Hi、Yuru~ku EnglishのManjiroです。
学習塾で10年以上英語を教えていると、英語をやり直したいから参考書を買ったけれど、難しくて途中で止まったという話をかなりよく聞きます。
英語の本はたくさんありますが、初心者に必要なのは、一番詳しい本でも一番分厚い本でもありません。
今の自分が読んで意味を理解でき、そのあと自分で英文を作る練習までできる1冊です。
特に英語からしばらく離れていた大人や、学校英語でつまずいた経験がある人なら、中学英語まで戻るのは遠回りではありません。
be動詞、一般動詞、疑問文、過去形、不定詞、現在完了、関係代名詞などを一つずつ確認すると、その先の英会話やリーディングもぐっと進めやすくなります。
僕なら初心者の最初の1冊には、難しい内容を大量に詰め込んだ網羅型より、中学英語をやさしい例文で説明し、すぐ問題を解ける本を選びます。
この記事では、現在購入できる代表的な英語参考書の特徴を比べながら、結局、自分にはどれが合うのかまで分かるように解説していきます。
初心者は参考書選びが大切
英語の勉強を始めるとき、多くの人ができるだけ内容が多い本を買ったほうがお得と考えます。
ところが、初心者の場合は情報量が多すぎることがかえって負担になりやすいんです。
最初は英語の知識を増やすこと以上に、英語を自分で理解できる感覚を取り戻すことを優先してみてください。
中学英語から戻って大丈夫

大人が英語を勉強し直すとき、いまさら中学生向けの本では簡単すぎないかなと感じるかもしれません。
ですが、中学英語には英語を使ううえで欠かせない内容がかなり詰まっています。
例えば、I am tired.とI play tennis.では、同じ「私は」から始まっていても、be動詞を使う文と一般動詞を使う文という違いがあります。
ここが曖昧なままだと、疑問文でAm I…?とするのかDo I…?とするのか分からなくなります。
さらに過去形、未来表現、助動詞、不定詞、比較、受動態、現在完了へ進むほど、最初の土台が効いてくるんです。
僕が授業で英語につまずいている生徒を見ると、現在完了そのものが分からないというより、その前に習った動詞や過去分詞の理解が曖昧だった、というケースも珍しくありません。
中学英語へ戻るのはレベルを下げることではありません。
分からなくなった場所まで戻り、そこからもう一度つなぎ直す作業です。
文部科学省の中学校学習指導要領でも、外国語は中学校の各学年で学ぶ教科として位置付けられています。
基礎からやり直すなら、中学3年間で扱う内容を一度通して確認する方法はかなり取り組みやすいでしょう。(出典:文部科学省「中学校学習指導要領」)
分厚い本ほど良いとは限らない

参考書売り場へ行くと、500ページを超えるような詳しい英文法書も並んでいます。
もちろん、辞書のように長く使う本としては便利です。
しかし、英語を基礎からやり直す最初の段階では、情報量の多さがそのまま学びやすさになるわけではありません。
1ページに文法用語がいくつも出てきて、例外まで細かく説明されていると、本を開くだけで少し疲れてしまいます。
初心者向けの本なら、今日はbe動詞だけ、今日は一般動詞の疑問文だけのように、学ぶ範囲が小さく区切られているものが便利です。
1回分が終わるまでの距離が短いと、今日はここまでできたという感覚も得やすくなります。
参考書選びではページ数の多さより、自分が毎日10分から30分ほど開いても苦にならない紙面かどうかを見てみてください。
参考書と問題集は役割が違う
英語の本を探していると、参考書と問題集が一緒に並んでいるので迷いやすいですよね。
参考書は、基本的になぜそうなるのかを理解するための本です。
一方、問題集は理解した内容を自分で使えるかを確かめるために使います。
例えば、三人称単数現在のsについて参考書で読んだだけなら、heやsheのときはsを付けるという知識は持てます。
でも、実際にTom plays soccer every day.を書こうとした瞬間、sを忘れることがあります。
知っていることと、自分で使えることは少し違うんです。
そのため初心者には、解説だけの本より、解説の直後に簡単な問題が付いている参考書が使いやすいと思います。
◆Manjiroのワンポイントアドバイス
参考書を全部読んでから問題を解こうと考えなくても大丈夫ですよ。英語は、少し読んで、少し解いて、間違えたら戻る。この往復のほうが理解した内容を残しやすくなります。
