Hi、Yuru~ku EnglishのManjiroです。
僕は学習塾で10年以上英語を教えていますが、中学生の英語を見ていて本当に大事だと感じるのが、分からなくなった場所をそのままにして先へ進まないことです。
英語は数学ほど前の単元とのつながりが目立たないように見えますが、実際にはかなり積み重ねの多い教科です。

中1の最初に習うbe動詞と一般動詞があいまいな状態で、三単現、過去形、助動詞、不定詞、比較、受動態、現在完了へ進むと、英文がどんどん複雑に見えてきます。
特に僕が大切だと感じているのが、be動詞と一般動詞の違いを中学生の早い段階で確実に理解することです。
ここは、その後の英語を左右すると言ってもいいくらい重要なところ。
ただ、英語を習い始めたばかりの中学生にbe動詞はこういうものです、一般動詞はこう使いますと一度説明しただけで全部理解してもらうのは、なかなか難しいんです。
だから僕は、短い英文でも構わないので、実際に何度も問題を解き、読んで、書いて、少しずつ形を身につけてもらうことを大切にしています。
難しい問題集を何冊も買う必要はありません。
まず教科書レベルの短い英文を読める、意味が分かる、自分でも書ける。
そこまで戻ってから学校ワークを繰り返すだけでも、英語の見え方はかなり変わってきますよ。
中学生の英語は順番が大切
英語が苦手になってくると、とにかく問題をたくさん解かなければと思うかもしれません。
もちろん練習量は必要ですが、それより前に確認したいのがどこから分からなくなったのかです。
今の学年だけを見るのではなく、英語の文を作るために必要なところまで戻ってみましょう。
今の単元だけを追わない
例えば中2で不定詞が分からないからといって、不定詞の問題だけを50問解けば解決するとは限りません。
「I want to play tennis.」という文を見ると、wantが一般動詞だと分かること、主語のあとに動詞が来ること、playも動詞だと気づくことなど、すでに学習した知識も使っています。
その手前があいまいなら、不定詞の説明を何度読み直してもなんとなく分かるで止まりやすいんですね。
そこで一度、もっと短い「I play tennis.」「I like music.」まで戻ってみます。
短い文なら読めるのか。
否定文にできるのか。
疑問文に変えられるのか。
ここを確認すると、今の単元そのものではなく、その前に戻る必要があると気づくことがあります。
英語が分からなくなったときは、今のページを何度も読むだけではなく、その文を作るために必要な前の単元へ戻ることが大切です。
教科書レベルを最優先する
テストの点数を上げたいと思うと、難しい問題集へ進みたくなることがあります。
ですが、英語が苦手な段階では、発展問題を増やすよりも学校の教科書とワークを自力で解ける状態にするほうが先です。
例えば教科書本文を見たとき、単語の意味が分かり、主語と動詞を見つけられ、日本語の意味もだいたい言えるでしょうか。
さらに、そのページで習った文法を使って短い英文を自分で一つ作れるかも確認してみてください。
ここまでできれば、ただ教科書を眺めているだけの状態から一歩進んでいます。
難しい問題が解けることより、基本の英文を迷わず扱えることを最初の目標にしましょう。
分かったと解けるを分ける

授業を聞いた直後には分かったと感じても、家で同じ問題を解くと手が止まることがあります。
これは珍しいことではありません。
先生の説明を聞いて理解することと、何も見ずに自分で答えを出すことは別だからです。
例えば、be動詞の疑問文はbe動詞を前へ出すと説明されれば納得できても、「She is busy.を疑問文にしなさい」と出された瞬間に分からなくなるなら、まだ練習が必要です。
そこで、授業を聞いた日のうちに2問でも3問でもいいので、自分だけで解いてみてください。
答えを見ずにできれば一歩前進。
できなければ、もう一度説明へ戻ればいいんです。
最初はbe動詞から戻す

僕が中学生の英語を基礎から見直すなら、最初に確認するのはbe動詞です。
そのあと一般動詞へ進み、肯定文、否定文、疑問文を作れるところまで練習します。
ここが分かると、その後に出てくる英文法もずっと理解しやすくなります。
be動詞の基本を確認する
現在形のbe動詞は、基本的にam、is、areです。
「I am busy.」「She is a student.」「They are happy.」のような英文ですね。
ここではam、is、areを暗記して終わりにせず、主語によって使う形が変わることを英文の中で覚えてください。
Iならam、heやsheならis、youや複数ならareという関係です。
次に否定文へ進みます。
「I am not busy.」「She is not a student.」のように、be動詞のあとへnotを置きます。
疑問文なら「Are you busy?」「Is she a student?」のようにbe動詞を主語の前へ出します。
一つの文から肯定文、否定文、疑問文を作ってみると、それぞれを別々に暗記するより関係が見えやすくなります。
