Hi、Yuru~ku EnglishのManjiroです。
僕は学習塾で10年以上英語を教えていますが、英語をこれから勉強し直したい人から、単語帳から始めたほうがいいですか?、文法を全部覚えてからリスニングですか?と聞かれることがよくあります。
英語は、勉強する内容そのものよりも最初にどんな順番で進めるかがかなり大事です。
いきなり長文を読んだり、難しい単語帳を何百語も暗記したり、英語だけの動画をひたすら聞いたりする必要はありません。
0から始めるなら、まずは簡単な単語と中学レベルの文法を確認し、その知識を使って短い英文を読む、聞く、声に出す、実際に使うという流れを作っていけば大丈夫です。
そして英語講師として特に伝えておきたいのが、be動詞と一般動詞の違いを最初の段階できちんと理解しておくことです。
ここが曖昧なままだと、疑問文や否定文、過去形、現在進行形などへ進んだときになんとなく分かるけれど、自分では英文を作れないという状態になりやすいんですよ。
逆に、土台さえ分かれば英語は少しずつつながってきます。
この記事では、英語初心者が0から独学するときに、何をどの順番で勉強すればいいのかを、実際に僕が英語を教えてきた経験を交えながら分かりやすく解説します。
英語の勉強は何から始めるか
英語の勉強方法を調べると、単語、文法、リスニング、発音、英会話など、やることが大量に出てきます。
ですが、初心者がすべてを同時に始める必要はありません。
まず必要なのは、自分が簡単な英文を理解するための土台を作ることです。
最初から難しい教材はいらない

英語を0から勉強しようと思ったとき、いきなり評判のいい難関向け参考書を買う必要はありません。
書店へ行くと、英文法だけでもかなり分厚い本がありますよね。
全部覚えなければ英語ができないような気持ちになるかもしれません。
でも、初心者の段階で必要なのは専門的な文法用語ではなく、簡単な英文がどう作られているのかを理解することです。
例えば、次の2文を見てください。
I am happy.
I play tennis.
どちらも中学校の最初のほうで出てくる英文ですが、実はこの違いを説明できることが非常に大切です。
「I am happy.」ではamというbe動詞を使っています。
一方、I play tennis.ではplayという一般動詞を使います。
英語が苦手になった人の中には、この段階が曖昧なまま先へ進んでいる人が少なくありません。
だから、大学受験レベルの文法や難しい長文へ手を出すより、まず中学英語の最初へ戻ったほうが結果的には早いことがあります。
中学英語を土台にする

大人になって英語を勉強し直す場合でも、中学英語から始めることを恥ずかしく感じる必要はありません。
むしろ僕は、英語が苦手な人ほど中学英語へ戻ることをおすすめしています。

日常的な英文を作るために必要になる基本的な語順、be動詞、一般動詞、疑問文、否定文、過去形、未来表現、助動詞、不定詞、比較などは、中学校でかなり学びます。
もちろん、中学英語を覚えればどんな英文でも読めるという意味ではありません。
ただ、その後の英語学習を理解するための骨組みとして非常に役立ちます。
家を建てるときに、屋根から作る人はいませんよね。
英語も同じです。
基礎となる部分が曖昧な状態で難しい教材へ進むと、新しく覚える内容と以前から分からなかった内容が混ざってしまいます。
まずは簡単な英文を見て、なぜこの語順になるのかが分かる状態を目指してください。
◆Manjiroのワンポイントアドバイス
僕が英語を教えていて感じるのは、中学英語だから簡単と決めつけないほうがいいということです。特にbe動詞と一般動詞は、その後ずっと使います。ここを飛ばしてしまうより、一度きちんと確認してから進んだほうが英語が分かりやすくなりますよ。
今の英語力を簡単に確認する
0から勉強するつもりでも、本当にアルファベットから始める必要がある人と、中学英文法を忘れているだけの人ではスタート地点が違います。
そこで、勉強を始める前に簡単な英文を自分で作れるか確認してみてください。
例えば、私は学生です、私は毎日英語を勉強します、あなたは忙しいですか、私は昨日テレビを見ましたといった内容です。
英訳が完璧である必要はありません。
どの動詞を使えばいいのか迷う、疑問文になると語順が分からない、過去になると急に自信がなくなる、といった場所が見つかれば十分です。
そこが、あなたが英語を勉強し直す場所になります。
初心者だからといって、知っている内容まで全部やり直す必要はありません。
分からない部分を見つけ、その少し前から戻るくらいで大丈夫です。
0から進める英語の学習順序

英語を0から独学するなら、僕は基礎単語と文法を確認する→短い英文を読む→音を聞く→声に出す→自分で使うという順番をおすすめします。
一方向に進むというより、この流れを何度も回すイメージです。
| 学習段階 | 主に取り組むこと | 目標 |
|---|---|---|
