。
意味を理解してから読む
意味が分からない英文をただ声に出しても、発音練習だけになりがちです。
先に単語と英文の意味を確認してください。
何を言っているか分かった状態で音声を聞き、それをまねして読みます。
すると、音と意味を一緒に扱いやすくなります。
短い区切りでまねする
一文が長い場合は、最初から全部まねしようとしなくて大丈夫です。
数語ずつ音声を止め、その部分をまねします。
慣れたら区切りを長くして、一文全体へ進めてください。
発音記号だけにこだわらない
発音記号を学ぶことは役に立ちますが、初心者がすべての記号を完璧に覚えるまでリスニングを止める必要はありません。
辞書や教材の音声を聞き、自分の発音と比べる方法でも学べます。
分からない音が出てきたときに発音記号を確認するくらいから始めても大丈夫です。
リピーティングを取り入れる
リピーティングは、音声を聞いたあとに一度止め、聞いた英文をまねして言う練習です。
初心者にも取り入れやすい方法だと思います。
一文を短く区切る
最初から長い一文を覚える必要はありません。
短いフレーズを聞いて停止し、そのまま繰り返します。
言えなかったらスクリプトを確認し、もう一度聞いてください。
英語を耳で受け取り、少しの間覚え、自分の口から出すという流れを作れます。
慣れたら文字を見ない
最初はスクリプトを見ながらでも構いません。
英文の意味と音が分かってきたら、文字を隠してやってみてください。
聞いた内容を保持できない場合は、一度に扱う英文が長すぎる可能性があります。
シャドーイングは後から使う
リスニング勉強法を調べると、シャドーイングという言葉をよく見かけます。
役に立つ方法ですが、初心者がいきなり難しい音声で始めると、音を追いかけるだけになりやすいです。
内容を理解してから行う
シャドーイングに使う音声は、単語と文法をすでに理解しているものにしてください。
最初にスクリプトを読み、音声を何度か聞き、音読やリピーティングまでできた教材なら使いやすいです。
内容が分からない状態で音だけまねすると、何を言っているのか分からないまま口を動かすことになってしまいます。
追いつけないなら戻る
通常速度でまったく追いつけない場合は、速度を下げるかリピーティングへ戻ります。
シャドーイングができないからリスニングが苦手なのではありません。
練習方法には順番があります。
自分の段階に合った方法を選んでください。
難しい音声でシャドーイングを続けること自体を目標にしないでください。
英文の意味と音が分かる教材で行ったほうが、初心者は練習しやすくなります。
聞き流しとの付き合い方

英語を聞き流すだけでリスニングは上達するのかは、よく聞かれる疑問です。
僕は、聞き流しそのものが無意味だとは思いません。
ただし、それだけを中心にするのはおすすめしていません。
復習用なら使いやすい
すでに内容を理解し、何度か練習した音声を移動中に聞くなら、聞き流しも復習になります。
知っている英文なので、聞こえる音と意味を結び付けやすいからです。
机に向かえない時間を復習へ使える点も便利です。
初めての難しい音声は避ける
知らない単語ばかりのニュースや映画を何時間流しても、初心者には分からない部分が多く残ります。
英語の音に触れる時間として楽しむのは構いませんが、それをリスニング対策の中心にしないほうがいいでしょう。
集中して聞き、確認する時間も別に作ってください。
ディクテーションを使う
ディクテーションは、聞いた英語を書き取る練習です。
自分がどこを聞き逃しているのか確認しやすい方法です。
一文全部を書かなくてもいい
初心者は、穴埋め形式から始めても構いません。
聞こえなかった単語だけ書いたり、短い一文だけ書き取ったりします。
長い音声を全部書こうとすると、リスニングより書く作業のほうが長くなってしまいます。
答え合わせで音を確認する
書き取ったあとスクリプトと比べます。
抜けた単語があれば、その単語を知らなかったのか、知っていたのに音が分からなかったのか確認してください。