初心者向け参考書の選び方
英語参考書は、有名だからという理由だけで選ぶと自分には合わない場合があります。
同じ中学英語を扱う本でも、イラスト中心の本、文章で詳しく説明する本、問題を何度も解く本など、作りはかなり違います。
ここでは、初心者が購入前に見ておきたいポイントを紹介します。

説明を一度で理解できるか
最も大切なのは、数ページ読んだときに何となく分かったではなく、なるほど、そういうことかと感じられることです。
例えばbe動詞を説明するときに、be動詞とは補語を伴い主語の状態や属性を表すと書かれていても、初心者には少し入りにくいでしょう。
それよりも、am、is、areを使って、人や物がどんな状態なのかを表すと説明され、そのすぐ下にI am busy.やShe is happy.などが載っているほうがイメージしやすくなります。
英語の参考書を選ぶときは、難しい言葉をたくさん知っている著者より、難しい内容を簡単な言葉へ置き換えてくれる本を探してみてください。
書店なら、be動詞、現在完了、関係代名詞あたりのページを開いてみると、自分との相性を判断しやすいですよ。
例文が短くて分かりやすいか
文法を理解するとき、例文はかなり大切です。
説明だけでは分かりにくい内容でも、実際の英文を見ると一気に意味がつながることがあります。
初心者向けなら、最初から長い文章を使う必要はありません。
I like music.
She likes music.
Does she like music?
このように短い例文を並べるだけでも、主語が変わったときの動詞の形や疑問文の作り方が目で分かります。
反対に、1つの例文に知らない単語が5個も6個も入っていると、文法を勉強したいのに単語調べで止まってしまいます。
最初の1冊では、日常的な単語を使った短い例文が多い本を選ぶと進めやすいでしょう。
解説後すぐ問題を解けるか
読んだ直後は分かったと感じても、翌日には意外と忘れています。
そこで役立つのが、その場で解く簡単な問題です。
選択問題でも並べ替えでも構いません。
重要なのは、説明を読んだ数分後にでは自分でやってみようという時間を作れること。
例えば一般動詞の否定文を読んだら、I play tennis.をI don’t play tennis.へ直してみます。
さらにHe plays tennis.ならHe doesn’t play tennis.へ変える。
この一手間によって、読むだけだった知識が自分で使う知識へ変わっていきます。
英語の勉強本を選ぶなら、解説と練習問題が近い場所に配置されているかを確認してみてください。
音声を利用できるか
英文法の参考書だからといって、目だけで勉強する必要はありません。
むしろ、例文の音声が用意されているなら積極的に使いたいところです。
例えばShe has lived in Osaka for five years.という現在完了の例文を学んだとします。
文字で意味を理解したあとに音声を聞き、自分でも声に出すと、has livedという形を意味と音の両方で確認できます。
英語は読むだけでなく、聞く、話す、書く場面でも使います。
そのため、QRコードやアプリ、ダウンロード音声などが付いた本なら、参考書1冊でも練習方法を増やせます。
ただ、音声機能の提供方法は版や時期によって変更されることがあります。
購入前には最新版の商品説明や出版社の案内を確認してください。
今の目的に合っているか
同じ英語を勉強したいという人でも、目的はそれぞれ違います。
中学校のテスト対策をしたい人と、大人になって英会話を始めたい人では、最初に選ぶ本も変わってきます。
| 目的 | 最初に選びたい本 |
|---|---|
| 英語を最初からやり直したい | 中学英文法をやさしく説明する本 |
| 学校のテスト対策をしたい | 教科書範囲と問題演習を確認できる本 |
| 大人の学び直し | 中学3年間を1冊で復習できる本 |
| 問題を解きながら覚えたい | ドリル型の英文法問題集 |
| 高校英語へ進みたい | 中学から高校基礎へつながる文法書 |
| 英会話を始めたい | 中学文法と短い例文を学べる本 |
資格試験の点数を上げたいのに日常会話のフレーズ集だけを買ったり、英会話を始めたいのに大学受験用の細かな文法問題集から入ったりすると、目的までの距離が長くなってしまいます。
まずこの本を終えたあと、何ができるようになりたいかを一つ決めてください。
おすすめ英語参考書を比較
