ロード・オブ・ザ・リングが好きだから、どうせなら英語の勉強にも使ってみたい。
そう思って英語音声に切り替えてみたものの、実際に聞いてみると、思っていたより難しいと感じる人は少なくないかなと思います。
登場人物のセリフは速く聞こえますし、普段の英会話教材ではあまり見かけない言葉も出てきます。
さらに、壮大な音楽や効果音が重なる場面では、知っているはずの単語まで聞き取れないことがあります。
ただし、そこで自分には難しすぎるとやめてしまう必要はありません。
ロード・オブ・ザ・リングは、使い方を少し工夫すれば、映画ではリスニングや発音、原作ではリーディングや語彙を練習できる作品です。
一方で、最初に知っておいてほしいのは、ロード・オブ・ザ・リングに出てくる英語のすべてが、そのまま日常英会話で使えるわけではないということです。
ファンタジー作品なので、古風な響きのある表現、戦いや旅に関係する言葉、作品世界ならではの名称もたくさん登場します。
ですから、映画を1本見れば日常英会話が一気に話せるようになるというタイプの教材ではありません。
むしろ、好きな物語を利用して英語の音へ耳を慣らしたり、知っている場面を英語で理解したり、気に入った短いセリフを声に出したりする使い方が向いています。
この記事では、映画と原作の選び方から、英語字幕の使い方、リスニング、リーディング、発音練習、登場人物ごとの話し方、レベル別の学習方法まで順番に解説します。
全部を一度に実践する必要はありません。
あなたが伸ばしたい力に合わせて、使えそうな方法を一つ選ぶところから始めてみてください。
ロードオブザリングで英語を勉強する方法
ロード・オブ・ザ・リングを英語学習へ取り入れるなら、最初に映画を見るのか、原作を読むのかを決めるより、自分が伸ばしたい英語力を先に決めるのがおすすめです。
英語を聞き取れるようになりたいなら映画、長い英文を読めるようになりたいなら原作というように、目的によって使い方はかなり変わります。
・「ロード・オブ・ザ・リング」で英語を勉強するメリットとは?
・映画と原作、どちらで英語を学ぶべきか?
・英語学習におすすめの名セリフ集
・シーン別に学べる重要な英単語とフレーズ
・映画版で効果的にリスニング力を鍛える方法
・原作小説を使ったリーディング力向上法
「ロード・オブ・ザ・リング」で英語を勉強するメリットとは?

ロード・オブ・ザ・リングで英語を勉強する最大のメリットは、英語教材として作られた文章ではなく、物語の中で英語がどう使われているのかを楽しみながら確認できることです。
ただし、自然な日常会話を大量に覚えられる作品と考えるより、さまざまな話し方や語彙、表現へ触れられる作品と考えたほうが実態に合っています。
ロード・オブ・ザ・リングには、旅、友情、勇気、恐怖、希望、約束、戦いといった幅広いテーマが登場します。
そのため、一つのジャンルだけを扱う英語教材よりも、さまざまな意味の単語へ出会えるのが面白いところです。
さらに、すでに日本語版の映画を見たことがある人なら、この場面では、たしかこんなことを話していたという予備知識があります。
これは英語学習ではかなり助けになります。
英語を100%聞き取れなくても、映像や物語の流れから意味を推測できるためです。
知らない映画をいきなり英語だけで見るより、すでにストーリーを知っている映画を使ったほうが、英語そのものへ意識を向けやすくなります。
もう一つ大きいのが、もう一度見たいと思える作品であること。
リスニングは、一度聞いただけですべて聞こえるようになるものではありません。
同じ音声へ何度か触れることが大切なので、好きな映画を教材にできる人は、反復そのものが苦痛になりにくいですよ。
一方、デメリットもあります。
原作には古風な言葉や一般的な英会話ではあまり使わない語彙が含まれていますし、映画でもファンタジー世界に合った話し方が多く使われています。
ですから、英語をほとんど勉強したことがない人が、ロード・オブ・ザ・リングだけを教材にして基礎文法を身につけようとするのは大変です。
be動詞、一般動詞、過去形、助動詞、不定詞といった中学英語がまだ曖昧なら、基礎学習と映画学習を並行するとぐっと分かりやすくなります。
ロード・オブ・ザ・リングは基礎をゼロから教えてくれる教材ではなく、覚えた英語を物語の中で見つける教材と考えるのがちょうどいいかなと思います。
映画と原作、どちらで英語を学ぶべきか?