一般動詞との違いを知る
次に確認したいのが一般動詞です。
play、study、like、eat、go、haveなど、動作や行動などを表すさまざまな動詞があります。
「I play soccer.」「You like music.」「We study English.」のような文ですね。
ここで中学生が混乱しやすいのがbe動詞との違いです。
「I am busy.」ではamが動詞ですが、「I play soccer.」ではplayが動詞になります。
そのため「I am play soccer.」とはしません。

僕の指導経験でも、be動詞と一般動詞が同じ文の中でごちゃごちゃになっている生徒はかなり多いです。
けれど、ここを短い文で何度も練習すると、その後の疑問文や過去形も見えやすくなります。
◆Manjiroのワンポイントアドバイス
中学英語では、最初のbe動詞と一般動詞を急いで通り過ぎないでください。僕はここが、その後の英文法を理解するためのかなり大事な土台だと感じています。説明を読んでもピンと来ないなら、短い問題を何度も解いて形から覚える方法でも大丈夫ですよ。
疑問文と否定文をセットにする

一般動詞が分かったら、否定文と疑問文まで一緒に練習します。
「You play tennis.」の否定文は「You do not play tennis.」、疑問文は「Do you play tennis?」です。
be動詞では「Are you busy?」のようにbe動詞を前へ出しました。
一方、一般動詞ではdoを使います。
この二つをごちゃまぜにしないことが大切です。
| 文の種類 | 肯定文 | 否定文 | 疑問文 |
|---|---|---|---|
| be動詞 | You are busy. | You are not busy. | Are you busy? |
| 一般動詞 | You play tennis. | You do not play tennis. | Do you play tennis? |
この表を暗記するだけでなく、「busy」を「happy」に変えたり、「play tennis」を「study English」に変えたりしながら自分でも英文を作ってみてください。
三単現は動詞だけ見ない
中1でつまずきやすいものの一つが三単現です。
「He plays soccer.」「She likes music.」のように、主語がhe、she、itなどで現在のことを表す場合、一般動詞にsやesが付くことがあります。
ただし、動詞だけを見て「sを付ける」と覚えると混乱しやすくなります。
まず主語を見る。
次に現在の文なのかを見る。
そして一般動詞なのかを確認する。
この順番で考えてみてください。
疑問文では「Does he play soccer?」となり、playからsが消えます。
否定文も「He does not play soccer.」です。
この変化を問題のたびに確認していると、少しずつパターンが見えてきます。
中1英語はここから勉強する
中1は英語を本格的に学び始める時期なので、最初につまずくと「自分は英語が苦手だ」と感じやすくなります。
けれど、中1の内容なら戻る場所を見つけやすいです。
焦って先へ進まず、英文の基本から一つずつ確認していきましょう。
主語と動詞を見つける

英文を見るとき、最初から全部日本語へ訳そうとしなくても構いません。
まず、誰が、どうする、どんな状態なのかに当たる部分を探します。
「I play soccer.」ならIとplay。
「She is busy.」ならSheとisです。
この二つが見つかるようになると、英文が単語のかたまりではなく、一定のルールで並んでいることに気づけます。
単語をたくさん知っていても、どれが動詞なのか分からなければ英文は読みづらいもの。
反対に、知らない単語が少しあっても主語と動詞が分かれば、文の中心をつかめることがあります。
英単語は例文と一緒に覚える

中学生なら英単語の暗記も避けて通れません。
ただ、英単語帳を最初から最後までひたすら眺めるだけでは、なかなか頭に残らない人もいます。
そこで僕がおすすめしたいのは、教科書や学校ワークに出てきた単語を短い英文と一緒に覚える方法です。
例えばstudyなら「I study English.」、busyなら「I am busy today.」のようにします。
単語だけならstudy=勉強するで終わりますが、英文の中で見るとどこに置く言葉なのかまで分かります。
まず意味が言えるようにし、そのあとスペルを書きます。
最初から意味、発音、スペルを一度で完璧にしようとせず、何度も触れることを意識してください。
現在進行形はbe動詞を見る
現在進行形では「I am studying English.」「He is playing soccer.」のように、be動詞と動詞のing形を使います。
ここでbe動詞が分かっていないと、なぜamが必要なのか、なぜisになるのかが分からなくなります。