ここからは、初心者や中学英語から学び直したい人が候補にしやすい参考書を紹介します。
どれか一冊が全員に一番というわけではありません。
説明の量、問題の量、紙面の雰囲気が違うので、自分が続けやすいタイプから選んでください。
| 参考書 | 向いている人 | 特徴 | 僕の使い分け |
|---|---|---|---|
| 中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版 | 英語がかなり久しぶりの人 | やさしい説明と図、練習問題 | 最初の1冊 |
| 改訂2版 中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる本 | 中学英語を短く一周したい人 | 中学3年間をコンパクトに学べる | 総復習 |
| スーパーステップ 中学英文法 | 順番に丁寧に進めたい人 | 細かなステップで文法を学習 | じっくり学習 |
| 中学 英文法 パターンドリル 中学全範囲 | 問題を解いて覚えたい人 | 選択、並べ替え、英作文を反復 | 演習中心 |
| 大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎文法編 | 高校英語へつなげたい人 | 品詞から英文法を講義形式で学べる | 次のステップ |
書籍の価格、付属サービス、音声の利用方法、販売状況、改訂版の有無は変わる場合があります。
購入前の正確な情報は出版社や販売店の公式サイトをご確認ください。
中学英語をもう一度ひとつひとつ
英語にかなり苦手意識がある人や、be動詞から怪しいかもしれないという人に僕が最初に候補として見てほしいのが、Gakkenの『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版』です。
中学3年間で学ぶ英文法を1冊で振り返れる構成で、難しい言葉だけで説明するのではなく、図や短い例文を使いながら進みます。
解説を読んだあと、その内容に対応する問題へ進めるのも初心者にはうれしいところです。
英語が苦手な人にとって一番つらいのは、解説を読んでも何を言っているのか分からないという状態。
この段階では、詳しさよりも理解しやすさを優先したほうが勉強を続けやすくなります。
また、一つのテーマが小さく区切られている教材なら、今日はここだけと決めやすいのも利点です。
仕事や学校で毎日まとまった時間が取れない人にも合わせやすいでしょう。
英語の参考書を初めて買う人、大人になってゼロに近いところから学び直す人には、かなり候補にしやすい1冊です。
中学校3年間の英語が1冊でわかる本
細かな説明を全部読むより、中学英語の全体を早めに一周したいという人には、かんき出版の『改訂2版 中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる本』が合いやすいと思います。
現在の改訂2版では、be動詞や一般動詞から始まり、比較、to不定詞、受動態、現在完了、関係代名詞、仮定法などへ進んでいきます。
一冊を順番に読めば、中学校で何を習ったのかを大まかに見渡せる作りです。
英語を少し勉強した経験があり、全部忘れたわけではないけれど、ところどころ抜けているという大人には特に使いやすいでしょう。
反対に、be動詞と一般動詞の違いから時間をかけて教えてほしい人なら、もっと説明を細かく区切った参考書から始めても構いません。
この本で一周したあと、間違えやすかった単元だけ別の問題集で練習する使い方もできます。
最初から3冊も4冊も買うのではなく、まず一冊で現在地を確かめたい人に向いたタイプです。
スーパーステップ中学英文法
くもん出版の『スーパーステップ 中学英文法』は、英文法を細かな段階に分けて進めたい人向けです。
一気に文法事項を説明するというより、表現が少しずつ増えていく流れに沿って学習していきます。
そのため、どうして急にこの形が出てくるの?と感じやすい人でも、前の内容とつなげながら読み進めやすいでしょう。
音声を使った学習もできるので、英文を読むだけで終わらせず、音読や日本語から英語へ言い換える練習へ広げられます。
僕は英文法を教えるときも、いきなり難しい文を作らせるより、小さく形を変える練習をよく使います。
I play tennis.
He plays tennis.
He doesn’t play tennis.
Does he play tennis?