映画と原作のどちらが英語学習に向いているかは、どちらが優れているかではなく、伸ばしたい力で決まります。
| 学習方法 | 伸ばしやすい力 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 映画 | リスニング・発音・音読 | 映像から意味を推測しやすい | 効果音や音楽で聞き取りにくい場面がある |
| 原作 | リーディング・語彙 | トールキンの文章を英語で読める | 古風な語彙や難しい文章もある |
| 映画+原作 | 総合的な理解 | 場面を知った上で文章を読める | 最初から両方やると負担が大きい |
リスニングを鍛えたいのであれば、映画から始めてください。
映像があるため、聞き取れないセリフがあっても、表情、動作、場面の流れから意味を推測できます。
発音やイントネーションを真似できるのも映画ならではです。
特に英文を読むと意味は分かるのに、音になると分からないという人には、映画+英語字幕の組み合わせが向いています。
一方、長文を読む力や語彙を増やしたいなら原作です。
映画では時間の都合で省略・変更される部分がありますが、原作ならトールキンが書いた文章そのものを読み進められます。
ただし、原作は一般的な初心者向け多読本より明らかに負荷が高くなります。
最初の数ページで知らない単語が続き、全部調べないといけないと考えてしまうと、物語を楽しむ前に疲れてしまうかもしれません。
そのため、英語初級者なら日本語で物語を知る→映画を英語字幕で見る→気に入った場面の英語を確認する→余裕が出てから原作へ進むという順番がおすすめです。
中級以上で、もともと原作を読んでみたかった人なら、最初から英文へ挑戦しても構いません。
映画か原作かで迷ったら、続けられそうな方を選ぶのも立派な判断基準ですよ。
英語学習におすすめの名セリフ集

ロード・オブ・ザ・リングには印象的なセリフが多いため、短い英文を覚える練習にも使えます。
たとえば、ガンダルフの言葉として知られる次の一文があります。
All we have to decide is what to do with the time that is given us.
日本語では、私たちが決めなければならないのは、与えられた時間で何をするかという意味合いで理解できます。
英語学習として見るなら、名言として覚えて終わるのではなく、「have to+動詞」「what to do」の部分へ注目してみましょう。
have to decideなら「決めなければならない」、what to doなら「何をすべきか・何をするか」というまとまりとして捉えられます。
長い文を一語ずつ日本語へ訳すより、意味のまとまりで見る練習になります。
ゴラムの「My precious.」も非常に印象的ですが、こちらは日常英会話でそのまま使うための教材というより、作品を楽しむための表現として覚える方がいいでしょう。
大切なのは、名セリフだからといって全部を暗記しないことです。
1回の学習で選ぶなら、一つか二つで十分。
字幕を見ながら意味を確認し、音声を2〜3回聞き、最後に自分で声に出してみてください。
この流れなら、意味は知っているけど発音できない英文ではなく、音まで含めて覚えやすくなります。
なお、映画のセリフと原作の文章は必ずしも完全に同じではありません。
映画で覚えた表現を原作で探す場合は、少し言い方が違うこともあるという前提で見たほうが混乱しません。
シーン別に学べる重要な英単語とフレーズ
ロード・オブ・ザ・リングを使って単語を覚えるなら、登場した単語を片っ端から暗記するより、シーンごとにテーマを決めるほうが覚えやすくなります。
旅の場面なら、journey、path、road、leave、returnなど、移動に関係する言葉へ注目します。
仲間との会話なら、friend、trust、promise、help、hopeといった、人間関係や気持ちに関係する語彙を拾えます。
戦闘場面では、sword、shield、bow、attack、defend、fight、escapeといった言葉が出てくる可能性があります。