だからこそ、最初にbe動詞へ戻っておく価値があります。
現在進行形を勉強するときも、公式だけで覚えなくて大丈夫です。
「I play tennis every Sunday.」と「I am playing tennis now.」を並べ、普段することと今していることの違いを見てみましょう。
短い英文を比べると、時制の感覚がつかみやすくなります。
canは語順ごと覚える
助動詞canも中1で大切な内容です。
「I can swim.」「She can play the piano.」のように使います。
canのあとでは動詞を原形にするのが基本です。
さらに否定文は「I cannot swim.」、疑問文は「Can you swim?」となります。
ここでも一つの文を三つに変える練習が役立ちます。
「I can cook.」を書いたら、「I cannot cook.」「Can you cook?」まで作る。
文法問題だけでなく、自分ができることを英語にすると少し覚えやすくなりますよ。
過去形は現在形と比べる
過去形を習ったら、新しい文法として切り離すのではなく現在形と比べましょう。
「I play tennis every day.」なら現在の習慣。
「I played tennis yesterday.」なら過去の出来事です。
be動詞なら「I am busy today.」が「I was busy yesterday.」へ変わります。
一般動詞には規則変化だけでなく、goがwentになるような不規則変化もあります。
一度ですべて暗記するのは大変なので、学校で習った単語から少しずつ覚えれば構いません。
重要なのは、現在の話なのか過去の話なのかを自分で判断できることです。
中2英語は中1からつなげる
中2になると英文が長くなり、文法項目も増えてきます。
この段階で英語が急に難しくなったように感じる中学生もいますが、実際には中1で習った形を使いながら新しい表現を追加していく単元がたくさんあります。
中1の文が作れるか確認する
中2で英語が分からなくなってきたら、最初に中1の問題を少し解いてみてください。
be動詞、一般動詞、疑問文、否定文、三単現、現在進行形、can、過去形あたりです。
全部を最初からやり直す必要はありません。
10問ほど解いてみて、止まったところを見つけます。
例えば過去形はできるのに一般動詞の疑問文で間違えるなら、そこを重点的に復習すればいいんです。
中2なのに中1へ戻ったら遅れると考えなくても大丈夫。
分からない状態のまま中2の問題を何十問も解き続けるより、必要なところへ戻るほうが結果的に進みやすいことがあります。
未来表現を短文で覚える
中2では未来について表す英文も出てきます。
例えば「I will study English tomorrow.」や「I am going to visit Kyoto.」などです。
このときも、いきなり長い英文を作る必要はありません。
今日、昨日、明日の三つを使って文を比べてみると分かりやすいですよ。
「I play tennis today.」「I played tennis yesterday.」「I will play tennis tomorrow.」のように時を表す言葉と一緒に見ると、動詞の形との関係が見えます。
文法名を覚えるだけでなく、いつのことを話している英文なのかを意識してください。
不定詞は役割を文で見る
不定詞ではto+動詞の原形という形が登場します。
「I want to play soccer.」「I went to the library to study.」など、使われ方は一つだけではありません。
最初から専門的な説明を全部覚えようとすると、英語が苦手な中学生には負担が大きくなることがあります。
まず教科書に出てきた短い例文を使って、何をしたいのか、何のためにしたのかと意味を取れるようにしましょう。
そのあと学校ワークで同じ形を何度か解きます。
形と意味が結びついてから文法用語を確認するほうが理解しやすい生徒も多いですよ。
動名詞は不定詞と比べる
動名詞では動詞のing形を使い、「〜すること」という意味を表します。
例えば「I like playing tennis.」などです。
不定詞を習ったあとだと、「I like to play tennis.」との違いに戸惑うかもしれません。
最初の段階では、すべての細かな違いを一気に覚えなくても構いません。
まずto+動詞の原形と、動詞+ingという二つの形を見分けられるようにしましょう。
そして教科書に載っている表現をそのまま何度か書いたり、音読したりします。
似た文法ほど、別々に暗記するより並べて比べるほうが分かりやすくなることがあります。
比較は三つの形を比べる
比較を習うと、比較級や最上級など新しい言葉が続けて出てきます。
ですが、英文そのものは短いものから始めれば大丈夫です。
「Tom is tall.」「Tom is taller than Ken.」「Tom is the tallest in his class.」のように並べてみましょう。