このように少しずつ変えると、英文の形が見えてきます。
一つずつ納得しながら積み上げたい人なら、このタイプは相性がいいでしょう。
一方、短期間で中学英語をざっと復習したい場合は、もう少しコンパクトな本のほうが早く一周できます。
中学英文法パターンドリル
説明を読んでいるだけだと眠くなる、手を動かしたほうが覚えやすい。
そんな人には、文英堂の『中学 英文法 パターンドリル 中学全範囲』があります。
中学英文法を細かく分け、選択問題、並べ替え、英作文といった形で繰り返し練習できるタイプです。
例えば疑問文なら、最初は正しい形を選び、次に単語を並べ替え、最後は自分で英文を書く。
少しずつ自力で作る量を増やせるので、説明は分かるのに問題になると解けないという人には使いやすいでしょう。
ただし、英語をほとんど忘れている人が最初から問題だけをどんどん解こうとすると、間違いが続いて疲れてしまうかもしれません。
その場合は、やさしい参考書を読んだあとにこのようなドリルを使う方法がおすすめです。
理解する本と練習する本は、同じ役割ではありません。
最初から2冊必要という意味ではなく、読めば分かるのに自分では英文を作れないと感じ始めたら、演習量を増やす合図だと考えてください。
大岩のいちばんはじめの英文法
中学英語だけで終わらず、そのあと高校英文法や大学受験英語へ進みたい人なら、東進ブックスの『大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎文法編』も候補です。
品詞から始まり、動詞、文型、時制、助動詞、受動態、不定詞、動名詞、分詞、関係詞、比較、仮定法などへ進みます。
英文法を授業のように説明してもらいたいという人には読みやすいでしょう。
ただ、タイトルにいちばんはじめとあっても、英語を完全にゼロから学ぶ中学生向け教材とは少し役割が違います。
高校生や大人が英文法を基礎から学び直し、そのまま高校英語へつなげる使い方に向いています。
be動詞や一般動詞からかなり不安なら、先に中学3年間を扱うやさしい参考書を一周してから移ると、読みやすくなるはずです。
中学英語の復習本を卒業したあとの次の1冊として考えると選びやすいですよ。
目的別ならこの参考書

おすすめ本を何冊も見ても、最後に迷うのは自分ならどれなのかというところだと思います。
そこで、英語力や勉強の進め方ごとに選び方をもう少し具体的にしてみます。
英語が本当に苦手な人
中学1年の英語からかなり不安なら、『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版』のような、図と短い説明が中心の本から始める方法がおすすめです。
最初の目標を英語を完璧にするにしなくて大丈夫。
まずは、be動詞と一般動詞の違いが分かる。
次に、肯定文から否定文と疑問文を作れる。
そのあと、過去や未来の文へ進む。
このくらいの小さな目標で十分です。
英語が苦手な人ほど、一日に何時間も勉強しようとすると続きません。
1日10分でも本を開いて、例文を3回声に出す。
これを繰り返すほうが現実的です。
短期間で復習したい人
学生時代はそれなりに英語を勉強していたけれど、数年使っていない。
そんな人なら、中学3年間を一冊で確認できるコンパクトな参考書が向いています。
最初からすべてを暗記し直そうとせず、分かるページは早めに進み、止まった単元に時間をかけてください。
例えばbe動詞や過去形はすぐ分かるのに、現在完了の経験・継続・完了が曖昧なら、そこに付箋を付けます。
関係代名詞で文のつながりが分からなくなったなら、そこも戻る場所として残しておく。
こうすると、一冊全部を同じ速度で勉強する必要がなくなります。
復習とは、知っていることを全部やり直す作業ではなく、忘れている場所を見つける作業でもあります。
書いて覚えたい人
手を動かしたほうが覚えやすい人なら、パターンドリル型を選んでください。
ただ、答えを写すだけにならないようにしたいところです。
例えば、並べ替え問題を解く→答え合わせ→正しい英文を見ずにもう一度書くという流れにすると、かなり勉強らしくなります。
さらに余裕があれば、主語だけ変えて自分で例文を作ります。
She plays the piano.
を習ったなら、
My brother plays soccer.