| 土台作り | 基本単語・be動詞・一般動詞 | 簡単な英文の仕組みを理解する |
| 基礎文法 | 疑問文・否定文・時制・助動詞など | 英文を自分で組み立てられるようにする |
| インプット | 短文を読む・音声を聞く | 知っている表現を見て理解できるようにする |
| 音読 | 聞いた英文を声に出す | 英語の語順と音に慣れる |
| アウトプット | 短い英作文・独り言・英会話 | 覚えた表現を自分で使う |
基本単語を少しずつ覚える
英文法だけ分かっても、単語がまったく分からなければ英文は読めません。
そのため、単語学習は最初から始めてください。
ただし、初心者がいきなり数千語を暗記しようとする必要はありません。
まずは日常的によく使う動詞、名詞、形容詞などから覚えていきましょう。
例えば、go、come、eat、drink、study、work、like、want、knowといった基本的な動詞です。
こうした単語を知っているだけでも、「I study English.」「I like music.」「I want coffee.」のように、自分で作れる英文が増えてきます。
単語帳を見るだけではなく、できるだけ短い例文とセットで覚えるのもおすすめです。
study=勉強するだけを覚えるより、I study English every day.まで一緒に見たほうが、studyが英文の中でどう使われるのか分かります。
単語は文法とは別の勉強ではありません。
英文の中で使いながら覚えることで、文法の復習にもなります。
be動詞と一般動詞を理解する
ここはかなり大事なので、少し丁寧に説明します。
英語講師として10年以上教えてきた中で、僕が英語初心者にまず身につけてほしいと感じているのがbe動詞と一般動詞の違いです。
be動詞にはam、is、areなどがあります。
例えば「I am busy.」「She is a teacher.」「They are happy.」といった文です。
一方で、一般動詞にはplay、study、eat、go、likeなどがあります。
「I play soccer.」「She studies English.」のような文ですね。
この違いが分かると、疑問文や否定文の作り方も理解しやすくなります。
| 種類 | 肯定文 | 疑問文 | 否定文 |
|---|---|---|---|
| be動詞 | You are busy. | Are you busy? | You are not busy. |
| 一般動詞 | You play tennis. | Do you play tennis? | You do not play tennis. |
初心者の英文で「Do you are busy?」のような間違いが出るのは、be動詞と一般動詞を同じものとして扱っているからです。
逆に言うと、ここが分かれば、be動詞の文なのか、一般動詞の文なのかと考えられるようになります。
英語は、この判断を何度も使います。
現在形だけではありません。
過去形、進行形、受け身などへ進んでもbe動詞は出てきますし、一般動詞も当然ずっと登場します。
だからこそ、最初に時間をかける価値があります。
疑問文と否定文まで練習する
肯定文だけを覚えて終わりにすると、実際の英語では少し困ります。
会話では質問しますし、しません、好きではありませんのような否定表現も必要だからです。
例えば「I like coffee.」を覚えたら、それだけで終わらせずに「Do you like coffee?」「I don’t like coffee.」まで変えてみましょう。
「She is busy.」なら「Is she busy?」「She isn’t busy.」へ変えてみます。
こうすると、一つの英文から複数の形を練習できます。
新しい例文を次々と覚えるより、知っている英文を疑問文や否定文に変える練習のほうが、初心者には分かりやすいことも多いですよ。
時制や助動詞へ進む
be動詞と一般動詞の基本が分かったら、現在だけではなく過去や未来について話せるようにしていきます。
例えば「I play tennis.」が理解できたら、「I played tennis yesterday.」へ進む。
さらに「I will play tennis tomorrow.」のように未来の内容も扱います。
そのあとでcan、must、shouldなどの助動詞、不定詞、動名詞、比較などを学んでいけば、中学英語の範囲が少しずつつながってきます。
ここで大事なのは、文法用語を言えることではありません。
助動詞とは何かを難しく説明できなくても、「I can swim.」を見て意味が分かり、自分でも「I can cook.」と言えるなら学習は進んでいます。
英語を使えるようになりたい場合は、文法の名前を覚えることより、その形を使って何が言えるのかを意識してください。
単語と文法は同時に進める

英単語と英文法のどちらを先に勉強すればいいですかとよく聞かれますが、初心者なら完全に分ける必要はありません。