ここで気をつけたいのは、全部を同じ優先順位で覚えないことです。
| 種類 | 例 | 覚え方 |
|---|---|---|
| 日常でも使いやすい語 | hope、help、trust、leave、return | 優先して意味と使い方を覚える |
| 物語でも一般英語でも使う語 | journey、fear、courage、defend | 文脈と一緒に覚える |
| ファンタジー色が強い語 | sword、realmなど | 作品理解用として覚えてもよい |
| 固有名詞・架空言語 | 地名・人物名・エルフ語など | 英会話用語彙と分けて考える |
英語学習では、出てきた単語=全部重要ではありません。
映画を楽しむためには知っておきたいけれど、日常生活ではほとんど使わない単語もあります。
逆に、hope、leave、help、trustのような基本語は日常英語でもよく使えるため、優先的に覚えておく価値があります。
もう一つおすすめなのが、単語だけではなく短いまとまりで覚える方法です。
たとえば「hope」だけ覚えるのではなく、「I hope ~」という形までセットにします。
「decide」なら「decide to ~」、「have」なら「have to ~」というように、実際に文を作れる形で保存しておくと、映画のためだけの単語帳になりません。
ロード・オブ・ザ・リングを入口にして覚えた英語を、自分の英語へ持ち帰るイメージですね。
映画版で効果的にリスニング力を鍛える方法

ロード・オブ・ザ・リングの映画版をリスニング教材として使うときに、最も避けたいのが、映画1本を最初から最後まで全部聞き取ろうとすることです。
娯楽として見るならもちろん問題ありません。
ただ、リスニング練習としては範囲が広すぎます。
おすすめは、好きな会話シーンを30秒〜2分程度に区切る方法です。
最初に字幕を見ずに一度聞いて、誰が誰に何を伝えている場面かだけ確認します。
一語一句を聞き取る必要はありません。
次に英語字幕を表示し、聞こえなかった部分を確認します。
ここで、知らない単語だったから聞こえなかったのか、知っている単語なのに音では分からなかったのかを分けて考えてください。
この違いはかなり大切です。
知らない単語なら語彙の問題ですが、知っている単語なら音の変化や話す速さに慣れていない可能性があります。
字幕を確認したら、もう一度同じ音声を聞きます。
すると、最初は一続きの音にしか聞こえなかった部分から、少しずつ単語が浮かんでくることがあります。
最後に、気に入った一文だけ自分でも声に出します。
1シーンのおすすめ学習手順
1. 字幕なしで一度聞く
2. 英語字幕で答え合わせをする
3. 分からない単語を必要な分だけ確認する
4. もう一度字幕ありで聞く
5. 短いセリフを声に出して真似する
これだけでも十分なリスニング練習になります。
映画には音楽、効果音、複数人の声が重なる場面もあるため、聞き取れないからといって必要以上に落ち込まなくて大丈夫です。
最初は静かな会話シーンから選ぶと取り組みやすいですよ。
また、視聴する媒体やサービスによって利用できる音声・字幕は異なります。
英語字幕を使いたい場合は、視聴前に字幕言語を確認してください。
原作小説を使ったリーディング力向上法
原作小説は、ロード・オブ・ザ・リングを英語でより深く楽しみたい人には魅力的な教材です。
ただし、英語の小説を読めば自然にリーディング力が上がると考えて、最初から辞書片手に一冊すべて読み切ろうとすると、かなり大変です。
トールキンの文章には、現代の日常英語だけではなく、古風な響きのある表現や、作品世界に合わせた語彙も使われています。
ですから、分からない言葉が出てくること自体は普通です。
おすすめなのは、一度に読む量を小さくすること。
最初は1ページでも構いませんし、長く感じるなら1段落でも大丈夫です。
一度目は辞書を使わず、誰が何をしているのかを大まかにつかみます。
二度目に、意味が分からないため文章全体を理解できない単語だけ調べてみてください。