のように単語を変えてみる。
たったこれだけでも、問題の答えを覚える学習から、文法を使う練習へ変わります。
説明を丁寧に読みたい人
ルールを丸暗記するより、なぜそうなるのかを理解したいという人なら、細かなステップで説明してくれる英文法書が合います。
くもん出版の『スーパーステップ 中学英文法』のようなタイプです。
こうした本は、短期間で駆け抜けるというより、分からない単元を読み返しながら長く使うのに向いています。
全部のページを一度で覚えようとしないことも大事です。
現在完了を勉強している日に比較級のことまで考える必要はありません。
一つ理解したら次へ。
それで十分ですよ。
高校英文法へ進みたい人
中学英文法がある程度分かってきたら、ずっと中学生向け教材だけに留まる必要もありません。
高校英語では、中学で習った文法を土台にして内容が広がります。
この段階で『大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎文法編』のような、高校英文法への橋渡しになる本へ移ると流れがつながります。
大切なのは、難しい本へ早く移ることではありません。
現在の参考書の例文を見て、自分で意味を説明できるくらいになってから次へ進むこと。
階段を一段飛ばしで駆け上がるより、一段ずつ上がったほうが結局は早いです。
英語参考書一冊の勉強方法
参考書は選び方だけでなく、買ったあとの使い方でかなり差が出ます。
せっかく自分に合う本を選んでも、一回読んで本棚へ戻してしまえば知識は残りにくいものです。
僕なら、一冊を最低でも複数回触る前提で使います。

最初は理解を優先する
一周目は、暗記より理解です。
細かな例外まで完璧に覚えようとすると進まなくなります。
まず、このページは何を説明しているのかが分かればOK。
例えば現在進行形なら、今している途中のことをbe動詞+動詞のing形で表すと説明できれば、最初は十分です。
I am studying English.
という例文を見て、意味と形が分かる。
ここまでできたら次へ進みます。
一周目から100点を狙うより、一冊の最後まで到達するほうを優先してください。
二周目は問題を中心にする
一周目を終えたら、二周目は説明を最初から全部読み直さなくても構いません。
まず問題を解き、間違えたところだけ解説へ戻ります。
正解できた単元は、知識がある程度残っている場所です。
一方、同じ種類の問題を何度も間違えるなら、そこが現在の復習ポイント。
英語の勉強は、全部を均等に勉強するより、間違えた場所へ時間を使うほうが効率よく進みます。
答え合わせのときも、丸かバツだけで終わらせないでください。
なぜこの答えになるのかを一言で説明できるか確認します。
三周目は英文を自分で作る
三周目まで来たら、参考書の例文を少し変えてみましょう。
I visited Kyoto last Sunday.
という過去形を学んだなら、
I watched a movie last Sunday.
I studied English yesterday.
のように自分で作ります。
最初は簡単な英文で構いません。
むしろ簡単な英文のほうが、文法そのものに集中できます。
自分の生活に関係する英文を作ると、ただの例文より記憶にも残りやすくなります。
◆Manjiroのワンポイントアドバイス
英文を作るときに格好いい表現を考えなくて大丈夫です。私はコーヒーが好き、昨日ゲームをした、明日は仕事ですくらいでOK。中学英語の基本文を自分のこととして何度も作れるほうが、ずっと実用的ですよ。
例文は声に出して読む
参考書に音声があるなら、ぜひ聞いてください。
そして、できれば自分でも声に出します。
最初は発音が完璧でなくても構いません。
音声を聞いて、そのあと同じ英文をゆっくり読む。
慣れたら音声に少し遅れて読む。
この程度から始めれば十分です。
文法を音とセットで覚えておくと、リスニング中に同じ形が出てきたときにも気づきやすくなります。
文法参考書は読むためだけの本と決めなくていいんです。
分からないページだけ戻る
一冊を何周もすると聞くと、毎回1ページ目から最後まで読むイメージを持つかもしれません。
でも、三周目以降は苦手なページだけでもOKです。
間違えた問題に小さく印を付け、次はそこだけ解きます。
できるようになったら印を消す。
これを繰り返すと、自分専用の復習本になっていきます。
参考書を何冊持っているかより、一冊の中でできなかった場所ができるようになったかを見てください。
一か月で一冊を進める方法
毎日の勉強時間が長く取れなくても、一か月あれば一冊へかなり触れられます。
ページ数どおりに均等配分するより、最初は進み、あとから戻る形がおすすめです。
| 期間 | やること | 目標 |
|---|---|---|
| 最初の1週間 | 毎日少しずつ読み進める | 学習習慣を作る |