少量の基本単語を覚えながら、その単語を使って簡単な文法を学ぶほうが自然です。
単語だけを暗記し続けない
英単語を覚えること自体はもちろん必要です。
ただ、単語帳を最初から最後まで暗記してから文法へ進もうとすると、途中で疲れてしまうことがあります。
しかも、英単語は文章の中に入ることで使い方が見えてきます。
例えば「watch」という単語を「見る」とだけ覚えるより、「I watch TV after dinner.」という英文で覚えれば、主語のあとに動詞が来ることや、after dinnerという表現まで一緒に確認できます。
一つの教材から一つの知識だけを取ろうとしなくて大丈夫なんです。
単語を覚えながら文法を見る。
文法を勉強しながら単語を覚える。
この往復ができれば、勉強時間も使いやすくなります。
日本語訳だけに頼らない
初心者のうちは日本語訳を使って問題ありません。
英語だけで全部理解しようとすると負担が大きすぎます。
ただ、少し慣れてきたら、英語→日本語だけではなく、英語を見て状況を思い浮かべる練習もしてみてください。
例えば「I’m hungry.」を見たとき、毎回「私は空腹です」と頭の中で日本語へ変換しなくても、お腹がすいた状態なんだなとそのまま理解できるようになります。
こうした簡単な英文から、日本語を経由する時間を少しずつ短くしていくわけです。
難しい英文で無理にやる必要はありません。
むしろ「I like dogs.」「It’s cold today.」くらいの簡単な文から始めるほうがやりやすいでしょう。
短い英文を読む練習を始める
単語と文法の基礎を勉強し始めたら、早い段階から英文を読んでください。
文法を全部終えてから長文へ進む必要はありません。
今習っている文法で読める短文を使えば十分です。
一文を正しく読むことを優先する
英語初心者がいきなり長文を読むと、一文目から知らない単語が並び、文法も分からず、読むこと自体が嫌になってしまうことがあります。
最初は、一文から数文程度で構いません。
例えば「My brother plays soccer every Sunday.」という英文なら、まず誰の話なのかを確認します。
主語はMy brother。
動作はplays。
何をするのかはsoccer。
いつなのかはevery Sundayです。
このように英文の中で、誰が、何をする、何について説明しているという部分が見えてくると、英語を前から読む感覚が少しずつ身につきます。
日本語と英語では語順が違うため、最初は後ろから戻りながら訳したくなるでしょう。
それでも問題ありません。
慣れてきたら少しずつ前から意味をつかむ練習へ移していけばOKです。
分からない単語を全部調べない
英文を読むたびに、知らない単語をすべて辞書で調べる人もいます。
丁寧な勉強に見えるのですが、初心者の場合は辞書を引く時間ばかり増えてしまうことがあります。
まずはこの単語が分からないと文全体の意味が分からないというものを優先してください。
逆に、周りの内容からなんとなく意味が分かる単語なら、一度そのまま読み進めても構いません。
ただし、基礎単語を何度も読み飛ばすのはおすすめしません。
頻繁に出てくる単語は、それだけ今後も出会う可能性があります。
何度も見かける単語は、そのタイミングで覚えてしまったほうがラクですよ。
読む練習では全部訳せたかだけで判断しないこと。
英文を見たときに、誰が何をしているのか、何について説明しているのかが分かれば大きな前進です。
聞く練習は短い英文から始める

リスニングも文法と同じで、いきなり難しい英語へ挑戦する必要はありません。
自分が読めば意味を理解できる英文を、音声で聞くところから始めると取り組みやすくなります。
読んでも分からない音声は避ける
英語を聞き取れるようになりたいからといって、海外ドラマやニュースを何時間も流しておけば自然に理解できるようになるとは限りません。
初心者の場合、読んでも分からない英文を音だけで理解するのはかなり大変です。
例えば音声を聞いてまったく分からなかったら、英文を確認してみてください。
英文を見れば、ああ、これなら分かるとなるのであれば、問題は単語や文法ではなく音の聞き取りにある可能性があります。
一方、英文を読んでも意味が分からないなら、まず単語や文法を確認したほうがいいでしょう。
この見分け方を覚えておくと、リスニングが苦手だから、とにかくもっと聞こうと闇雲に時間を増やさずに済みます。
英文を見てからもう一度聞く
初心者におすすめなのは、同じ短い音声を何度か使う方法です。
最初に何も見ずに聞いて、分かる部分を確認します。
次に英文を読み、単語と意味を確認してください。
そして英文を見ながらもう一度音声を聞きます。
最後に英文を閉じて聞くと、最初より聞き取れる部分が増えていることがあります。
新しい音声へ次々進むより、同じ英文を分かる音にしていく感覚です。
短い音声なら数十秒でも十分。
毎日の英語勉強へ入れやすい方法ですよ。