知らない単語をすべて調べる必要はありません。
たとえば、知らない形容詞が一つあっても、登場人物がどこへ向かっているのか理解できるなら、そのまま読み進めても物語は追えます。
逆に、その単語が分からないと誰が何をしたのかが分からない場合は調べる価値があります。
この調べる単語を選ぶ感覚が身につくと、英文を読むスピードが落ちにくくなります。
また、すでに日本語版を読んだことがある人は、その知識を使って構いません。
日本語を知っているから英語の勉強にならないと考える必要はないですよ。
むしろ内容を知っているからこそ、英語ではこう表現するのかと文章そのものへ集中できます。
オーディオブックを利用できる環境なら、文章を目で追いながら音声を聞く方法もあります。
ただし、音声についていくことだけが目的になると内容が頭に入らなくなるため、最初から速さに合わせようとしなくて大丈夫です。
読む日と聞く日を分けても構いません。
原作読書では、完読より英語の文章を楽しみながら読み続けられることを最初の目標にしてみてください。
効果的なロードオブザリングの英語勉強法
ここからは、映画をただ見る、原作をただ読むところから一歩進めて、実際の英語学習へどうつなげるかを見ていきます。
ポイントは、作品を勉強だけの素材にしてしまわないことです。
好きな作品なのに、毎回停止して全部の単語を調べていたら、見ること自体が嫌になってしまいます。
楽しむ時間と勉強する時間を少し分けるくらいが、長く続けるにはちょうどいいですよ。
・映画の発音を真似してスピーキング力をアップするコツ
・登場人物の英語の特徴と学び方
・英語字幕を使って映画を楽しむ&学ぶポイント
・「ロード・オブ・ザ・リング」関連の英語教材やサイト紹介
・初級者から上級者までおすすめの学習法
・自分に合った「ロード・オブ・ザ・リング」での英語勉強法の選び方
映画の発音を真似してスピーキング力をアップするコツ

映画のセリフを真似する練習は、スピーキング、とくに発音や英語らしいリズムを練習したい人と相性があります。
ただし、いきなり長いセリフを完全なシャドーイングで追いかける必要はありません。
シャドーイングとは、聞こえてきた英語を少し遅れて追いかけるように発音する練習です。
聞き取りそのものが難しい状態で行うと、意味が分からない音を必死に追いかけるだけになりやすいので、最初はリピーティングから始めましょう。
リピーティングでは、短い一文を聞いたあとに音声を止め、その一文を自分で言います。
これなら英語字幕を見ながらでも練習できます。
慣れてきたら、字幕を見ずに同じセリフを言ってみてください。
そのあと、音声へ少し遅れてついていくシャドーイングへ進むと負担が小さくなります。
発音を練習するときには、一つ一つの子音や母音だけでなく、どの単語を強く言っているか、どこで少し間を取るか、文末の声がどう動くかにも注目してください。
映画のセリフには感情があるので、教科書の英文を平坦に読むより、この部分を意識しやすいのがメリットです。
また、スマートフォンなどで自分の声を録音し、元の音声と聞き比べる方法も使えます。
最初は自分の録音した声を聞くことに少し抵抗があるかもしれません。
でも、単語の発音を間違えているのか、発音は合っているけれどリズムが違うのかを確認しやすくなります。
大切なのは、俳優の声そのものを完全に再現することではありません。
英語の音のつながり、強弱、テンポを真似しながら、自分の口から英文をスムーズに出せるようにすること。
そのくらいの目標で十分です。
登場人物の英語の特徴と学び方
ロード・オブ・ザ・リングでは、登場人物によって話し方の雰囲気がかなり違います。
ここは英語学習としても面白いポイントです。
ただし、このキャラクターの英語=現代の日常英語のお手本と単純に考えないようにしてください。
原作では、登場人物の背景や文化を表すために話し方が意図的に書き分けられています。
映画でも、俳優の演技、声の強弱、テンポなどによってキャラクターの違いが表現されています。