| 2週目 | 解説と問題を続けて進める | 一冊の半分前後まで触れる |
| 3週目 | 最後まで一度進む | 中学英語の全体像を知る |
| 4週目 | 間違えた単元を中心に復習 | 苦手な項目を減らす |
これはあくまで一般的な目安です。
一冊のページ数や、一日に確保できる時間によってペースは変わります。
一か月で終わらなくても問題ありません。
一番避けたいのは、予定より遅れたから自分には英語が向いていないと考えてやめてしまうことです。
3日できなかったら4日目から再開する。
それくらいゆるく考えて大丈夫ですよ。
参考書を買いすぎないコツ
英語を勉強し始めると、別の本がどんどん良く見えてきます。
Amazonや書店で高評価の参考書を見るたびに、こっちのほうが分かりやすいのではと思ってしまうんです。
ただ、参考書を変える回数が増えると、毎回最初のbe動詞や一般動詞ばかり勉強することになりがちです。

似た本を何冊も買わない
中学英語の総復習本を一冊持っているなら、同じ目的の本をすぐ追加しなくても大丈夫です。
次の本を買う基準は、今の本にはない役割が必要になったかで考えてみましょう。
解説は分かったけれど問題が足りないなら問題集。
文法は分かったけれど単語が足りないなら単語帳。
読めるけれど聞き取れないなら音声教材。
このように役割が変わるなら追加する意味があります。
反対に、やさしい中学英文法参考書を持っているのに、ほぼ同じ内容のやさしい中学英文法参考書をさらに買っても、学習範囲はそれほど増えません。
新しい本は一冊終えてから
一冊を最後までやり切った経験には、英語力とは別の価値があります。
自分は参考書を一冊終えられたという感覚が残るからです。
途中まで勉強した本が5冊ある状態より、一冊を何度か繰り返した状態のほうが、どこを学んだかも把握しやすくなります。
次の教材を買うなら、現在の一冊を最後まで一度進めてから。
これだけでも参考書の買いすぎをかなり防げます。
合わない本は変えてもいい
ただし、一度買った本を絶対に最後まで使わなければならないわけでもありません。
10ページ、20ページと進めても説明がほとんど理解できない。
文字が小さすぎて開くのがつらい。
一回分の学習量が多く、毎日続けられない。
こうした場合は、本そのものが現在の自分に合っていない可能性があります。
参考書を変えることと、次々に新しい本を買うことは別です。
自分には難しすぎると判断できたなら、一段やさしい本へ変えて構いません。
参考書とアプリを組み合わせる
英語の基礎は参考書だけでも勉強できますが、スマートフォンを組み合わせると便利な場面があります。
ただし、アプリを次々に追加するより、参考書を学習の中心にして不足部分を補う使い方がおすすめです。
文法は本を学習の中心にする
英文法は、学ぶ順番がかなり大切です。
be動詞を学び、一般動詞へ進み、時制や助動詞を覚え、その知識を使って少しずつ長い文へ進みます。
参考書なら、この流れに沿ってページを進められます。
一方、短時間型のアプリは毎日触れやすい反面、学習内容が細切れになることもあります。
そこで、今日は参考書の現在進行形を勉強する。
通勤中や休み時間には、アプリで同じ範囲の単語や例文を確認する。
こうすると役割が分かりやすくなります。
単語は短時間で繰り返す
英単語は、一回長時間見るより、短い時間でも何度も触れたほうが学習しやすい分野です。
参考書で英文法を学びながら、移動時間には単語を復習する。
この組み合わせなら無理がありません。
単語が分からないと例文の意味も取れないので、中学レベルの基本語彙は文法と並行して覚えていきましょう。
ただ、一日に50語を完璧に覚えようとする必要はありません。
昨日見た単語を今日もう一度見る。
それくらいから始めてください。
デジタル学習は補助に使う
紙のノートを大量に作らなくても、間違えた単語をスマートフォンへ残したり、音声を繰り返したりできます。
デジタル教材との組み合わせを詳しく知りたい場合は、Yuru~ku Englishの英語の勉強にノートはいらない!効果的なデジタル学習法とはも参考にしてください。
参考書かアプリか、どちらか一方に決める必要はありません。
理解する時間は本、繰り返す時間はスマホ、話す練習は音声やレッスンというように分ければOKです。
参考書だけで話せるようになるか
ここは英語を学び直す人にぜひ知っておいてほしいところです。
参考書を何冊勉強しても、それだけで自然に英会話ができるようになるとは限りません。
でも、だからといって参考書が不要なわけでもありません。
英文法は、話すための材料を組み立てるルールになります。
文法は会話にも役立つ
例えば「昨日映画を見た」と言いたいとき、過去形を知らなければYesterdayという単語を知っていても文を作りにくくなります。
I watched a movie yesterday.