完璧に聞き取ろうとしない
リスニングでは、一語聞き逃しただけでもう分からないと感じる人がいます。
ですが、日本語でも会話の一音一音を意識して聞いているわけではありません。
英語でも、最終的には文章全体から意味を取る必要があります。
初心者のうちは、知っている単語が聞こえた、主語が分かった、何の話をしているのか分かった、といった小さな理解を積み上げていけば大丈夫です。
100点を取る練習ではなく、昨日より分かる部分を増やしていく練習だと考えてみてください。
声に出す練習を加える
読むことと聞くことに慣れてきたら、覚えた英文を自分の口から出してみましょう。
話すための英語を身につけたい人にとって、ここからがかなり大切です。
音読は短い英文で十分
音読というと、長い英文を何度も読むイメージがあるかもしれません。
でも、最初は「I get up at seven.」「I like this movie.」「Can you help me?」のような短い英文で構いません。
意味を理解した英文を、音声を参考にしながら声に出します。
ここで意識したいのは、ただアルファベットを読んでいる状態にしないことです。
自分が何を言っているのか意味を分かったうえで音読してください。
そうすると、単語、文法、意味、音が少しずつ一つにつながってきます。
英語は目だけで勉強していると、読めば分かるけれど、話そうとすると出てこないという状態になりやすいものです。
声に出すことで、知識を口から出す練習へ移していきます。
自分の内容へ変えてみる
教材の英文をそのまま音読したら、一部分だけ自分の内容へ変えてみましょう。
例えば教材に「I play tennis on Sundays.」とあったとします。
自分はテニスをしないなら、「I watch movies on Sundays.」でもいいんです。
「I like coffee.」を「I like tea.」へ変えるだけでも構いません。
この練習をすると、英文が教材に書いてある文章から自分が使える文章へ変わります。
英会話で必要なのは、覚えた例文を一字一句そのまま再生することではありません。
知っている形に、自分が伝えたい単語を入れて使うことです。
◆Manjiroのワンポイントアドバイス
英文を覚えるときは、一文につき一か所だけ変える練習をしてみてください。「I like dogs.」ならdogsをcatsやmusicに変える。それだけでも、丸暗記から「英文を作る練習」に変わります。
話す練習は基礎と並行する
英語を話せるようになりたい場合でも、文法を完璧にしてから英会話を始める必要はありません。
ある程度簡単な英文が作れるようになったら、少しずつ話す練習を加えていきましょう。
独り言から始めてもいい
いきなり外国人の先生と25分話すのは緊張する、という人もいるでしょう。
そんなときは、英語の独り言から始めても大丈夫です。
朝なら「I’m tired.」「I want coffee.」「It’s sunny today.」など、その瞬間に思ったことを英語にします。
完璧な英語でなくて構いません。
大切なのは、自分が伝えたいことを知っている英語でどう言おうかと考える時間を作ることです。
言えなかった内容があれば、あとで調べてください。
この言いたかったのに言えなかった表現は記憶に残りやすく、自分に必要な英語でもあります。
オンライン英会話は早すぎなくていい
オンライン英会話は便利ですが、英語を0から勉強する人が初日から無理に始めなくても構いません。
be動詞と一般動詞の簡単な文が作れ、「I like ~」「I want ~」「I can ~」などを使えるようになったあたりから試してみると、レッスンでできることが増えます。
ただ、人と話すほうが勉強のやる気が出る人なら、初心者向けレッスンを早めに利用する方法もあります。
重要なのは、オンライン英会話を受けること自体を目的にしないことです。
レッスンで言えなかった表現を確認し、次のレッスンでもう一度使う。
この復習まで含めて英語学習になります。
サービスごとに料金、教材、講師、日本語サポート、レッスン時間などが異なるため、申込み前には必ず各公式サイトで最新情報を確認してください。
英語独学の一日の進め方
英語の勉強は、毎日何時間も確保できなければ意味がないわけではありません。
むしろ、生活の中で無理なく続けられる量を決めることのほうが大切です。
30分なら内容を分ける
例えば一日に30分使えるなら、30分間ずっと単語だけを覚える必要はありません。
10分で単語、10分で文法、残り10分で英文を聞いたり音読したりする方法があります。
もちろん毎日同じ配分にする必要もありません。
今日は文法を20分やって音読を10分、明日は単語を10分復習してリスニングを20分でもOKです。
大事なのは今日は何を勉強しようと毎回ゼロから考えなくていい状態を作ること。
勉強を始めるたびに教材を探していると、それだけで時間が過ぎてしまいます。