一つの形だけ見るより、普通に説明する文、二つを比べる文、三つ以上の中で最も〜と言う文という違いが見えます。
単語によってerやestを付ける場合とmoreやmostを使う場合がありますが、まず学校で扱った語から覚えていけば十分です。
学校ワークは繰り返して使う

定期テスト対策で特別な教材が必要だと思う中学生もいますが、学校ワークはかなり大切です。
テスト範囲が学校の授業と連動しているなら、まずワークを自力で解けるようにすることを優先してください。
最初はできない問題を探す
学校ワークの1周目は、満点を取るためではなく、できない問題を見つける時間と考えてください。
分からない問題が出ても、それだけで落ち込む必要はありません。
むしろテスト前に分からない場所が見つかったならラッキーです。
丸付けをしたら、正解と不正解だけで終わらせず、単語を知らなかった、文法が分からなかった、問題文を読み間違えたなど原因を考えます。
原因が分かれば、次に何を復習するかも決まります。
1周目で間違えること自体は問題ではありません。
同じ間違いをそのまま残したままテストへ行くことを避けましょう。
2周目は間違えた問題を解く
ワークをもう一度最初から全部解いてもいいですが、時間が限られているなら間違えた問題から解き直す方法もあります。
1周目で簡単に正解できた問題へ何度も時間を使うより、まだできない問題を優先します。
答えを覚えているだけにならないよう、少し時間を空けて解くのもおすすめです。
特に英文を書く問題では、答えを見て分かったで終わらせず、何も見ずにもう一度書きます。
スペル、語順、三単現、過去形など、自分で書いて初めて気づくミスもあります。
答えの理由まで確認する
選択問題は正解しただけでは理解できているか判断しにくいことがあります。
たまたま選択肢を選んで当たる場合もあるからです。
例えば「He ( play / plays ) soccer.」でplaysを選んだら、主語がHeで現在の一般動詞だからと理由まで言えるか確認してみてください。
理由を長く説明する必要はありません。
自分の言葉で短く言えれば十分です。
逆に理由が分からないなら、その問題は正解していてももう一度見直す価値があります。
◆Manjiroのワンポイントアドバイス
ワークを3周したという回数だけを目標にしなくて大丈夫です。僕なら間違えた問題を、翌日に答えを見ずにもう一度解けるかを大切にします。2周でも自力で解けるようになれば、そのほうが意味のある復習になります。
英単語は毎日少しずつ覚える
文法だけ分かっても、単語の意味が分からなければ英文は読めません。
一方で、単語だけ覚えても語順が分からなければ英文は作れません。
中学生なら文法と単語を並行して進めるのがおすすめです。
教科書の単語を先に覚える
定期テストを考えるなら、まず教科書や学校ワークに出てくる単語を優先してください。
難しい高校レベルの単語まで先取りする必要はありません。
新しい単元へ入ったら、本文を読む前に新出単語の意味を軽く確認しておくと、英文が読みやすくなります。
そして授業後にもう一度確認します。
一度で覚えられなくても普通です。
朝見た単語を夜もう一度見る、翌日また確認する、といったように何度も出会う回数を増やしてみてください。
日本語だけでなく英語も書く
英単語を見て日本語の意味を言えるだけなら、読む問題には対応できても、英作文では書けない場合があります。
定期テストでスペルを書く必要があるなら、日本語を見て英語を書けるところまで練習しましょう。
例えば「勉強する」を見てstudyを書けるか確認します。
間違えたら正しいスペルを見て、もう一度何も見ずに書きます。
同じ単語をノート1ページに20回書く方法が合う人もいますが、回数だけ増やして頭を使わなくなるなら効率は落ちます。
3回書いたあとに何も見ず再現できるか試すほうが、覚えたかどうかを判断しやすいですよ。
短時間でも毎日触れる
英単語はテスト前日に100語覚えようとするより、毎日10語ずつ確認するほうが続けやすいです。
例えば学校から帰ったあと5分、夕食後5分、寝る前5分でも構いません。
大事なのは、一回の勉強時間を長くすることより、何度も思い出すこと。
昨日覚えた10語を確認してから今日の10語へ進めば、復習も自然に入ります。
忘れていた単語があっても失敗ではありません。
忘れたものをもう一度覚える。
その繰り返しで定着していきます。
教科書本文を勉強に使う
中学生の英語では、教科書本文もかなり使える教材です。
単語、文法、読解、音読を一つの文章で学べるからです。
テスト範囲になっているなら、ただ日本語訳を暗記するだけでなく英文そのものを見ていきましょう。
主語と動詞に注目して読む
教科書本文を読むとき、最初から全文をきれいな日本語へ訳そうとしなくても大丈夫です。
まず文ごとに主語と動詞を探します。
そのうえで、知らない単語を調べます。
長く見える英文でも、中心となる主語と動詞が見つかると少し読みやすくなるものです。