「明日映画を見る予定」と言いたければ未来を表す形が必要です。
I’m going to watch a movie tomorrow.
つまり、文法は試験問題を解くためだけのルールではありません。
自分が言いたいことを英語の形にするためにも使います。
初心者の場合、まず中学英文法を学びながら短い英文を作る練習をすると、会話学習へつなげやすくなります。
話す練習は別に必要
一方、英文法を知っているだけでは、会話中にすぐ英文が出てこないことがあります。
これは珍しいことではありません。
テストなら30秒考えられても、会話では相手が待っています。
そのため、参考書で学んだ英文を声に出したり、自分のことに置き換えたり、実際に誰かへ話したりする時間も必要です。
文法を勉強する時間と、話す時間は役割が違う。
そう考えると分かりやすいでしょう。
完璧になるまで待たなくていい

中学英文法を全部覚えてから英会話を始めようと考える必要もありません。
be動詞を習ったら、I’m tired.やI’m hungry.と言ってみる。
一般動詞を習ったら、I like coffee.やI play games.と言ってみる。
過去形を習ったら、I worked yesterday.と言ってみる。
学んだ内容をその日のうちに口から出すくらいでOKです。
◆Manjiroのワンポイントアドバイス
話せるようになってから話すのではなく、知っている英語だけで少しずつ話すほうが現実的です。中学英語でも、自分の予定、好きなもの、昨日したことなど、かなりいろいろな内容を表せますよ。
参考書選びで失敗しやすい例
英語学習が続かない原因を、すべて本人のやる気の問題にする必要はありません。
教材の選び方が現在の英語力に合っていなければ、毎日の勉強は当然きつくなります。
難しい本から始める
大学受験向けの英文法書や資格試験向けの問題集には、良い教材がたくさんあります。
ただ、それが今の自分に適した本とは限りません。
中学英文法が曖昧なのに、大学入試用の細かな語法問題を解いても、土台となる部分で何度も止まります。
英語のレベルを上げたいから難しい本を選ぶのではなく、現在の自分が理解できる本を終えることで次のレベルへ進むと考えてください。
読むだけで終わる
参考書を読んでいると、分かった気持ちになりやすいものです。
ところが、本を閉じた瞬間に説明できなくなることがあります。
それを防ぐには、読んだあとに一問だけでも自分で解いてみること。
さらに声に出せれば十分です。
読む、解く、話す。
この3つを少しずつ組み合わせるだけで、参考書の使い方はかなり変わります。
毎日新しい範囲へ進む
参考書を早く終えるために、毎日新しいページだけを進める人もいます。
でも、昨日の内容をほとんど忘れているなら、ときどき戻る時間も作ってください。
月曜日にbe動詞、火曜日に一般動詞、水曜日に疑問文を勉強したなら、木曜日に3日分を軽く解き直してみる。
全部の問題を解く必要はありません。
代表的な問題を1問ずつ見るだけでも構いません。
進む日と戻る日を作ると、学習内容がつながりやすくなります。
参考書探しが目的になる
これは大人の学び直しで意外と起こります。
レビュー動画を見る。
おすすめ記事を読む。
Amazonの口コミを比較する。
そして一週間後も、まだ勉強を始めていない。
参考書選びに正解を求めすぎると、学習そのものが後回しになります。
今回紹介したような基礎向け教材から、自分が読みやすいと感じた一冊を決めたら、まず始めてみてください。
数ページ勉強した経験のほうが、口コミを50件読むより自分に合うかを教えてくれます。
英語参考書のよくある質問
最後に、英語の参考書や勉強本を選ぶときによく出てくる疑問へ答えます。
どの本を買うか迷ったときは、ここも判断材料にしてください。
英語参考書に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 英語初心者はどの参考書から始めればいいですか?