フロドやサムの会話を見るときは、単語そのものより、親しい相手へどのように語りかけているかを見てみると面白いでしょう。
ガンダルフの場合は、長めの文や強い語調を使う場面もあり、同じ英語でも話す場面によって印象が変わることを感じられます。
そして、特に注意したいのがゴラムです。
ゴラムの話し方は非常に特徴的ですが、あれを英語ネイティブが日常的に使うカジュアル英語だと考えるのはおすすめできません。
文法や語の使い方をわざと独特にしてキャラクター性を表している部分があるため、そのまま実生活の英会話へ持ち込むのには向いていません。
ゴラムの場合は、英語の正しいお手本として覚えるより、話し方そのものがキャラクターを作っているという視点で聞くとよいでしょう。
また、エルフやドワーフなども、それぞれの人物や文化に合わせた雰囲気のあるセリフが使われています。
ここから学びたいのは、エルフの英語、ドワーフの英語という固定した分類ではなく、同じ英語でも単語の選び方、声の出し方、文の長さによって印象が変わるということです。
英会話でも、友達へ話すときと、知らない人へ丁寧に話すときでは表現が変わります。
映画の登場人物を比べながら見ると、その違いへ意識を向けるきっかけになります。
英語字幕を使って映画を楽しむ&学ぶポイント

英語字幕は、字幕を読んでしまうからリスニングにならないと思われることがあります。
でも、英語がまだ十分に聞き取れない段階なら、字幕はかなり便利な学習道具です。
大切なのは、最初から字幕なしにこだわらないこと。
ストーリーをほとんど知らない人なら、まず日本語字幕で普通に映画を楽しんでも構いません。
物語を把握したあとで同じ場面を英語字幕へ切り替えると、何について話しているのかを考える負担が減ります。
その分、英語の音へ集中できます。
次に、英語字幕を表示した状態で短い場面を見ます。
このとき、一時停止ばかりしなくても大丈夫です。
まず最後まで聞き、ここだけ気になるという部分だけ戻します。
そして字幕を見て、実際にはこの単語を言っていたのかと答え合わせをします。
慣れてきたら、3回目だけ字幕を消してみてください。
字幕を使う3段階
日本語字幕:物語と場面を理解する
英語字幕:音と英文を一致させる
字幕なし:どこまで音だけで分かるか試す
この順番なら、最初から字幕なしで全然聞き取れなかったという挫折を避けやすくなります。
逆に、すでに英語字幕でほとんど理解できる人なら、字幕なし→英語字幕で確認という順番でも構いません。
英語字幕は卒業しなければならないものではありません。
分からない音を文字で確認するために使い、必要になったら外す。
そのくらい柔軟に使ってください。
そしてもう一つ。
映画の字幕は、作品や字幕の種類によって、聞こえた音声と完全に一字一句同じとは限りません。
少し違う表現になっていても、自分の耳がおかしいと決めつけず、前後の場面も含めて確認しましょう。
「ロード・オブ・ザ・リング」関連の英語教材やサイト紹介
ロード・オブ・ザ・リングを題材にした英語学習では、映画と原作そのもの以外にも補助的に使える資料があります。
ただし、ネット上には非公式なセリフ全文、字幕データ、出典が分からない学習資料などもあります。
英語学習に使う場合でも、作品本編は正規に視聴・購入できる環境を使い、補助情報については出典を確認することをおすすめします。
作品そのものの言葉や背景を確認したいときには、J.R.R. Tolkienの公式情報を扱うTolkien Estateが参考になります。
英語学習専用サイトではありませんが、トールキンと言語の関係、架空言語、作品における話し方の違いなどを知ることができます。
「なぜロード・オブ・ザ・リングの英語は普通の英会話教材と雰囲気が違うのか」を理解したい人には興味深い資料です。
British Council LearnEnglishにも文学や英語リーディングについての学習コンテンツがあります。
ロード・オブ・ザ・リングだけを扱う専用講座として使うというより、「英語の本をどう読めばいいのか」「分からない単語があるときにどう進めるか」といった一般的な学習方法を補う用途が向いています。