聞き間違いを見つけることが目的なので、スペルミスばかり気にする必要はありません。
毎日の学習時間を決める

リスニングは、一日にまとめて長時間行うより、英語の音へ触れる日を増やしたほうが続けやすいです。
一日10分でも始められる
時間が取れない日は、短い音声一つでも構いません。
一回聞く、英文を確認する、もう一回聞く。
これだけでも、何も聞かない日より英語の音へ触れられます。
最初から毎日一時間を目標にすると続かない人は、10分から始めてください。
30分なら反復まで行う
30分あれば、一つの音声をかなり丁寧に使えます。
最初のリスニング、スクリプト確認、音読、リピーティング、最後のリスニングまで行ってください。
新しい教材を次々聞くより、一つの音声から聞こえる表現を増やす意識が大切です。
休日にまとめて復習する
平日に練習した音声を、休日にまとめてもう一度聞く方法もあります。
数日空いたあとでも意味が分かるか、以前聞こえなかった場所が聞こえるか確認できます。
忘れていたら、またスクリプトを見れば大丈夫です。
英語環境を少し増やす
リスニングやスピーキングを本当に使えるようにしたいなら、教材の時間だけでなく、英語を聞く・話す機会そのものを増やしていくことも大切です。
スマホの学習時間を使う
英語学習アプリなら、通勤や通学、休憩時間にも短い音声を聞けます。
初心者は、スクリプト表示、速度変更、繰り返し再生などが使いやすいアプリを選ぶと練習しやすいでしょう。
アプリを何個も入れるより、一つを毎日開くほうが習慣にしやすいです。
オンライン英会話も活用する
リスニングだけを続けていると、聞くだけの時間になりがちです。
オンライン英会話では、相手の英語を聞き、自分の言葉で返す必要があります。
初心者なら難しいフリートークから始めず、教材に沿って短い受け答えができるレッスンを選ぶ方法があります。
聞き取れなかったら聞き返す経験も、実際のコミュニケーションでは大切です。
料金、無料体験、教材、予約方法、解約条件などはサービスによって異なり、内容が変更されることもあります。
正確な情報は必ず各サービスの公式サイトをご確認ください。
初心者が避けたい練習
リスニングは時間をかければ必ず同じ速さで伸びるものではありません。
練習方法が自分に合っているか、ときどき見直してください。
難しいニュースだけ聞く
英語ニュースは便利な教材ですが、初心者には語彙も内容も難しい場合があります。
英文を読んでも意味がつかみにくいなら、もう少し簡単な教材へ下げて構いません。
難しい英語を使っているから良い勉強になるとは限りません。
字幕を見るだけで終わる
英語字幕を表示すると内容を理解しやすくなります。
ただ、最初から最後まで字幕だけを追っていると、読む練習になってしまうことがあります。
一度音だけで聞き、その後字幕を確認し、最後に字幕なしで聞く流れにするとリスニングへつなげやすいです。
教材を毎日変える
新しい動画やアプリを探すことが学習の中心になってしまう人もいます。
リスニングは同じ音を反復する価値があるので、一度使った教材をすぐ捨てないでください。
昨日聞こえなかった一文を今日もう一度聞く。
それだけでも立派な練習です。
◆Manjiroのワンポイントアドバイス
リスニングで一番うれしい瞬間の一つは、以前は雑音のように聞こえていた英文が、ある日言葉として聞こえることです。
その小さな変化を積み重ねていけば大丈夫ですよ。
目的に合わせて聞く
リスニングを勉強する目的によって、選ぶ教材は変わります。
試験で点を取りたい人と、海外で会話をしたい人では、必要な音声も少し違います。
学校や試験対策の場合
学校の定期テストや入試、資格試験が目的なら、まず試験形式に近い教材を使います。
設問を解く練習だけでなく、間違えた音声をスクリプトまで戻って確認してください。
問題を解く時間と、聞ける音を増やす時間の両方が必要です。
英会話が目的の場合
会話が目的なら、日常的な短いやり取りを多く聞きます。