使う教材を決めたら、しばらく同じものを繰り返してみてください。
10分しかない日も続ける

仕事や学校が忙しく、一日10分しか取れない日もあります。
そんな日は、10分だけやればいいんです。
英単語を10個見る。
昨日やった文法問題を解き直す。短い音声を3回聞く。
これでも英語に触れています。
1時間できないから今日はやめようとゼロにしてしまうより、少しでも続けたほうが翌日の学習へ戻りやすくなります。
毎日全部やるのではなく、続けられる量を何度も反復する。
初心者には、この考え方がかなり大切です。
復習する日を作る
英語学習では新しい内容を進めることばかりに目が向きがちですが、忘れた内容を思い出す時間も必要です。
前日に覚えた単語をもう一度見る。
数日前に学んだ文法問題を解き直す。
以前読んだ英文を、今度は音声だけで聞いてみる。
こうした復習を入れると、同じ教材を違う角度から使えます。
一度勉強したから終わりではなく、前より少し早く分かるようになったかを見てください。
英語学習は、新しいページへ進んだ量だけでは測れません。
英語学習アプリの使い方
英語学習アプリは、初心者の独学と相性のいい道具です。
ただし、アプリをいくつも入れて毎日違うものを触るより、自分の目的に合ったものを少数使うほうが勉強の流れを作りやすくなります。
アプリだけで全部やろうとしない
英語学習アプリには、単語、文法、リスニング、発音、会話練習などさまざまな機能があります。
スマートフォンがあればすぐ勉強できるので、通勤や通学の空き時間にも便利です。
ただ、アプリを使っている時間がそのまま英語力になるわけではありません。
選択肢をタップすれば正解できるのに、自分で英文を書こうとすると出てこないこともあります。
そのため、アプリで覚えた英文を声に出したり、ノートに一文だけ書いたり、自分用に言い換えたりしてみましょう。
入力した知識を、自分で取り出す練習につなげるわけです。
初心者は基礎コースを選ぶ
英語学習アプリを選ぶときは、収録問題数の多さだけではなく、自分のレベルに合っているか確認してください。
0から学び直すなら、中学英語や基礎英文法から始められるもののほうが使いやすいでしょう。
単語だけを学びたいのか、文法まで学びたいのか、音声を多く聞きたいのかでも選択は変わります。
無料体験や無料範囲が用意されている場合は、実際に数日触ってみるのも一つの方法です。
料金や提供機能は変更されることがあるため、契約前には各サービスの公式サイトで正確な情報を確認してください。
初心者向け教材の選び方
英語を0から独学するときは、教材の数より一冊を自分で進められるかを見てください。
評判のいい教材でも、開いた瞬間に説明が難しく感じるなら、今の自分には少し早い可能性があります。
説明を読んで理解できる教材にする
初心者向け参考書を選ぶときは、数ページ立ち読みしてみるのがおすすめです。
be動詞や一般動詞の説明を読んで、これなら分かりそうと感じるものを選んでください。
反対に、一つの説明を読むために知らない文法用語を何個も調べなければならない教材は、最初の一冊としては負担になるかもしれません。
簡単すぎるくらいから始めても問題ありません。
一冊を理解して終えられる経験のほうが、難しい本を買ったけれど30ページで止まったという状態より次につながります。
問題を解ける教材を選ぶ
説明を読むだけの参考書より、簡単な問題が付いている教材のほうが、自分が理解できているか確認しやすくなります。
例えばbe動詞を読んだあとに、am、is、areを選ぶ問題を解く。
次に疑問文へ変える。
さらに日本語を見て簡単な英文を作る。
このように少しずつ自分で答える教材なら、読むだけで終わりにくいです。
間違えた問題には印を付け、翌日や数日後にもう一度解いてみてください。
正解したページ数より、以前できなかった問題ができるようになったかを見るほうが学習成果を感じやすいでしょう。
教材を増やしすぎない
英語を始めたばかりのころは、教材を探している時間が楽しく感じることがあります。
参考書、単語帳、動画、アプリ、英会話教材など、便利なものはいくらでもあります。
ただし、教材を増やすとどれからやればいいのかという新しい迷いが生まれます。
基礎文法用の教材を一つ、単語学習用を一つ、音声教材を一つくらいから始めても十分です。
一つをある程度進めてから、足りない部分を補う教材を追加してください。
教材選びだけで勉強した気分にならないように注意しましょう。
初心者の段階では、教材の違いより、同じ基本事項へ何度も触れることのほうが大切になる場面が多くあります。
英語4技能は少しずつつなげる
英語では「読む・聞く・書く・話す」という複数の活動を使います。
初心者だから一つずつ完全に終わらせるのではなく、簡単な英文を使って少しずつ行き来するのがおすすめです。
読むだけで終わらせない
例えば「I went to the park yesterday.」という英文を読んだとします。
まず意味を理解する。
