Hi、Yuru~ku EnglishのManjiroです。
英語の発音を練習しようとすると、発音記号を全部覚えないといけない、舌の位置を細かく勉強しないといけない、ネイティブのように話さないと通じない、と一気に難しく考えてしまうことがあります。
でも、初心者の段階でそこまで構える必要はありません。
まず目指したいのは、ネイティブそっくりの発音ではなく、相手が聞いたときに別の単語と間違えにくい発音です。
僕自身、英語の発音を練習していたころは、アメリカのコメディー番組を見ながら気になったセリフを何度も真似していました。
最初から細かな仕組みを全部理解していたわけではありません。
音を聞く、真似する、もう一度聞く、また言う。
かなり単純ですが、この繰り返しを続けているうちに、日本語とは違う口の動かし方や英語らしいリズムが少しずつ分かるようになりました。
今は音声付き辞書、発音練習アプリ、AIとの会話なども使えるので、僕が練習していたころより自宅で発音を確かめる方法はずっと増えています。
この記事では、発音記号を丸暗記する方法ではなく、短い音を聞いて真似し、単語、短いフレーズ、英文へ少しずつ広げていく方法を紹介します。
発音は完璧でなくていい
英語の発音練習を始める前に、どこをゴールにするのか決めておきましょう。
ここが曖昧なままだと、少し日本語っぽく聞こえるだけで失敗した気分になり、発音練習そのものが嫌になってしまいます。

伝わる発音を目標にする
初心者なら、最初の目標は英語を聞いた相手が意味を取りやすい発音で十分です。
アメリカ英語とイギリス英語でも発音には違いがありますし、英語を使う人すべてが同じ話し方をするわけでもありません。
なので、一つのアクセントを完全に再現できないからといって、英語を話せないことにはならないんですね。
それより先に意識したいのは、単語を区別するために必要な音です。
例えば「right」と「light」、「fan」と「van」のように、最初の音が変わるだけで別の単語になります。
ここが同じように聞こえてしまうなら練習する意味があります。
一方、多少日本語のアクセントが残っていても、単語と文章が相手へきちんと届いているなら、それだけで会話はかなり前へ進みます。
発音練習では英語らしく聞こえるかだけではなく、別の単語に聞こえていないかを確かめてみてください。
カタカナだけに頼らない
初心者にとってカタカナは便利です。
知らない単語を見たとき、とりあえず読み方を想像できますし、最初の一歩を踏み出しやすくしてくれます。
ただ、英語の音をすべてカタカナへ置き換えようとすると、途中から無理が出てきます。
例えば英語の「right」を「ライト」と覚えると、日本語のラ行の音で言いやすくなります。
ところが英語のRは、日本語のラ行と同じ口の動きではありません。
「think」のthも「シンク」とだけ覚えてしまうと、最初の音が本来の音から離れやすくなります。
なので、カタカナは読み方を思い出すための補助として使い、最終的には必ず実際の音声へ戻るようにしてください。
文字で覚えた単語を、耳でもう一度覚え直す感覚です。

英語の発音は音から覚える
発音練習では、目で英単語を見る時間だけでなく、耳から音を入れる時間を作ります。
文字を見て自分なりの読み方を作ってから正しい音を聞くより、最初に音を確認したほうが余計な癖を付けにくくなります。
文字より先に音を聞く
新しい単語を覚えるとき、スペルと日本語訳だけを見て終わらせる人はかなり多いです。
例えば「important」を「重要な」と覚えて、スペルを書けるようになれば単語テストには対応できます。
でも、音声を一度も聞いていなければ、会話やリスニングでimportantが出てきたときに、知っている単語なのに聞き取れないことがあります。
そこで単語を覚えるときは、意味を見るのと同じタイミングで発音も聞いてみましょう。
一回聞いて終わるのではなく、音声を止めて自分でも言います。
そして、もう一度元の音声を聞きます。
聞く→言う→聞き直すという小さな往復を入れるだけです。
単語ごとの発音を確認するときは、Cambridge Dictionaryの公式発音ページでイギリス英語とアメリカ英語の音声を確認できます。
Cambridge Dictionary「English Pronunciation」
どちらか一方を絶対に選ばなければならないわけではありません。
初心者なら、普段使っている教材の音声に合わせれば大丈夫ですよ。

母音は口の形まで真似する