A. 中学英語をやさしい言葉と短い例文で説明し、解説直後に簡単な問題を解ける参考書から始めるのがおすすめです。英語がかなり久しぶりなら、『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版』のような超基礎から進める本が候補になります。
Q2. 英語の参考書は何冊買えばいいですか?
A. 初心者なら、まず一冊で十分です。一冊を一度最後まで進め、間違えたところを繰り返してください。そのあと「問題量が足りない」「単語を増やしたい」など目的が生まれた段階で、役割の違う教材を追加すると無駄が少なくなります。
Q3. 大人でも中学生向けの英語本を使っていいですか?
A. もちろん大丈夫です。中学英文法にはbe動詞、一般動詞、時制、助動詞、不定詞、比較、受動態、現在完了、関係代名詞など英語の土台となる内容が含まれています。大人向けに中学英語を再構成した教材もあるので、年齢より現在の理解度で選んでください。
Q4. 参考書だけで英語を話せるようになりますか?
A. 文法参考書だけで会話練習まで十分とは言い切れません。ただ、英文を組み立てるための基礎として中学英文法は役立ちます。参考書で学んだ例文を音読し、自分のことに置き換え、慣れてきたら英会話や音声教材で実際に使う時間を増やしていきましょう。
Q5. 紙の参考書と電子書籍ならどちらがおすすめですか?
A. 自宅で書き込みながら問題を解くなら紙、移動中にも読みたいなら電子書籍が便利です。ただし、書籍によって電子版の有無や付属コンテンツの扱いが異なります。購入前に販売ページや出版社の案内を確認してください。
英語参考書おすすめのまとめ
英語の参考書を選ぶときに、一番詳しい本を探す必要はありません。
初心者にとって大切なのは、今日の自分が読んで理解でき、明日もまた開ける本です。
英語にかなり苦手意識があるなら、中学英語をやさしく説明してくれる本から始めてください。
ある程度覚えているなら、中学3年間を一冊で振り返れる本でもいいでしょう。
読むだけでは身につきにくいと感じたらドリルを追加し、高校英語へ進みたくなったら次の文法書へ移る。
この順番なら、教材をむやみに増やさずに進められます。
- 初心者は中学英語をやさしく説明する参考書から始める
- 例文と問題が近い本なら理解した内容をすぐ確認できる
- 最初から何冊も買わず一冊を繰り返して使う
- 一周目は理解、二周目は問題、三周目は自分で英文を作る
- 音声がある参考書は聞く練習や音読にも活用する
- 短期復習なら中学3年間を一冊で確認できる本が使いやすい
- 演習不足を感じたらドリル型問題集を追加する
- 高校英語へ進む段階で次の英文法書へ移る
- アプリは参考書の代わりではなく不足部分を補う目的で使う
- 英会話を目指すなら学んだ例文を実際に声へ出す
僕が英語を教える立場から初心者へ一番伝えたいのは、難しい参考書を持っていることより、やさしい一冊を自分で使えるようになることのほうが大切だということです。
最初はI am busy.やI like music.のような短い英文でも構いません。
意味が分かり、自分でも形を変えられ、声に出せるようになる。
そこから英語は少しずつ学校で覚えた知識ではなく、自分で使える言葉へ変わっていきます。
参考書の価格、改訂状況、付属サービスなどの正確な情報は、購入前に出版社や販売店の公式サイトをご確認ください。
また、自分の現在の学力や学校・資格試験に合わせた教材選びで判断に迷う場合は、学校や塾の先生など英語教育の専門家にも相談してください。