次に音声を聞く。
音声をまねして読む。
そのあと「I went to the supermarket yesterday.」のように自分の内容へ変えてみます。
一つの英文でも、読む、聞く、話す、書くという複数の勉強ができます。
こうすれば、技能ごとに毎回まったく違う教材を用意しなくても大丈夫です。
学校教育でも、英語は聞くこと、話すこと、読むこと、書くことなどを関連させながら扱います。(出典:文部科学省「学習指導要領 外国語」)
独学でも、覚えた英語を別の形で使うという考え方は役立ちます。
書く練習は一文から始める
英作文と聞くと、長い文章を書かなければいけないように感じますが、初心者なら一文で構いません。
今日したことを書くなら「I worked today.」「I studied English.」「I watched a movie.」でも立派な英作文です。
一文を書けるようになったら、二文へ増やします。
「I watched a movie. It was interesting.」くらいでOK。
短い英文を自分で作る経験を重ねると、文法問題で覚えた形が実際の表現へ変わっていきます。
英語が続かないときの考え方
英語の勉強方法が分かっても、続かなければ身につきません。
ただ、続かない原因をすべて自分の意志が弱いからと考える必要はありません。
学習量や教材の難易度が今の生活に合っていない場合もあります。
毎日の目標を大きくしすぎない
毎日単語100個、英文法を1章、リスニング30分、オンライン英会話25分と全部決めると、最初の数日は頑張れても、そのうち負担になるかもしれません。
初心者なら、まず毎日15分は英語に触れるくらいでもいいでしょう。
時間がある日は30分や1時間やる。
忙しい日は10分にする。
こうした余白があったほうが、学習そのものをやめにくくなります。
英語学習は短距離走ではありません。
一週間だけ大量に勉強するより、自分の生活の中に残る形を作るほうが結果につながりやすいです。
できなかった日を気にしすぎない
毎日勉強すると決めても、できない日はあります。
仕事が遅くなったり、体調が良くなかったり、予定が入ったりすることもあるでしょう。
一日できなかったからといって、そこまでの勉強がなくなるわけではありません。
次の日に戻ればいいんです。
昨日できなかったから、今日は2時間やらなければと考えると、戻るハードルが上がります。
僕なら、再開する日はむしろ簡単な復習から始めることをおすすめします。
知っている単語を見たり、以前読んだ英文を音読したりするだけでもOKです。
進歩を問題集の冊数で測らない
英語学習では、参考書を何冊終えたかより以前できなかったことが何かできるようになったかを見てください。
以前はbe動詞と一般動詞が混ざっていたけれど、今は区別できる。
以前は疑問文が作れなかったけれど、「Do you like ~?」が自然に出る。
以前は英語の音声が全部同じように聞こえたけれど、知っている表現が聞き取れる。
こうした変化も立派な進歩です。
小さな変化が積み重なると、ある時ふと前より英文が読めるなと感じる瞬間が出てきます。
◆Manjiroのワンポイントアドバイス
英語が苦手な人ほど「全部分かってから次へ行こう」と考えやすいのですが、7割くらい分かったら次へ進み、あとで戻っても大丈夫です。同じ文法に別の教材や英文で再会すると、「前に見たやつだ」と理解が深まることがありますよ。
初心者が避けたい英語勉強法
英語にはさまざまな勉強方法がありますが、初心者の段階では負担になりやすい進め方もあります。
ここでは、僕が英語を教える中で特に気をつけてほしいと感じるポイントを紹介します。
聞き流しだけに頼る
英語をたくさん聞くことは大切ですが、意味の分からない音声を流しているだけでは、初心者には学習内容がつかみにくいことがあります。
聞き流しをするなら、一度勉強した英文や、内容を理解している音声を使ったほうがいいでしょう。
家事や移動中に復習として聞くのは便利です。
一方で、初めて聞く難しい英語をBGMのように流すだけで、単語や文法まで自然に身につくと期待しすぎないほうがいいと思います。
単語帳を一周して満足する
単語帳を最後まで進める達成感はありますが、一周しただけですべての単語を覚えられる人はほとんどいません。
忘れて当然だと考えて、何度も見直してください。
一回目は意味を知る。
二回目は思い出せるか確認する。
三回目は例文の中で見る。
そんなふうに、同じ単語との再会を増やします。
忘れたから向いていないのではなく、忘れる前提で戻ってくれば大丈夫です。
文法を完璧にしてから話そうとする
英文法を完璧にしてから英会話を始めようとすると、いつまでたっても話す練習へ進めなくなることがあります。
中学英文法の基礎を学びながら、今使える表現だけで話して構いません。
be動詞を学んだなら「I’m tired.」「I’m busy.」。
一般動詞を学んだなら「I like music.」「I play soccer.」。
