Hi、Yuru~ku EnglishのManjiroです。
学習塾で10年以上英語を教えていると、大人になってから英語をもう一度勉強したいという話を聞く機会があります。
学生なら授業や宿題によって半ば自動的に英語へ触れる時間がありますが、社会人になるとそうはいきません。
朝は出勤の準備、昼は仕事、帰宅後は食事や家事。
ようやく自由になったころには、今日はもういいかなとソファに座りたくなる日もありますよね。
僕は、大人の英語の学び直しが難しくなる理由の一つは、能力ではなく、まとまった時間ができたら始めようと考えてしまうことにあると思っています。
1時間空く日を待っていたら、平日はほとんど勉強できません。

それなら考え方を変えて、通勤中の15分、昼休みの10分、寝る前の15分のように、最初から短い時間を生活の中へ置いてしまうほうが現実的です。
本気で英語を身につけたいと思ったタイミングが来たなら、僕はその日に始めていいと思っています。
忙しくても15分なら作れる日がかなりあるはずです。
その15分を小さすぎると思わないことが、社会人の英語学習では大切なんです。
社会人は時間の作り方が大切
社会人の英語勉強では、何を勉強するかと同じくらい、いつ勉強するかが大切です。
教材を買ってから時間を探すのではなく、先に15分を置く場所を決め、その時間に入る量だけ勉強すると考えてみてください。
まず毎日15分を確保する
社会人になってから英語を始めるとき、いきなり平日は毎日2時間と決める必要はありません。
仕事をしながら毎日2時間を確保できる人もいますが、残業や家事、育児などがあれば現実的ではないケースもあります。
それより僕がおすすめしたいのは、最初の基準を15分にすることです。
15分なら、朝を少し早くする、昼休みの一部を使う、帰宅後にスマホを見る時間を少し減らすなど、生活を大きく変えなくても確保しやすいでしょう。
しかも、15分あれば意外といろいろできます。
英単語を10語確認する。
短い英文を3文読む。
中学英文法を2ページ進める。
1分程度の英語音声を何度か聞く。
どれか一つなら十分できます。
大切なのは、15分ですべてを終わらせようとしないこと。
今日の15分では単語、明日の15分では文法というように、学習を小分けにして積み上げていけばいいんです。
◆Manjiroのワンポイントアドバイス
15分しかできなかったではなく、今日も15分できたと考えてみてください。
社会人の英語学習では、この感覚がかなり大事です。
僕なら最初から大きな目標を置くより、15分を生活の一部にするところから始めます。
空き時間ではなく固定する

時間があったら英語をやるという予定は、忙しい日ほど後回しになりがちです。
仕事が終わってから疲れていなければ勉強する。
この決め方だと、帰宅時の自分に毎回判断を任せることになります。
そこで、英語をする時間をある程度固定してみましょう。
例えば、電車に乗ったら単語アプリを開く、昼食を食べ終えたら英文を一つ読む、お風呂のあとに音読するという決め方です。
時計だけでなく、普段の行動と英語をつなげても構いません。
僕が社会人の学び直しで特に避けたいと思うのは、毎日今日は何をしようと考えることです。
教材を選び、勉強内容を決め、開始時間を考えているうちに面倒になってしまいます。
だから、時間と内容をセットで決めておく。
「通勤=単語」「昼休み=英文」「夜=音読」のようにしておけば、迷う時間そのものを減らせます。
目的から勉強内容を決める

社会人が英語を勉強する理由は人によってかなり違います。
海外旅行を楽しみたい人もいれば、仕事で英語が必要な人、TOEICなどの試験を受けたい人、昔苦手だった英語をもう一度やり直したい人もいるでしょう。
この目的を曖昧にしたまま、とりあえず英語を勉強しようと始めると、必要のない教材まで増えやすくなります。
例えば英会話が目的なのに、難しい長文問題ばかり解いていると、知識は増えても話す練習が不足します。
逆に資格試験が目標なら、会話だけでは問題形式への対応が足りません。
まず英語を使って何ができるようになりたいのかを一文で決めてみてください。
海外旅行で簡単な会話をしたい、仕事の英文メールを読めるようになりたい、TOEICを受けたいくらいで十分です。
英語学習そのものを目的にするのではなく、英語の先にある行動を決めると教材も選びやすくなります。