日本語では「あ・い・う・え・お」を中心に音を考えやすいですが、英語を同じ感覚だけで発音すると区別しにくい単語が出てきます。
例えば「ship」と「sheep」は、カタカナにするとどちらも「シップ」「シープ」のように書けますが、実際には中心となる母音が違います。
こうした音を練習するときに大切なのは、発音記号を眺め続けることではありません。
お手本を聞きながら、口の開き方や唇の形まで少し大げさに真似してみることです。
最初から自然に言おうとすると、日本語で普段使っている口の動きへ戻りやすくなります。
練習では少し大げさなくらいでかまいません。
同じ単語を5回、10回と声に出したあと、普通の会話くらいの声量へ戻してみてください。
だんだん無理なく出せる場所が見つかってきます。
子音は息と舌を確認する
子音では、舌をどこへ置くか、唇をどう使うか、息がどこから出るかを一つだけ意識すると練習しやすくなります。
全部を同時に考える必要はありません。
例えばthなら、舌先を上下の歯の間付近へ軽く出して息を通す。
fなら、上の前歯を下唇へ軽く触れさせて息を出す。
vは同じような位置から声も加える。
こうして実際に口を動かすと、「カタカナでは同じように見えるのに、作り方は全然違うんだな」と分かります。
鏡を使うのもおすすめです。
スマホのインカメラでも十分なので、自分の口元を見ながら練習すると、舌や唇をほとんど動かさずに発音していたことへ気づく場合があります。
フォニックスを発音に使う
英語の発音を調べていると、「フォニックス」という言葉を目にすることがあります。
子ども向け英語のイメージがあるかもしれませんが、大人の初心者にも役立つ考え方です。
フォニックスとは何か
フォニックスでは、英語の文字や文字の組み合わせと音との関係を学びます。
例えば文字のsを見て/s/という音を結び付けたり、shという組み合わせから一つの音を思い出したりする考え方です。
米国教育省のInstitute of Education Sciencesでも、文字と音を結び付ける学習について、書かれた文字と話し言葉の音を対応させる考え方が紹介されています。
Institute of Education Sciences「Supporting Your Child’s Reading at Home」
もちろん、これは英語圏の子どもの読み書き指導を中心とした資料なので、日本人の大人がそのまま同じ順番で勉強する必要はありません。
それでも、英語のスペルを日本語のローマ字読みだけで判断せず、文字と英語の音を結び付けるという考え方は発音練習にも使えます。
フォニックスは英単語を見れば何でも必ず読める魔法の規則ではありません。
英語には規則だけでは読み切れない単語もあるので、実際の音声確認と組み合わせて使いましょう。
基本の音から少しずつ覚える
フォニックスを勉強するときも、最初から大量の規則を暗記する必要はありません。
まずは、よく目にする子音と短い単語から始めると分かりやすいです。
| 文字や組み合わせ | 音を確認する単語例 | 練習のポイント |
|---|---|---|
| f | fan、fish | 下唇と上の前歯を使って息を出す |
| v | van、very | fに近い口の位置から声を加える |
| th | think、three | 舌先付近から息を通す |
| sh | ship、shop | 一つのまとまりとして音を聞く |
| ch | chair、check | 日本語のチだけで決めず音声を真似する |
表を丸暗記するより、単語の音声を聞きながら同じ文字がどんな音になっているか確かめてください。
一日に扱う音も数個で十分。
翌日にもう一度同じ単語を声に出したほうが、初日に大量の規則へ触れるより続けやすいと思います。
フォニックスだけで決めない
フォニックスを覚え始めると、今度は何でも規則だけで読もうとしてしまうことがあります。
しかし英語には、同じ文字でも単語によって読み方が変わるものがあります。
なので、知らない単語へ出会ったときは、このつづりだから絶対にこの音だと決めつけないでください。
フォニックスで読み方を予想して、そのあと辞書の音声で答え合わせをする。
この使い方がちょうどいいです。
フォニックスは発音のゴールではなく、初めて見る単語の音を予想するための手掛かり。
このくらいの距離感なら、初心者でも気軽に取り入れられます。
発音練習は短い音から始める
ここからは実際の練習方法です。