BBC Learning Englishも、一般的な英語のリスニング・リーディング学習用として利用できます。
ロード・オブ・ザ・リングだけで英語学習を完結させず、こうした学習者向けコンテンツと組み合わせると、基礎部分を補いやすくなります。
YouTubeなどにも映画を題材にした英語学習動画がありますが、動画ごとに内容や対象レベルはかなり違います。
初心者向けと書いてあっても解説がほぼ英語だけの場合もあるため、最初の数分を見て、自分が理解できる説明かどうかを確認してから使うと失敗しにくいですよ。
教材を増やしすぎる必要はありません。
映画、英語字幕、辞書または単語を調べられる環境。
最初はこのくらいでも十分に勉強できます。
初級者から上級者までおすすめの学習法

ロード・オブ・ザ・リングを英語学習に使う場合、初級者と上級者が同じ勉強をする必要はありません。
むしろ、自分のレベルより難しすぎる方法を選んでしまうことが、途中で止まる大きな原因になります。
| レベル | おすすめ学習 | 最初の目標 |
|---|---|---|
| 初級 | 日本語字幕→英語字幕、短い音読 | 知っている英語を映画の中で見つける |
| 中級 | 英語字幕、リピーティング、短い原文読書 | 音と英文を結びつける |
| 上級 | 字幕なし、ディクテーション、原作精読 | 細かな語彙・文体・音まで理解する |
英語初級者なら、日本語字幕を使ってもまったく問題ありません。
まず物語を楽しみ、二度目に好きな場面だけ英語字幕へ変えます。
そして、「I」「you」「can」「have」「go」「come」など、すでに知っている単語が実際のセリフでどう聞こえるかを探してみてください。
初級段階では、難しい単語を大量に覚えるより、知っている簡単な英語を音として認識できるようになるほうが大切です。
中級者になったら、英語字幕を中心にして、1〜2分程度のシーンをリピーティングします。
原作にも少しずつ触れてみましょう。
映画で知っている場面を原作から探して読むと、完全に知らない英文を読むより入りやすくなります。
上級者なら、字幕を外して聞き取った英文を書き起こすディクテーションにも挑戦できます。
そのあと英語字幕などで確認すると、冠詞を聞き落としていた、語尾が聞こえなかったといった自分の弱点が見えます。
原作では、単語の意味だけでなく、人物による言葉遣いの違いや文章のリズムまで意識して読むと、さらに深い学習になります。
ただ、上級者でも映画を毎回教材として分析する必要はありません。
普通に楽しむ日があって大丈夫です。
英語学習は長く続けるものなので、好きだった作品を勉強のせいで嫌いになるほど追い込まないことも大切ですよ。
自分に合った「ロード・オブ・ザ・リング」での英語勉強法の選び方
自分に合う勉強方法を決めるときは、英語力だけではなく、何をできるようになりたいのかまで考えてみてください。
リスニングを伸ばしたいなら、映画を使います。
英語字幕で音を確認し、短いシーンを繰り返してください。
発音を練習したいなら、同じ映画でも見るだけでは足りません。
気に入った一文を選び、実際に声に出します。
語彙や長文読解を伸ばしたいなら、原作です。
映画で物語を知ってから読むと、登場人物や状況を一から整理しなくてよいので、英文へ集中しやすくなります。
英会話そのものを伸ばしたい人は、ロード・オブ・ザ・リングだけに絞りすぎないほうがいいでしょう。
この作品には魅力的な英語表現がたくさんありますが、現代の日常生活ではあまり使わない言葉も少なくありません。
日常会話を増やしたいなら、ロード・オブ・ザ・リングで英語を聞く・声に出す習慣を作りながら、日常会話を多く扱うドラマや英会話教材も組み合わせるとバランスがよくなります。
つまり、目的別に整理すると次のようになります。
リスニングを伸ばしたい → 映画+英語字幕
発音を伸ばしたい → 短いセリフのリピーティング
語彙を増やしたい → 映画+必要な単語だけ記録