社会人の毎日の学習プラン
忙しい社会人の場合、一日のどこかで長時間勉強するより、生活の中にいくつか短い英語時間を置く方法が使いやすいです。
ここでは朝、通勤、昼休み、夜に何をすればいいのかを具体的に見ていきましょう。

朝は前日の復習から始める
朝から新しい英文法を何ページも進める必要はありません。
むしろ短時間なら、前日にやった内容を思い出す時間に使うのがおすすめです。
昨日覚えた単語を見て、日本語の意味を思い出せるか確認する。
昨日読んだ英文をもう一度読む。
前日に言えなかった例文を声に出す。
これなら5分から10分でもできます。
英語は一度見ただけで全部覚えられるものではありません。
忘れた内容に何度も戻り、そのたびに思い出そうとすることで、少しずつ使える知識へ変わっていきます。
実際、学習した内容を見直すだけでなく、自分の記憶から思い出そうとする練習は学習に役立つことが研究されています。
毎朝、小さなテストを自分に出すイメージですね。(出典:Indiana University「Low-Stakes Quizzes Improve Learning and Reduce Overconfidence in College Students」)
通勤時間は単語と音声に使う
電車やバスで通勤しているなら、その時間は英語と相性がいいです。
ただし、満員電車の中で参考書を広げたり、ノートへ長い英文を書いたりするのは大変ですよね。
そこで通勤中は、スマートフォンだけで完結する学習へ寄せます。
単語アプリで10語確認する。
前日に習った単語を復習する。
短い英語音声をイヤホンで聞く。
このくらいなら始めるまでの準備もほとんどありません。
特に音声は、同じものを何度も聞いて構いません。
毎日新しい音声を探すより、一度内容を理解した英文を繰り返し聞き、「前より聞こえる部分が増えたか」を確認するほうが初心者には取り組みやすいと思います。
スマホ学習を中心にしたい人は、英語学習アプリの選び方を比較した記事も参考にしてください。
アプリは種類を増やすより、毎日開く一つを決めるほうが使いやすいですよ。
昼休みは短文を読む
昼休みの全部を英語に使う必要はありません。
食事をして休憩する時間も必要ですから、その中の10分程度を使えば十分。
この時間には、短い英文を読む練習が向いています。
例えば一文から数文程度の英文を読み、主語と動詞を見つけ、意味を取ります。
難しい長文でなくて構いません。
「I usually have lunch at twelve.」「My office is near the station.」のような簡単な英文でも、語順を意識しながら読めば立派な英語学習です。
さらに余裕があれば、その英文の一部を自分の情報へ変えてみましょう。
「My office is near the station.」を「My house is near the station.」へ変えるだけでも、自分で英文を作る練習になります。
読むだけで終わらせず、一部を変えて使う。
このひと手間で英語が自分の言葉に近づいてきます。
夜は声に出す時間にする
夜は机に向かう勉強ができればもちろん良いですが、疲れている日は集中しづらいものです。
そんな日は、昼までに見た英文を声に出して終わりでも構いません。
英文を見ながら読む。
次に音声を聞いてまねする。
最後に英文を見ずに言えるところだけ言ってみる。
この流れなら、短い英文を一つ使って読む・聞く・話す練習ができます。
英会話が目的なら、文法を何年も勉強してから話す必要はありません。
今日覚えた表現を今日一度口に出す。
それだけでもアウトプットです。
「I’m tired today.」「I had a busy day.」「I’m going to bed early.」など、その日の自分について言える英文から始めると使いやすいでしょう。
疲れた日は最低ラインだけやる
社会人の英語学習で難しいのは、忙しい日が突然やってくることです。
残業した日、予定外の仕事が入った日、帰宅した時点でもう何もしたくない日。
こういう日に通常メニューを無理やりこなそうとすると、英語そのものが負担になってしまいます。
そこで、僕なら通常メニューとは別に、疲れた日の最低ラインを作ります。

疲れた日の最低ライン例