いきなり長い英文を暗唱するより、一語から始めて少しずつ長くしていきます。

単語一語を聞いて真似する
最初は一つの単語だけで練習してください。
おすすめなのは、自分がすでに意味を知っている簡単な単語です。
意味まで考えなければならない単語を使うと、発音だけへ意識を向けにくくなります。
例えば「right」を練習するなら、まず音声を一度聞きます。
次に、自分でも一度言います。
もう一度音声を聞き、自分との違いを一つ探してください。
Rの始まり方なのか、母音なのか、最後のtなのか。
一回ですべて直そうとせず、一番気になったところだけ変えます。
それからもう一度言う。
これを数回繰り返します。
発音練習は一度正解を出すテストではありません。
音を少しずつ近づけていく作業だと考えると気楽ですよ。
短いフレーズへ広げる
単語が言えるようになったら、次は二語から五語程度の短いまとまりへ進みます。
例えば「right now」「come here」「turn it on」「a little bit」のような長さです。
ここでは単語を一個ずつきれいに切るより、フレーズ全体を一つの音として聞いてみてください。
英語は、単語帳で聞く一語ずつの音と、文章の中で連続して話されたときの聞こえ方が完全に同じとは限りません。
そのため単語だけを発音できても、実際の会話になると急に言いづらくなることがあります。
短いフレーズなら、その間を埋める練習ができます。
最初は音声を止めながら真似し、慣れたら音声のすぐあとへ続いて言ってみましょう。
短い例文を一文だけ使う
フレーズに慣れたら、一文へ進みます。
ただし長文はいりません。
「I want to go there.」「Can you help me?」「I like this one.」くらいの短さから十分です。
ここで大切なのは、一文を10種類練習することではなく、一つの英文を何度も口から出すこと。
僕が英語のセリフを真似していたときも、一度や二度言っただけでは口が追いつきませんでした。
ところが同じセリフを繰り返していると、最初は一語ずつ追いかけていたものが、少しずつまとまりで出るようになります。
発音でも英会話でも、この口が覚えてきたという感覚はかなり大事です。
◆Manjiroのワンポイントアドバイス
一つの英文を噛んだからといって、すぐ別の文へ移らなくて大丈夫です。
同じ文を5回、10回と繰り返してみてください。
発音練習では教材を進めた量より、昨日言いにくかった音が今日は少し言いやすくなった、という変化のほうを見てほしいです。
自分の声を録音して比べる
発音練習でぜひ使ってほしいのがスマートフォンの録音機能です。
自分が話している最中に聞こえている声と、録音された声には意外と印象の違いがあります。
話している最中は口を動かすことへ意識が向くので、自分の発音を客観的に聞きにくいからです。
やり方は簡単です。
お手本の音声を一度聞き、同じ単語か英文を自分で録音します。
そのあと、お手本→自分→お手本→自分の順番で聞きます。
すると、自分は最後の子音がほとんど聞こえない、全部同じ調子で読んでいる、この母音だけ違って聞こえるといった部分を見つけやすくなります。
一日に一つ直せれば十分ですよ。
英語はリズムとつながりも大切
発音というとRやLなど一つ一つの音へ目が向きますが、英文になるとリズムや単語同士のつながりも聞こえ方へ影響します。
一語ずつ読めるようになったら、ここも少しずつ練習してみましょう。

全部を同じ調子で読まない
日本語の感覚で英文を読むと、すべての単語を同じくらいはっきり発音したくなることがあります。
でも、実際の英語では伝えたい内容を持つ語が目立って聞こえ、その間にある短い語は軽く通過することがあります。
例えば「I WANT to GO there.」という文なら、話し方や文脈にもよりますが、wantやgoのような内容に関わる語が耳へ入りやすくなります。
最初から細かなアクセント規則を覚える必要はありません。
お手本を聞いて、どの単語が一番耳へ入ったかなと探して、その部分を真似してみてください。
音程まで完全にコピーしようとせず、文章全体の波を真似する感覚です。
これだけでも、一語ずつ平らに読んでいた英文が少し話し言葉らしくなってきます。
単語同士のつながりを聞く
英語を自然な速度で話すと、単語と単語の境目が教科書の空白どおりには聞こえないことがあります。
例えば「turn it on」のような表現では、三つの単語を完全に切って読むより、前後の音が続いて聞こえることがあります。