長文を読みたい → 原作を少量ずつ読む
作品を英語で深く楽しみたい → 映画と原作を組み合わせる
何を選べばいいか迷うなら、私は映画の好きな場面を英語字幕で見るところから始めるのが取り組みやすいと思います。
5分もあればできます。
そこからもっと聞きたい、原作も読んでみたいと思ったら、少しずつ学習範囲を広げていけば十分です。
ロードオブザリング英語学習で失敗しやすいポイント
ロード・オブ・ザ・リングで英語を勉強するときは、頑張りすぎるほど続かなくなることがあります。
特に多いのが、映画1本を英語だけで理解しようとすることです。
映画はテストではありません。
分からないところがあって当たり前ですし、すべて聞き取れなくても学習は成立します。
二つ目は、英語字幕に出てきた単語を全部記録すること。
これをすると、映画を見る時間より単語帳を作る時間のほうが長くなってしまいます。
覚えるなら、一つのシーンにつき3〜5語程度でも十分です。
三つ目は、ファンタジー特有の表現まで日常英会話で使える英語として丸暗記することです。
作品を理解するために覚える語彙と、自分が実際に話すために覚える語彙は分けましょう。
四つ目は、いきなり原作を精読すること。
1ページ目から全単語を調べ、文法構造を全部分析していたら、かなり時間がかかります。
英文学を研究することが目的なら別ですが、英語学習として楽しみたい場合は、理解できるところを拾いながら読み進めても大丈夫です。
そして最後が、字幕なしで見られない=英語力がないと考えることです。
映画には速い会話だけでなく、BGMや効果音もあります。
英語字幕を使って理解できるのであれば、それも立派な英語学習です。
字幕を外すこと自体をゴールにしないでください。
1日15分でできるロードオブザリング英語学習
忙しくて長い映画を見る時間が取れない人でも、1日15分くらいならロード・オブ・ザ・リングを英語学習へ取り入れられます。
たとえば、最初の5分で好きなシーンを英語字幕付きで見ます。
次の5分で、気になった一文と2〜3個の単語だけ意味を確認します。
最後の5分で、同じ一文を何度か聞いて声に出します。
これなら映画を1本見る時間がないから今日は勉強できないという状態になりません。
原作を使う日なら、映画の代わりに1〜2ページ読むだけでも構いません。
英語学習では、一日に大量にやって一週間休むより、短くても英語に触れる日を増やしたほうが続けやすくなります。
ロード・オブ・ザ・リングのように作品自体が長い場合は、なおさら少しずつが向いています。
今日は一つ聞き取れた。
昨日分からなかったセリフが今日は分かった。
原作を1ページ読めた。
そんな小さな進み方で十分ですよ。
ロードオブザリングで英語の勉強を効果的に進める方法とおすすめ教材 まとめ
ロード・オブ・ザ・リングは、一般的な初心者向け英会話教材とは少し違います。
古風な表現やファンタジー特有の語彙もあるため、これ一本だけで日常英語を身につけようとすると難しい部分があります。
その一方で、作品が好きな人にとっては、何度も聞きたくなる音声、読みたくなる文章、真似したくなるセリフがそろっています。
このもう一度触れたいという気持ちは、英語学習ではかなり大切です。
最初から完璧に理解しようとせず、好きなシーンを英語字幕で見るところから始めてみてください。
一文聞き取れたら、その一文を口に出す。
気になる単語があれば数個だけ調べる。
もっと作品世界を英語で味わいたくなったら原作へ進む。
この順番なら、勉強だけに追われず、ロード・オブ・ザ・リングそのものも楽しみながら続けられるかなと思います。
・J.R.R. Tolkien Estate(トールキンの作品・言語・人物の話し方に関する公式資料)
・British Council LearnEnglish(英語リーディング・文学学習に関する資料)
・BBC Learning English(英語学習者向けリスニング・リーディング資料)
・「ロード・オブ・ザ・リング」で英語学習!「超字幕」シリーズ新タイトル(過去の製品紹介記事)