聞くだけでなく、自分でも返答を声に出してください。
例えば「How was your weekend?」を聞いたら、自分なら何と答えるか考えてみます。
リスニングとスピーキングを別々にしすぎないことがポイントです。
海外ドラマを使う場合
海外ドラマや映画は楽しく続けられる教材ですが、初心者が作品一本をすべて勉強しようとするとかなり大変です。
好きな場面を短く切り取り、英語字幕で確認し、何度か聞く方法が使いやすいでしょう。
分からないスラングや文化的な表現が多すぎる作品なら、学習用教材と併用してください。
成長は聞き直して確認する
リスニングは、単語テストのように覚えた数が見えにくい勉強です。
そのため、自分では伸びていないように感じることがあります。
以前の教材を再生する
一週間前や一か月前に使った音声を、スクリプトなしでもう一度聞いてみてください。
以前より聞こえる部分が増えていれば、それが変化です。
同じ教材を使えば、難度が同じなので比較しやすくなります。
完璧を目標にしない
すべての音を一回で100%聞き取らなければいけないわけではありません。
日本語でも周囲の音や話し方によって聞き返すことがあります。
まずは文章全体の意味をつかめる場面を増やし、そのあと細かい音まで確認してください。
リスニングの疑問を解決
ここでは、英語リスニングを始める人からよく出てくる疑問へ答えます。
英語リスニングのよくある質問(FAQ)
Q1. 英語リスニングは何から始めればいいですか?
A. まず英文を読めば意味が分かる程度の短い音声を選んでください。
一度音だけで聞き、スクリプトで意味を確認し、聞こえなかった部分をもう一度聞きます。
そのあと音読やリピーティングを行い、最後にスクリプトなしで聞く流れがおすすめです。
Q2. 英語の聞き流しだけでも上達しますか?
A. 聞き流しだけを中心にするのはおすすめしていません。
内容を理解した音声を復習として聞き流す方法は使えますが、初心者は集中して聞き、スクリプトを確認し、聞こえなかった音を確かめる時間も作ってください。
Q3. シャドーイングは初心者にも必要ですか?
A. 必ず最初から行う必要はありません。
初心者なら、英文の意味を確認したあとに音読やリピーティングから始めるほうが取り組みやすいです。
音声に慣れたら、内容を理解している教材でシャドーイングへ進んでください。
Q4. 一日何分リスニングすればいいですか?
A. 一律の時間はありません。
続けられるなら一日10分程度からでも始められます。
時間の長さだけを見るより、短い音声を聞き、確認し、声に出し、もう一度聞くところまで行えるかを意識してください。
Q5. 英語字幕と日本語字幕はどちらを使いますか?
A. リスニング学習なら、音だけで聞いたあと英語字幕や英文スクリプトを確認する方法が使いやすいです。
内容自体が分からないときは日本語で意味を確認しても構いません。
最終的には字幕なしでも意味をつかめる部分を増やしていきましょう。
英語リスニングのまとめ
英語リスニングは、難しい音声を長時間聞き続ければ自然に聞こえるようになるとは限りません。
初心者ほど、自分が読めば理解できる英文を使い、聞く、英文を確認する、音の違いを見る、声に出す、もう一度聞くという流れを繰り返してください。
聞き取れなかったときも、自分にはリスニングの才能がないと考える必要はありません。
単語を知らなかったのか、発音を勘違いしていたのか、音がつながっていたのか。
理由を一つずつ見つければ、次にする練習も見えてきます。
- 読めば意味が分かる短い音声から始める
- 聞いたあと必ずスクリプトで答え合わせをする
- 音読やリピーティングで自分の口からも英語を出す
- 難しい教材より毎日反復できる教材を選ぶ
英語を聞く時間と、自分で話す時間を少しずつ生活の中へ増やしていきましょう。
昨日は聞こえなかった一文が今日は聞こえる。
その積み重ねが、リスニングを前へ進めてくれます。