Cambridge Dictionaryでも「connected speech」は、単語が連続して話され、一続きの音のように聞こえる話し方として説明されています。
初心者がこれを学ぶときは、細かな名称を大量に覚えなくても大丈夫です。
音声を聞いたときにスペースがあるから一度止まると考えないこと。
そして、聞こえたまとまりのまま真似すること。
まずはそれだけで十分です。
リスニングでもこの感覚は役立ちます。
文字なら分かるのに会話になると聞き取れない人は、初心者向けの英語リスニング勉強法も合わせて確認してみてください。
音の変化を無理に作らない
英語の会話を聞いていると、教科書で覚えた発音とは違って聞こえることがあります。
そのため、ネイティブらしく話すには、とにかく音を省略すればいいと考えてしまう人もいます。
ここは急がなくて大丈夫です。
初心者が最初から意識的に音を消そうとすると、必要な音までなくなって相手が聞き取りにくくなる場合があります。
最初はお手本をそのまま真似してください。
何度も聞いているうちに、この部分は一語ずつ読んでいないなと気づけば、そのまとまりをコピーします。
自然な変化は、規則を作って演技するより、聞こえた音を真似するところから覚えるほうが初心者には取り組みやすいです。
日本人が迷いやすい音を練習
すべての発音を同じだけ練習する必要はありません。
日本語ではあまり使わない口の動きや、日本語では一つに感じやすい音から取り組むと変化を感じやすくなります。

RとLは別々に練習する
RとLを練習するときは、最初から「right」と「light」を高速で交互に言わなくても大丈夫です。
まずRだけ、Lだけを別々に練習します。
Lでは舌先を上の前歯の裏付近へ触れさせる感覚を確認します。
Rでは日本語のラ行のように舌先を同じ位置へ当てないことを意識しながら、お手本を聞いて口の形を合わせます。
それぞれ単独で言えるようになったら、「right」「light」、「rice」「lice」のように並べて違いを聞きます。
このとき、自分が正しく言えたかだけではなく、二つを録音して聞いたときに違う単語として聞こえるかを確かめると分かりやすいですよ。
THは舌を使って覚える
thは日本語にそのまま対応する音が見つけにくいため、サ行でいいのかな、ザ行でいいのかなと迷いやすい部分です。
例えば「think」を「sink」のように発音すると別の単語へ近づいてしまいます。
そこで、thinkやthreeを練習するときは、舌先付近から息を通す動きを意識してみてください。
最初は音より口の形を覚えるつもりでもかまいません。
「this」などでは声も伴いますが、こちらも最初から理論で覚え切ろうとせず、音声を聞きながら舌の位置を同じように作ります。
鏡を見ながら数回練習したあと、単語だけではなく「this one」「three books」のような短いまとまりへ広げてみましょう。
FとVは唇の位置を見る
fとvは、耳だけで違いをつかみにくい場合があります。
そんなときは口元を確認してください。
どちらも上の前歯と下唇付近を使いますが、vでは声を伴います。
「fan」と「van」を交互に言って、vのときに喉へ手を当ててみるのも一つの方法です。
振動を感じやすくなります。
ただし、口へ余計な力を入れる必要はありません。
一度位置を確認したら、実際の音声を聞きながら自然に出せる場所を探していきます。
発音は口の筋力トレーニングというより、今まで使っていなかった動かし方へ慣れる練習と考えると分かりやすいでしょう。
母音は似た単語で聞き比べる
母音の違いは説明だけで理解しようとすると難しく感じます。
なので、似た単語を二つ並べて音を聞く方法がおすすめです。
例えば「ship」と「sheep」のような組み合わせです。
二つを続けて聞くと、一語だけ聞いていたときより差へ気づきやすくなります。
音声を聞いたあと、自分でもA、B、A、Bのように交互に言って録音してみてください。
自分の二つの単語がほぼ同じに聞こえるなら、口の開き方や音の長さなど、お手本との違いを一つずつ試します。
一度で直らなくても問題ありません。
昨日より区別しやすくなれば、それで前進です。
毎日の発音練習を続ける
発音は一度理解しただけで急に口から出るようになるものではありません。
だからこそ、一回の勉強時間を長くするより、短い練習を何度も重ねるほうが取り入れやすいです。

一日5分なら一音に絞る
時間がない日は5分だけでもかまいません。