canを学んだなら「I can cook.」。
このように、その日に学んだ文法をその日のうちに口から出してみる。
すると文法が問題集の知識だけで終わりにくくなります。
毎回違う勉強法へ変える
英語の勉強方法を検索すると、これだけで話せる、この方法が一番といったさまざまな情報が見つかります。
気になる気持ちは分かります。
ですが、数日ごとに教材や方法を変えていると、自分に合っているか判断する前に次へ移ってしまいます。
一度決めた基礎教材は、ある程度続けてみてください。
そのうえで説明が難しすぎる、音声練習が足りないなど具体的な不足が分かったときに別の教材を加えれば十分です。
短期間で急激な成果を保証するような教材やサービスには慎重になりましょう。
学習効果や必要な期間には個人差があります。
料金が発生するサービスを利用する場合は、契約条件や解約方法を含め、正確な情報を必ず公式サイトで確認してください。
目的によって勉強内容を変える
基礎段階の学習順序は共通する部分が多いですが、その先はなぜ英語を勉強したいのかによって比重を変える必要があります。
資格試験と英会話では、同じ英語でも練習する内容がまったく同じではありません。
英会話が目的なら発話を増やす
海外旅行や仕事、外国人との会話を目的にしているなら、基礎文法を勉強しながら話す練習を増やしてください。
単語を見て意味を答えるだけではなく、その単語を使って一文作る。
英文を読んだら音読する。
音声を聞いたら同じようにまねしてみる。
慣れてきたら、独り言やオンライン英会話で実際に使います。
話すための英語では、分かるから自分で出せるへ変える練習が欠かせません。
資格試験なら出題形式も学ぶ
英検やTOEICなどの資格試験が目的なら、基礎英語に加えて、それぞれの試験形式に合わせた対策が必要になります。
語彙、読解、リスニングなどの基礎は共通して役立ちますが、時間配分や問題形式まで含めて慣れる必要があるからです。
ただし、英語初心者がいきなり試験対策問題ばかり解くと、なぜ間違えたのか分からないことがあります。
基礎文法が曖昧なら、まずそこへ戻ってください。
試験対策と基礎学習は、どちらか一方だけにする必要はありません。
目的が決まっていなくても始められる
英語を勉強したいけれど、資格を取りたいわけでも海外へ行く予定があるわけでもないという人もいます。
それでも問題ありません。
まず基礎英語を始めてみてください。
英文が少し読めるようになってから海外ドラマを字幕なしで見たくなるかもしれませんし、外国人と話してみたくなるかもしれません。
勉強を始めてから目的が見つかることもあります。
最初から立派な目標を用意する必要はないんです。
3か月の学習イメージ
英語学習に必要な期間は、現在の英語力や勉強時間、目標によってかなり変わります。
そのため3か月で必ず話せるといった断定はできません。
ただ、初心者が何を進めればよいか考える目安として、最初の数か月の流れを作ることはできます。
最初は土台を作る
最初の時期は、基本単語と中学英文法の最初の部分へ時間を使います。
特にbe動詞と一般動詞、肯定文、疑問文、否定文を繰り返してください。
簡単な英文を読み、意味を確認し、音声があれば聞きます。
そして声に出して読む。
この段階では、たくさん進める必要はありません。
「I am ~.」「I like ~.」「Do you ~?」など基本的な形を見たときに、迷わず意味が取れることを目指します。
次に表現できる内容を増やす
基本的な現在形が分かってきたら、過去形、未来表現、canなどへ進みます。
すると昨日何をしたか、明日何をするか、何ができるかを英語で言えるようになります。
ここから英語で表現できる内容が一気に増えてきます。
同時に、短いリスニングや音読を続けてください。
文法だけを進めて音声練習を止めてしまうのではなく、覚えた文法が使われている英文を聞くのがおすすめです。
自分で使う時間を増やす
簡単な文法が少しずつ身についてきたら、自分で英文を作る時間を増やします。
一日の出来事を三文書く。
一分間だけ英語で独り言を言う。
初心者向けのオンライン英会話を受けてみる。
このように、知っている英語を使う場を作ります。
ここで全然話せなかったと感じることもあるでしょう。
でも、それは失敗ではありません。
言えなかったことが分かれば、次に何を覚えればいいかが見えてきます。
学習期間はあくまで目安です。
仕事や学校の状況、現在の英語力、目標によって進み方は変わります。
日数よりも以前より何ができるようになったかを確認してください。
英語の勉強でよくある疑問
最後に、英語を0から勉強する人からよく出る疑問をまとめます。
学習方法に唯一の正解があるわけではありませんが、迷ったときの判断材料として使ってください。
英語の勉強方法に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 英語初心者は何から勉強すればいいですか?