単語を5語だけ見る。
英文を一文だけ読む。
英語音声を1分だけ聞く。
昨日の例文を一回だけ声に出す。
これで終わって大丈夫です。
ゼロの日を絶対に作ってはいけないという話でもありません。
体調が悪ければ休むべきですし、睡眠を削ってまで勉強する必要もありません。
ただ、30分できないなら今日はゼロという考え方をやめるだけで、英語へ戻るハードルはかなり下がります。
平日と週末で役割を分ける
毎日すべての技能を勉強しようとすると、社会人にはやることが多すぎます。
平日は短時間で回しやすい学習、週末はまとまった時間があるからできる学習というように役割を変えてみましょう。

平日は単語と音声を回す
平日は、新しいことを大量に進めるよりも、単語や短い音声など数分単位で区切れる学習が向いています。
月曜日に覚えた単語を火曜日にも見る。
水曜日にもう一度確認する。
短い英文も一度読んで終わりにせず、翌日に再び読んでみます。
また同じもの?と感じるくらいでちょうどいいんです。
学習内容を間隔を空けながら複数回学ぶ方法については、長期的な記憶との関係を調べた研究もあります。
一晩で大量に覚えるより、同じ内容と何度か再会する前提で計画を作ってみてください。(出典:Psychological Science「Spacing Effects in Learning」)
もちろん、研究結果がすべての人に同じ学習効果を保証するわけではありません。
学習量や英語力によって合う進め方は変わるので、自分の生活に合わせて調整してください。
週末は復習を中心にする
週末に時間が取れるなら、平日にできなかった分を全部取り戻す日にする必要はありません。
むしろ僕なら、平日に触れた内容の復習を中心にします。
月曜日から金曜日までに覚えた単語をまとめて確認する。
学んだ英文法の問題を数問解き直す。
通勤中に聞いた音声を、今度は英文を見ながら聞く。
一週間分をもう一度使う時間です。
新しい教材を進めることばかりが勉強ではありません。
前より速く意味が分かった、先週言えなかった英文が言えたという変化も立派な前進です。
教材のページ数より、自分でできることが増えたかを見てみましょう。
週末は会話練習を加える
英語を話せるようになりたいなら、週末にアウトプットの時間を置く方法があります。
平日に覚えた単語や例文を使って独り言を言うだけでも構いません。
もう少し実践したい人は、オンライン英会話などで人と話す時間を作る方法もあります。
このとき重要なのは、レッスンを受けっぱなしにしないこと。
言いたかったのに言えなかった英文を一つだけメモして、レッスン後に言い直してください。
そして翌週、同じ表現をもう一度使ってみます。
オンラインでの会話練習を考えている場合は、初心者向けオンライン英語レッスンの比較記事で選び方も解説しています。
料金、教材、予約方法などは変更される場合があるため、利用前には各サービスの公式サイトで正確な情報を確認してください。
一週間の学習例を作る
何から始めるか迷う人は、最初の一週間だけ予定を決めてしまうと動きやすくなります。
一例として、平日15分から30分程度、週末30分から60分程度を想定すると次のような組み方ができます。
| 曜日 | 主な学習 | 内容の例 |
|---|---|---|
| 月曜日 | 単語と文法 | 基本単語10語と中学英文法 |
| 火曜日 | 復習と音声 | 月曜の単語と短いリスニング |
| 水曜日 | 文法と短文 | 例文を読み、自分でも一文作る |
| 木曜日 | 単語と音読 | 既習単語と例文を声に出す |
| 金曜日 | 軽い復習 | 一週間で忘れた内容を確認 |
| 土曜日 | 会話と復習 | 独り言やオンラインレッスン |
| 日曜日 | 振り返り | できた内容を確認して次週を決める |
これはあくまで一般的な目安です。
夜勤やシフト勤務なら曜日ではなく勤務日と休日で分けてもいいですし、休日に時間が取れないなら平日の通勤時間を中心にしても構いません。
自分の生活に入らない学習プランは、どれほどきれいに作っても続きにくいものです。
何から英語を勉強するか
時間を確保できても、毎回やることが決まっていなければ迷ってしまいます。
特に英語から長く離れていた社会人は、難しい教材へ進む前に基礎へ戻ったほうが学びやすいことがあります。