特に中1や中2の段階では、短い英文が積み重なって文章になっていることも多いため、一文ずつ確認してみてください。
一気に1ページ全部を理解しようとしないこと。
まず一文。
それが読めたら次の一文へ進みましょう。
習った文法を本文で探す
文法問題集で現在進行形を勉強したら、教科書本文の中から現在進行形を探してみます。
過去形を習ったなら過去形を探す。
不定詞を習ったならto+動詞の原形を探します。
すると問題集だけに出てくるルールだった文法が、実際の英文で使われているものだと分かります。
見つけた英文をノートへ書き写し、単語を一つ変えて自分の英文にしてみるのもおすすめです。
例えば「I want to visit Kyoto.」なら「I want to visit Tokyo.」へ変えるだけでも立派な練習になります。
音読まで行う
本文の意味が分かったら、声に出して読んでみましょう。
音読すると、自分が読めない単語や止まってしまう場所に気づけます。
学校の教科書に音声教材が用意されている場合は、音声を聞いてからまねして読む方法も使えます。
最初から速く読む必要はありません。
意味を理解した英文をゆっくり正確に読むことから始めます。
同じ文章を何度か読むうちに、単語の並びや英文の形にも慣れてきます。
文法、単語、リスニングを完全に別々の勉強にしなくても、一つの教科書本文からいろいろ練習できるんです。
長文問題は一文ずつ読む
中2以降になると、定期テストや実力テストで長めの英文も増えてきます。
英文が長いだけで身構えてしまう人もいますが、長文も一文一文の集まりです。
まず短い文を正確に読む練習から始めましょう。
分からない単語で止まりすぎない
知らない単語が一つ出るたびに読むのを止めていると、文章全体の流れを見失います。
テスト中なら、前後から意味を想像できそうな単語は一度飛ばしても構いません。
例えば人物がどこへ行ったのか、何をしたのか、どう感じたのかといった大きな流れを追います。
もちろん教科書本文の復習では知らない単語を調べてください。
ただ、長文問題を解く練習では全部の単語が分からなければ読めないという考えを少しずつ手放していきましょう。
知っている単語と文法から意味を取る経験も必要です。
設問から必要な場所を探す
長文では、最初から最後まで完璧に訳してから問題を解く必要がない場合もあります。
例えば「Kenは日曜日に何をしましたか」という問題なら、SundayやKenに関係する部分を本文から探します。
内容一致問題なら、選択肢に出ている人物名や場所、数字などを手がかりにできます。
ただし、単語だけを見つけて答えを決めるのは危険です。
見つけた一文と、その前後まで読んで内容を確認してください。
長文を全部日本語にすることより、問題で聞かれている情報を英文から見つけられることが大切です。
リスニングは教科書から始める
リスニングが苦手だからと、いきなり海外ドラマや速い英語ニュースを聞く必要はありません。
中学生なら、まず学校で習っている英文を音で分かるようにするところから始めましょう。
英文を見ながら音声を聞く
最初から何も見ずに全部聞き取ろうとすると、知らない単語や知らない音が連続して聞こえることがあります。
そこで最初は教科書本文を見ながら音声を聞いてみてください。
どの英文を読んでいるのかを目で追いながら音を確認します。
次に、英文を見ずに聞いてみます。
内容を知っている文章なので、初めて聞く英文よりずっと取り組みやすいはずです。
聞けなかった部分だけもう一度英文を確認します。
この往復を何度か行うだけでも、英語の音と文字が結びついてきます。
聞いたあとに声へ出す
音声を聞くだけで終わらせず、自分でも声へ出してみましょう。
発音を完璧にする必要はありません。
聞こえたリズムや区切りをまねする感覚で大丈夫です。
自分が何度も音読した英文は、リスニングでも気づきやすくなることがあります。
「Do you like music?」を何度も声に出していれば、同じ形を耳にしたときにも反応しやすくなります。
読む勉強と聞く勉強を切り離さず、同じ短い英文を目と耳と口で使ってみてください。
定期テストは早めに始める
定期テスト対策は、直前にまとめて行うより、学校の授業と一緒に少しずつ進めるほうが負担を減らせます。
特に英単語や教科書本文は、一晩ですべて覚えるのが大変です。
2週間前は範囲を確認する
テスト範囲が発表されたら、教科書のページ、学校ワーク、単語、文法項目を確認します。
そしてワークを一度解いてみましょう。
この段階では間違えても構いません。
何が分からないのかを見つけることが目的です。
be動詞で止まるのか、過去形なのか、不定詞なのか。
教科書本文そのものが読めないのか。
早い段階で分かれば、まだ戻る時間があります。
学校によってテスト範囲や評価方法は異なるため、正確な情報は学校から配布される範囲表や学校の公式案内を確認してください。
1週間前は解き直しを増やす
1週間前になったら、学校ワークの間違えた問題を中心に解き直します。