A. 基本的な単語と中学英文法から始めるのがおすすめです。特にbe動詞と一般動詞の違いを理解し、肯定文、疑問文、否定文を作れるようにしてください。そのあと、短い英文を読む、聞く、声に出す、自分で使うという流れへ広げていくと進めやすくなります。
Q2. 英単語と英文法はどちらを先に勉強しますか?
A. どちらか一方を全部終えてから次へ進む必要はありません。基本単語を覚えながら、同じ単語を使った簡単な英文で文法を学ぶ方法がおすすめです。「play」という単語を覚えたら「I play tennis.」のように文章でも確認すると、単語と文法を一緒に学べます。
Q3. 英語は0から独学でも勉強できますか?
A. 基礎部分は独学でも十分進められます。初心者向けの文法教材、単語教材、音声教材などを少数に絞り、同じ内容を繰り返してください。ただ、発音や会話を実際に確認したい場合は、講師によるレッスンやオンライン英会話を組み合わせる方法もあります。
Q4. 一日に何時間英語を勉強すればいいですか?
A. 必要な時間は現在の英語力や目標によって変わるため、一律には決められません。初心者なら、まず10分や30分など生活の中で続けられる時間から始めてください。長時間を数日だけ続けるより、無理のない量を繰り返すほうが学習を習慣にしやすいでしょう。
Q5. 文法が分からなくても英会話を始めていいですか?
A. 始めても構いません。ただ、be動詞や一般動詞など最低限の英文の作り方を知っていると、レッスンで言えることが増えます。文法を完璧にしてから待つ必要はなく、基礎文法を学びながら少しずつ会話練習を加えていくのがおすすめです。
英語は基礎から順番に進めよう
英語を0から勉強するときに、一番避けたいのは何をすればいいのか分からないまま、いろいろな教材へ手を出すことです。
難しいことから始める必要はありません。
基本単語を覚える。be動詞と一般動詞を理解する。
疑問文や否定文を作る。時制や助動詞へ進む。
そこから短い英文を読み、音声を聞き、声に出し、自分の言葉として使っていきます。
この順番を一度だけ通過するのではなく、何度も行き来してください。
単語を覚えて英文を読む。英文を読んで文法を確認する。
音声を聞いて音読する。覚えた文を自分用に変えて話す。
こうして英語の知識が少しずつつながっていきます。

僕が英語講師として特に大切にしているのは、やはりbe動詞と一般動詞を曖昧なままにしないことです。
この二つは英語学習の最初だけに出てくる内容ではありません。
これから先、英語を読んでも、書いても、話しても何度も出てきます。
だから、分からなければ遠慮なくここまで戻ってきてください。
英語は難しい教材へ早く進んだ人が勝つ勉強ではありません。
自分が理解できる英語を一つずつ増やし、それを繰り返し使えるようにしていくことが大切です。
今日は基本単語を10個覚えるだけでもいい。
be動詞の問題を5問解くだけでもいい。
短い英文を3回音読するだけでも構いません。
英語は、ここからで大丈夫です。
あなたが今日できるところから、少しずつ始めてみてください。
なお、英語学習サービスや教材の内容、料金、提供条件などは変更される場合があります。
利用するときは正確な情報を各公式サイトで確認し、有料サービスの契約については内容を十分確認したうえで判断してください。
学習上の個別の悩みが大きい場合は、学校の先生や英語講師など専門家へ相談する方法もあります。