その代わり、その5分であれもこれもと広げないことです。
例えば今日はRだけと決めます。
最初の1分でお手本を聞き、次の2分でright、read、reallyなど数語を真似します。
残りで短いフレーズを言い、一度録音する。
これだけでも一回の練習になります。
翌日はth、その次は母音というように入れ替えてもいいですし、苦手な音を数日続けても大丈夫。
英語学習全体の進め方から見直したい場合は、初心者が0から進める英語の勉強方法も参考にしてください。
一日10分なら例文まで進む
10分取れるなら、単語だけで終わらず短い英文まで進めます。
最初の2分で音声を聞き、3分ほど単語を練習。
次の3分でその単語を含む例文を真似し、最後の2分で録音して比べる流れです。
例えばtodayを練習しているなら、単語だけを繰り返したあと「I’m busy today.」のような短い文へ入れます。
単語では言えても英文になると崩れるなら、それも立派な発見です。
そこでまた短いまとまりへ戻ればいいんですね。
毎日新しい音へ進む必要もありません。
前日と同じ英文をもう一度録音して、昨日より言いやすくなったか確かめる日があってもいいでしょう。
一週間は同じ素材を使う
発音を上達させようとして、毎日違う動画や音声を探し続ける人もいます。
ですが、それでは教材探しだけで時間が終わってしまいます。
僕なら初心者には、一週間くらい同じ短い素材を使う方法をすすめます。
30秒から1分程度の短い音声で十分です。
初日は聞く。
次の日は単語を真似する。
その次は一文ずつ言う。
後半は音声に続いて話し、最後に録音する。
同じ音声へ何度も戻るため、最初は聞こえなかった部分が少しずつ耳へ入るようになります。
発音だけでなくリスニング練習にもつなげやすい方法です。
◆Manjiroのワンポイントアドバイス
発音練習は何回やれば終わりと決めにくい勉強です。
僕も同じセリフを何度も真似していました。
一度や二度で変化が分からなくても普通なので、回数より昨日より少し言いやすいかを見ながら続けてみてください。
アプリやAIも発音練習に使う
今は一人でも発音練習をしやすい環境があります。
ただ、便利な機能が多いほど初心者に向いているとは限りません。
自分が実際に声を出す時間を作れるものを選びましょう。
発音アプリは録音機能を見る
発音練習にアプリを使うなら、単語数だけではなく練習の流れを確認してください。
初心者に使いやすいのは、お手本の音声を聞けて、自分の声も録音でき、同じ単語を繰り返せるタイプです。
発音を機械が判定してくれる機能も便利ですが、点数だけを追いかける必要はありません。
75点が80点になったかより、お手本と自分を聞き比べて何が違うか分かったほうが次の練習につながります。
また、単語だけでなく短文も練習できると、リズムや音のつながりまで扱いやすくなります。
学習アプリ全体の選び方については、初心者向け英語学習アプリの比較と選び方でも詳しく紹介しています。
AIとは短い会話から始める
AIを使える環境なら、発音した英文を認識できるか試す方法もあります。
長い英会話をいきなり始める必要はありません。
「Good morning.」「I’d like some coffee.」「Where is the station?」など、自分で意味を理解している短い英文から始めます。
そして、一度話してうまく認識されなければ、同じ文をもう一度ゆっくり言ってみます。
ただし、音声認識で文字になったから発音が完全に正しい、文字にならなかったから完全に間違い、と断定することはできません。
マイク、周囲の音、サービスごとの認識方法などにも左右されます。
AIは先生の採点表というより、声を出す回数を増やす練習相手として使うくらいがちょうどいいですよ。
オンライン英会話で実際に使う
一人で発音できるようになっても、人と話すと急に口が動かなくなることがあります。
これは珍しいことではありません。
相手の話を聞き、意味を考え、自分の返事を作りながら発音まで意識するので、一人練習よりやることが増えるからです。
そこで、単語や例文で練習したあとにオンライン英会話などで実際に使うと、自宅練習を会話へつなげられます。
講師へ、この単語の発音を確認したいと伝え、何度か言ってみるのもいいでしょう。
初心者の場合、発音専門レッスンだけに限定する必要はありません。
短い日常会話の中で通じたか確かめるだけでも十分な練習になります。