中学英語から戻っていい

大人だから高校英語やビジネス英語から始めなければならない、という決まりはありません。
学生時代から英語が苦手だった人なら、むしろ中学英語へ戻ったほうが話が早いケースがあります。
特に最初に確認してほしいのが、be動詞と一般動詞です。
「I am busy.」と「I work every day.」では、英文の中心になる動詞の種類が違います。
ここが曖昧だと、疑問文や否定文で「Are you」と「Do you」のどちらを使うのか分からなくなります。
さらに過去形、進行形、助動詞などへ進んだときも混乱が増えやすくなります。
逆に、簡単な英文の仕組みが分かれば、その先の内容がつながって見えてきます。
英語を久しぶりに学ぶ人は、大人初心者向けの英語学び直し手順も合わせて読んでみてください。
中学英語へ戻るのは後退ではありません。
分からなくなった場所まで戻って、そこからもう一度つなげればいいんです。
単語は例文と一緒に覚える
社会人の単語学習では、単語帳を長時間眺め続けるより、短い時間で何度も触れる方法が使いやすいでしょう。
例えば「work=働く」と覚えたら、「I work in Osaka.」のような短い英文も見ます。
「busy=忙しい」なら「I’m busy today.」。
「meeting=会議」なら「I have a meeting today.」。
このように、自分が使いそうな英文と一緒に覚えると、単語の意味だけでなく使い方まで見えてきます。
一日に覚える数も多すぎなくて構いません。
10語覚えて翌日ほとんど忘れていたなら、また見ればいいんです。
一回で覚えようとすると単語学習が重くなります。
何度も出会って少しずつ残す。
このくらいの感覚のほうが続けやすいですよ。
英文法は問題も解く
英文法の参考書を読むだけだと、分かった気がするという状態になりやすいです。
説明を読んだら、簡単な問題を一つでも解いてみてください。
例えば一般動詞の疑問文を学んだなら、「You play tennis.」を「Do you play tennis?」へ変えてみる。
過去形なら「I played tennis yesterday.」を自分で作る。
このように、自分で答えを出す時間を入れます。
そして間違えたら、説明へ戻る。
英語学習では、間違いをなくしてから問題を解くのではなく、問題を解く中で分からない部分を見つけることも大切です。
基礎から何をどの順番で学ぶか迷った場合は、英語を0から学ぶ勉強方法と順序も参考にしてください。
リスニングは理解できる音声で
英語のリスニングを始めると、とにかく英語を大量に聞けばいいと思うかもしれません。
ですが、初心者が意味をほとんど理解できない音声を長時間流しても、何を聞けばいいのか分かりにくいでしょう。
最初は、英文を読めば意味が分かるくらいの音声がおすすめです。
まず英文を読む。
知らない単語を確認する。
内容が分かった状態で音声を聞く。
そのあと英文を見ずにもう一度聞いてみます。
聞き取れなかったら再び英文を見る。
この行き来をすれば、知っている単語なのに音になると分からないという部分を見つけられます。
英語をBGMにするのではなく、意味を知っている英文と音を結び付ける意識を持ってみてください。
話す練習は短文から始める
英会話というと、何分も英語だけで話すイメージを持つかもしれません。
でも、初心者なら一文で十分です。
朝なら「I’m sleepy.」。
仕事のあとなら「I’m tired.」。
予定について「I’m going shopping tomorrow.」。
このくらいから始めればいいんです。
僕が英語を教えるときも、最初から長い英文を作ることより、知っている文法で短く言えることを大切にしています。
一文が言えるようになったら二文へ増やす。
「I’m tired. I had a busy day.」なら、もう自分の状況を英語で伝えています。
英語は難しい文を作れなければ話せないわけではありません。
◆Manjiroのワンポイントアドバイス
社会人の方ほどちゃんとした英語を話さないとと考えやすいのですが、最初は短くて大丈夫です。
知っている文法で自分のことを一文言う。
その一文を毎日増やしていくほうが、話す練習を始めやすいですよ。
社会人に合う教材の選び方