単語も、日本語から英語を書けるか確認します。
教科書本文は意味を確認し、習った文法を見つけ、音読まで行ってみてください。
この時期に新しい参考書を何冊も増やす必要はありません。
学校で使っている教材のまだできない部分を減らすことを優先しましょう。
時間に余裕があれば、市販問題集で似た問題を解いて確認する程度で十分です。
前日は間違えた所を見る
テスト前日に最初から全部勉強し直すと、時間が足りなくなります。
これまで間違えた単語、英文法、ワークの問題を中心に確認しましょう。
すでに何度も正解している問題より、まだ迷う問題を優先します。
そして夜遅くまで無理に勉強するのではなく、翌日に集中できる状態も大切です。
学校生活や体調によって適切な勉強時間は変わります。
何時間やったかだけでなく、何を自力でできるようになったかを確認してください。
1週間の勉強プランを作る
英語の勉強方法が分かっても、毎日何をすればいいか決まっていないと動きにくいものです。
そこで、中学生が学校の授業と一緒に進めやすい一例を紹介します。
勉強量には個人差があるため、以下はあくまで一般的な目安として使ってください。
| 曜日 | 主な勉強 | やること |
|---|---|---|
| 月曜日 | 英文法 | 授業で習った文法を復習して短い問題を解く |
| 火曜日 | 英単語 | 新出単語と前日に覚えた単語を確認する |
| 水曜日 | 学校ワーク | 習った範囲を解き、間違えた問題に印を付ける |
| 木曜日 | 教科書本文 | 意味を確認して音読する |
| 金曜日 | 英文法 | 今週間違えた文法問題を解き直す |
| 土曜日 | 総復習 | 単語、ワーク、本文をまとめて確認する |
| 日曜日 | 軽い復習 | できなかった問題だけ短時間で確認する |
毎日同じ時間を確保できなくても構いません。
部活動がある日は15分、時間のある休日は30分から60分など、自分の生活に合わせて調整してください。
大切なのは、一日で大量に進めて数日何もしなくなるより、学校で英語を習っている間は定期的に英語へ触れることです。
参考書は一冊から始める
英語が苦手になると、もっと分かりやすい教材が必要なのではと参考書を増やしたくなるものです。
ですが、何冊も同時に使うと、どれも途中で終わることがあります。
解説が分かる本を選ぶ
参考書を選ぶときは、一番詳しい本より、自分が読んで理解できる本を選んでください。
be動詞のページを立ち読みし、説明を読んでなるほどと思えるか確認すると選びやすいです。
さらに説明だけで終わらず、その直後に簡単な問題が付いている教材なら、理解できたか自分で確認できます。
中学生なら学校教科書とワークが中心です。
参考書は、学校の説明だけでは分からなかった部分を補う一冊と考えると使いやすいでしょう。
教材選びをさらに詳しく知りたい場合は、英語参考書の選び方を解説した記事も参考にしてください。
一冊を何度も使う
参考書を買ったら、最初から最後まで一度読んで終わりにしないでください。
分からなかった単元へ何度も戻って構いません。
例えば疑問文で間違えたらbe動詞と一般動詞へ戻る。
過去形で迷ったら現在形と並べて確認する。
不定詞で止まったら一般動詞を使った短い文へ戻る。
こうして一冊を行ったり来たりしながら使うと、自分に必要なページが分かってきます。
参考書を全部覚えることを目標にせず、学校の問題を自力で解くための助けとして使いましょう。
オンライン学習も選択肢になる
自分だけではどこが分からないのか見つけられない場合は、塾やオンライン学習サービスを利用する方法もあります。
ただし、サービスへ入れば自動的に英語ができるようになるわけではありません。
戻って教えてくれるかを見る
中2だから中2の教材だけ、中3だから中3だけを進めるのではなく、必要なら前の学年まで戻れるサービスのほうが、英語が苦手な中学生には使いやすい場合があります。
特に確認したいのは、be動詞や一般動詞まで戻って学べるか、自分の間違いについて説明を受けられるか、自分のペースで繰り返せるかです。
無料体験があるなら、実際に授業を受けて説明を聞いたあと自分で問題が解けるかを見てください。
講師との相性や教材の進め方もサービスによって違います。
料金や契約条件、対象学年、利用できる教材などの正確な情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。
自宅学習と組み合わせる
塾やオンライン授業を受けても、それだけで学校ワークの問題が全部解けるようになるとは限りません。
授業で習った内容を、その日のうちに自分でも一度使ってみてください。
例えば授業で一般動詞を習ったなら、授業後に学校ワークを3問解く。
英単語を10語確認する。
教科書本文を一度音読する。
短時間でも構いません。
教えてもらう時間と、自分で解く時間の両方を作ることで聞けば分かるから自分でもできるへ進みやすくなります。
学習サービスの選び方や必要な支援は、生徒の学習状況によって変わります。