サービスの選び方は、初心者向けオンライン英語レッスンの比較も参考にしてみてください。
アプリやオンライン英会話の機能、料金、対応端末、レッスン内容は変更される場合があります。
利用前には必ず各サービスの公式サイトで最新情報をご確認ください。
有料サービスを契約する場合は、体験期間や解約条件も確認したうえで最終的に判断してください。
発音練習でやりすぎないこと
発音を良くしたい気持ちが大きいほど、勉強する内容も増やしたくなります。
ですが初心者の場合、やることを増やしすぎるとかえって声を出す時間が減ってしまいます。
発音記号だけを暗記しない
発音記号を読めると辞書を使いやすくなります。
知らない単語を調べたとき、どの音が使われているか文字でも確認できるからです。
なので発音記号そのものが不要ということではありません。
ただ、最初から記号一覧を全部覚えてから声を出そうとすると、発音練習を始めるまでに時間がかかります。
初心者なら、単語を調べたときに出てきた記号を少しずつ覚えていけば十分です。
例えば何度も/θ/を見れば、これはthinkの最初の音だったなと分かるようになります。
記号→音と覚えるだけでなく、音→記号も結び付ける。
実際の音声とセットにすると、単なる記号暗記になりにくくなります。
長い動画を丸ごと真似しない
海外ドラマ、映画、YouTubeなどを使った発音練習は楽しい方法です。
僕もコメディー番組のセリフを真似していました。
ただし、初心者が10分や20分の会話を最初から最後まで全部真似しようとすると、かなり大変です。
知らない単語を調べ、文法を確認し、速い音声を聞き、発音することになるからです。
そこで気に入ったセリフを一文だけ切り取ってください。
数秒で終わるもので十分。
意味を確認してから何度も聞き、同じテンポで言ってみます。
一文できたら次へ進む。
このほうが今日は何もできなかったとなりにくく、毎日の練習へ入れやすいです。
発音だけで話すのを止めない
発音を勉強し始めると、一語話すたびに、今のRは合っていたかな、母音が違ったかなと気になってしまうことがあります。
練習中ならそれでいいのですが、実際の会話では発音だけを考え続けないでください。
会話の目的は、相手へ内容を伝えたり、相手の話を理解したりすることです。
多少気になる発音があっても意味が通じたなら、まず会話を続けます。
あとで覚えている単語だけ練習すれば大丈夫です。
発音練習のせいで英語を話すのが怖くなったら本末転倒。
間違えないための発音ではなく、話しやすくするための発音を身につけていきましょう。
初心者向け発音練習の進め方
ここまでの内容を、毎日の練習で使いやすい順番へ落とし込みます。
全部を一日で行う必要はありません。
聞く真似する録音するを回す
初心者の発音練習は、難しく考えなければ三つの動作で始められます。
お手本を聞く、自分で真似する、自分の声を録音する。

まず一語でこれを行います。
次に二語から五語ほどのフレーズ。
最後に一文です。
言えなければ前の長さへ戻ります。
例えば一文で口が止まるなら、文章を二つのまとまりへ分けます。
それでも難しければ単語へ戻る。
戻ることを失敗だと思わないでください。
楽器の練習でも、速く弾けない部分だけゆっくり確認しますよね。
発音も似ています。
言いにくい数秒だけ取り出して繰り返したほうが、長い英文を最初からやり直し続けるより集中できます。
自分の変化を録音で残す
発音は単語テストのように丸かバツで結果が出ないため、自分では変化へ気づきにくいものです。
そこで同じ英文を週の最初と最後に録音して残してみてください。
月曜日に一度録音し、その音声は消さずに保存します。
一週間同じ英文を練習したあと、もう一度録音。
二つを続けて聞きます。
すると、以前より言葉の途中で止まらなくなった、単語同士が自然に続くようになった、苦手だった音が少し区別できるようになった、といった変化へ気づくことがあります。
何も変わっていないように感じたら、お手本ともう一度比べて次に直す部分を一つ決めればOKです。
◆Manjiroのワンポイントアドバイス
発音は自分の耳だけで毎日の変化を判断すると分かりにくいです。
数日前の録音を残しておくと比較しやすくなります。
上手か下手かではなく、前よりここが言いやすいという部分を一つ見つけてください。
発音練習の疑問を解消する
最後に、初心者から聞かれやすい英語の発音練習について答えていきます。
英語発音のよくある質問
Q1. 英語の発音はネイティブと同じにする必要がありますか?
A. 初心者がネイティブとまったく同じ発音を目標にする必要はありません。まずは単語を聞き分けてもらえる音を作り、文章のリズムや音のつながりを少しずつ身につけていきましょう。日本語のアクセントが多少残っていても、相手へ内容が伝わるなら英語でのコミュニケーションはできます。
Q2. 英語の発音練習は何から始めればいいですか?
A. 意味を知っている簡単な単語の音声を聞き、そのまま真似するところから始めてください。慣れたら短いフレーズ、一文へ広げます。最初から長い英文を読むより、一語ずつ音と口の動きを確かめたほうが取り組みやすいです。
Q3. 英語の発音練習にフォニックスは必要ですか?
A. 必須ではありませんが、文字と音の関係を知る手掛かりとして役立ちます。初めて見る単語の読み方を予想しやすくなるからです。ただし英語には規則だけで読み切れない単語もあるため、フォニックスで予想したあと実際の音声を聞いて確認してください。
Q4. 発音記号を全部覚えてから練習したほうがいいですか?
A. 全部覚えてから始める必要はありません。辞書で単語を調べたときに、その単語で使われている記号を音声と一緒に少しずつ覚えれば十分です。発音記号だけを暗記するより、実際に聞いて声へ出す時間を多く取りましょう。
Q5. 発音アプリやAIだけでも練習できますか?
A. お手本を聞く、自分の声を録音する、AIとの短い会話で声を出すといった練習は一人でもできます。ただし音声認識の結果だけで発音の良し悪しを断定するのはおすすめしません。必要に応じてオンライン英会話などで人にも聞いてもらうと、実際のコミュニケーションで通じるか確認しやすくなります。
英語の発音は繰り返して身につく
英語の発音練習というと、発音記号や舌の位置を細かく覚える勉強を想像するかもしれません。
でも初心者なら、もっとシンプルに始められます。
お手本を聞き、短い単語を真似し、フレーズへ広げ、一文を言ってみる。
そして自分の声を録音して、もう一度お手本と比べます。
フォニックスも、文字と音を結び付ける手掛かりとして使えば便利です。
ただし規則だけで発音を決めず、最後は実際の音声へ戻ってください。
僕が特に大切だと思うのは、一度や二度で結果を求めないことです。
発音は知識を一回理解して終わるものではなく、口がその動きへ慣れていくまで繰り返すもの。

昨日言いにくかった単語を今日もう一度。
今日まだ難しかったら明日ももう一度。
そのくらいでいいんです。
- ネイティブそっくりではなく伝わる発音を目指す
- 単語の音を聞いてから自分の口で繰り返す
- フォニックスは文字と音を結ぶ手掛かりとして使う
- 単語からフレーズ、短い英文へ少しずつ進む
- 自分の声を録音してお手本と聞き比べる
- リズムや音のつながりも実際の音声から真似する
- アプリやAIは声を出す回数を増やすために使う
- 一度で完成させようとせず何度も繰り返す
英語の発音は、知っているだけでは変わりません。
今日覚えた単語を一つだけでもいいので、音声を聞き、自分でも声に出してみてください。
英語は、ここからで大丈夫です。