学校の授業についていくことが長期間難しい場合や、家庭だけでは対応しにくい場合は、学校の先生や学習支援に詳しい専門家にも相談し、最終的な判断をしてください。
中学生が避けたい勉強方法
一生懸命勉強しているのに結果につながりにくい場合、努力の量ではなく方法を少し変えたほうがいいことがあります。
中学生の英語でよく見かけるパターンを確認してみましょう。
難しい問題ばかり解く
基本問題がまだ不安なのに入試レベルの長文や発展問題ばかり解いても、間違いが増えてしまいます。
難しい問題に挑戦すること自体が悪いわけではありません。
ただし、「I am busy.」と「I play tennis.」の違いがまだ不安なら、そこへ戻るほうが優先です。
簡単すぎると感じる問題を迷わず解けるようになったら、次のレベルへ進めばいいんです。
基礎問題を解くことは後退ではありません。
その先へ進むための確認です。
答えを見るだけで終わる
間違えた問題の解答を見てそうだったと思うだけでは、翌日に同じ問題が出たとき再び間違えることがあります。
答えを確認したら、いったん解答を閉じてもう一度解いてください。
特に英作文では、正解文を読むだけでなく、自分の手でもう一度書きます。
その場でできても、翌日にもう一度解いてみるとさらに確認できます。
勉強時間を増やす前に、答えを見たあと自分で再現しているかを見直してみてください。
単語だけを勉強し続ける
英単語は大切ですが、単語だけ覚えていても英文法が分からなければ文は作れません。
反対に文法だけでも、語彙がなければ英文を読めません。
そのため中学生なら、単語と文法をどちらか一方だけにしないこと。
学校で習った単語を覚え、その単語を使った短い英文も読む。
文法問題を解き、その中に出てきた単語も確認する。
このように一緒に勉強すると、学校の授業ともつながりやすくなります。
ノートを作るだけで満足する
きれいなノートを作ることに時間を使いすぎる中学生もいます。
色を何色も使い、教科書の説明を全部書き写したところで勉強した気分になる。
でも、そのあと問題を解かなければ本当に理解できたか分かりません。
ノートは作品ではなく、分かるようになるための道具です。
必要なポイントを書いたら、早めに問題へ進みましょう。
そして間違えたところだけ書き足す。
そのくらいでも十分使えるノートになります。
英語の勉強順を決める
英語には単語、文法、長文、リスニングなどいろいろな勉強があります。
英語が苦手な中学生が全部を同時に完璧にしようとすると大変なので、まず中心となる順番を決めましょう。
基礎文法から学校ワークへ進む
僕なら、be動詞、一般動詞、疑問文と否定文、時制を最初に確認します。
中1なら三単現、現在進行形、canなどを追加。
中2なら中1の復習をしたあと、未来表現、不定詞、動名詞、比較などへ進めます。
一つの文法を勉強したら、学校ワークで問題を解きます。
そして教科書本文の中で同じ形を探す。
最後に短い英文を音読する。
文法だけ、単語だけと切り離しすぎず、学校教材を中心に行き来するのがおすすめです。
迷ったら短い英文へ戻る
学習を続けていると、また分からない単元が出てきます。
そのときは、もっと簡単な英文へ戻ればいいんです。
例えば現在完了まで進んだあと一般動詞で迷っても、中1のページを開いて構いません。
学年にこだわる必要はありません。
分からないところまで戻り、もう一度進めばいい。
英語の学習方法全体についてさらに知りたい場合は、英語初心者向けの勉強方法と学習順序も参考にしてください。
◆Manjiroのワンポイントアドバイス
僕は中学生を教えるとき、今何年生かよりどこまで自分で英文を作れるかを見ます。中2でもbe動詞から戻っていいし、中3でも一般動詞から確認して大丈夫です。分からなくなった場所が見つかったなら、そこが再スタート地点ですよ。
学校英語で意識したいこと
中学校の英語は、文法問題だけを解く教科ではありません。
読む、聞く、書く、話すといった活動も授業の中で扱われます。
そのため、文法を理解したあと実際の英文で使うところまで進めることが大切です。
文法は英語を使うために学ぶ
現在進行形とは何か、不定詞とは何かを説明できても、実際の英文が読めないなら勉強はまだ途中です。
文法を勉強する目的は、文法用語を大量に覚えることだけではありません。
「I am studying English.」を読んで意味が分かる。
自分でも「I am watching TV.」と作れる。
そこまでできると、習った文法が使える知識へ変わってきます。
文部科学省が公開している中学校の外国語教育でも、外国語によるコミュニケーションに必要な力を育てる考え方が示されています。
学校英語の公的な資料は、文部科学省「外国語教育について知る」から確認できます。
短い英文を自分でも作る
習った文法を本当に理解できたか確かめる方法の一つが、自分で英文を作ることです。
be動詞なら「I am tired.」。
一般動詞なら「I like baseball.」。
過去形なら「I watched TV yesterday.」。
不定詞なら「I want to visit Hokkaido.」。
長い英文でなくても大丈夫です。
自分が知っている単語だけで一文作ってみてください。
書けなかったら、教科書の例文を一部変えるところから始めればOKです。
英語が苦手でも焦らなくていい
中学生の英語は、一度つまずくと授業がどんどん先へ進むように感じることがあります。
ですが、分からない場所が見つかれば、やることはかなり具体的になります。
全部分からないとは限らない
「英語が全部分からない」と話す中学生でも、一緒に問題を見ていくと、実際には一部の単元からつながらなくなっていることがあります。
be動詞はできるけれど一般動詞の疑問文で止まっている。
現在形まではできるけれど過去形から分からない。
単語は読めるけれど英文を書くと語順を間違える。
このように原因が見つかれば、英語全部を最初からやり直す必要はありません。
できるところはそのまま使い、分からないところだけ戻ればいいんです。
少しできたを積み重ねる
英語の成績を一気に上げようとすると、目標が大きすぎて勉強がつらくなることがあります。
まずは昨日できなかった問題を今日は一問解けた。
覚えていなかった単語を10個書けた。
教科書本文を一段落読めた。
そんな小さな変化で構いません。
一つできるようになると、その知識を次の単元でも使えます。
英語は積み重ねの教科だからこそ、一日で全部変える必要はありません。
今日分からなかった一つを、明日分かる一つへ変えていく。
僕はそのくらいの感覚で続けるのがいいと思っています。
中学生の英語FAQ
ここでは、中学生の英語勉強方法について、僕が指導の中でもよく聞く疑問に答えます。
中学生の英語に関するよくある質問
Q1. 中学生の英語は何から勉強すればいいですか?
A. 英語が苦手なら、まずbe動詞と一般動詞から確認するのがおすすめです。そのあと肯定文、否定文、疑問文を作れるようにし、現在形と過去形などの時制へ進みます。短い英文を自力で読めて書けるようになってから、学校ワークを繰り返してください。
Q2. 中2で中1英語が分からない場合はどうすればいいですか?
A. 中1まで戻って大丈夫です。be動詞、一般動詞、三単現、疑問文と否定文、現在進行形、can、過去形などから10問程度解き、どこで止まるか確認してください。全部を最初からやり直すのではなく、できなかった単元から復習すると進めやすくなります。
Q3. 中学生は英単語と文法のどちらを先に勉強しますか?
A. どちらか一方が終わってからもう一方へ進む必要はありません。be動詞や一般動詞などの基本文法を学びながら、学校で習った単語も並行して覚えてください。覚えた単語を短い英文で使うと、単語と文法を一緒に復習できます。
Q4. 学校ワークは何周すればいいですか?
A. 回数だけで決めなくて大丈夫です。1周目で間違えた問題を確認し、2周目以降で答えを見ずに解ける状態を目指してください。3周しても同じ問題を間違えるなら、その文法の説明へ戻ったほうがいいでしょう。反対に2周で自力で解けるなら、次の範囲へ進んでも構いません。
Q5. 英語が苦手なら塾やオンライン学習は必要ですか?
A. 必ず必要とは限りません。教科書や学校ワークを使い、自分で分からないところまで戻れるなら家庭学習でも進められます。一方、自分がどこでつまずいているのか分からない場合や、一人では勉強が止まってしまう場合は、学校の先生、塾、オンライン学習などを利用する方法もあります。
中学生の英語勉強方法まとめ

中学生の英語で大切なのは、難しい問題を大量に解くことから始めるのではなく、自分が理解できている場所まで戻ることです。
特に英語が苦手なら、be動詞と一般動詞の違いを確認してください。
そのあと肯定文、否定文、疑問文を作り、三単現や時制へ進みます。
中2なら、中1の内容を確認してから未来表現、不定詞、動名詞、比較などへ進めばOKです。
- be動詞と一般動詞から基礎を確認する
- 短い英文で肯定文・否定文・疑問文を練習する
- 学校ワークは間違えた問題を何度も解き直す
- 英単語は教科書の例文と一緒に覚える
- 教科書本文は意味を確認して音読まで行う
- 今の学年にこだわらず分からなくなった場所へ戻る
僕は10年以上中学生を含む英語学習者を教えてきましたが、最初の範囲であるbe動詞と一般動詞を理解することは、本当に大切だと感じています。
英語を習い始めたばかりなら、一度の説明だけで分からなくても普通です。
だから短い問題を何度も解いてみる。
「I am busy.」と「I play tennis.」の違いが分かる。
「Are you busy?」と「Do you play tennis?」を自分で作れる。
そんな小さなところから始めれば大丈夫です。
難しい問題集を増やす前に、教科書レベルの英文を読める、書ける、意味が分かる状態を作る。
そして学校ワークを繰り返す。
英語が苦手な中学生ほど、この順番を大切にしてみてください。
英語は、ここからで大丈夫です。