社会人の英語学習では、教材の内容だけでなく生活のどこで使えるかまで考える必要があります。
人気の教材だから選ぶのではなく、自分が毎週使えるものを残していきましょう。
アプリはすき間時間向き
英語学習アプリの良いところは、スマートフォンを持っていればすぐ始められることです。
通勤、待ち時間、昼休みなど、机がなくても使えます。
特に単語、短いリスニング、簡単な文法問題などは、アプリとの相性がいいでしょう。
ただし、アプリをインストールしたこと自体で満足しないようにしてください。
英語アプリを5個入れて毎日どれを使うか考えるより、まず一つに決めて開く回数を増やすほうが分かりやすいです。
無料体験がある場合は、実際に数日使ってみて、操作が面倒ではないか、今の英語力に合っているか、続けたい内容かを確認するといいでしょう。
有料プランの料金や無料期間、自動更新、解約条件などはサービスによって異なり、変更される場合もあります。
正確な情報は必ず各サービスの公式サイトで確認してください。
オンライン英会話は週末でもいい
オンライン英会話は、毎日受講しなければ意味がないわけではありません。
平日に時間を取りにくいなら、週末に一回受ける方法でも構いません。
むしろ大切なのは、その一回を平日の勉強とつなげることです。
例えば平日に「I usually ~」「I want to ~」「I went to ~」を練習したら、週末のレッスンでその表現を意識して使います。
すると、文法と会話が別々の勉強ではなくなります。
また、レッスンで言えなかった内容を日本語でメモしておき、あとから簡単な英文へ直してみるのもおすすめです。
次のレッスンでもう一度使えれば、前回の失敗がそのまま教材になります。
なお、サービスの利用料金やレッスン回数は一般的な目安だけで判断せず、必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
参考書は一冊を使い切る
参考書を使うなら、最初から何冊も買う必要はありません。
書店へ行くと魅力的な本がたくさんありますが、教材が増えるほど今日はどれをやろうと迷います。
初心者なら、中学英文法をやさしく説明していて、説明のあとに簡単な問題が付いている本から始めると使いやすいでしょう。
一周目で全部覚える必要もありません。
最初は最後まで進め、二周目で間違えたところへ戻る。
三周目では例文を声に出す。
同じ一冊でも使い方を変えれば、読む、解く、話すという複数の勉強ができます。
参考書を購入する場合は、自分の現在の英語力や目的に合うかを確認し、価格や改訂状況などの正確な情報は出版社や販売元の公式情報をご確認ください。
教材を増やしすぎない
英語を勉強し始めると、YouTube、アプリ、参考書、SNS、英会話など、次々と新しい方法が目に入ります。
新しい方法を試したくなる気持ちは分かります。
ただ、毎週教材を変えていると、何が自分に合っているのか分からなくなります。
僕なら最初は、文法教材一つ、単語用一つ、音声用一つくらいにします。
そして一定期間使ってみる。
そのあと、説明が難しい、音声練習が足りない、会話する機会がないと具体的な不足が見えてから追加します。
教材探しも時間を使います。
社会人の場合、その30分を実際の英語学習へ回したほうがいいことも多いですよ。
英語学習を続けるコツ
勉強方法が分かっていても、数週間で止まってしまうことはあります。
ここでは、社会人が英語を続けるうえで特に気をつけたいポイントを見ていきます。
毎日完璧を目指さない
月曜日に30分、火曜日に30分できた。
ところが水曜日は残業で何もできなかった。
ここでもう計画どおりじゃないからダメだと考える必要はありません。
木曜日からまた始めればいいんです。
英語学習は連続記録を守るためにするものではありません。
最終的に英語を理解したり、使えたりするようになることが目的です。
数日休むことより、休んだあとに戻れなくなることのほうがもったいない。
忙しい週は15分を5分へ減らしてもいいですし、週末だけ少し時間を増やしても構いません。
予定を守ることより、英語へ何度でも戻れる仕組みを作ることを意識してみてください。
休日のまとめ勉強に頼らない
平日は無理だから日曜日に3時間やるという方法が合う人もいます。
ただ、それだけに頼ると日曜日に予定が入った瞬間、一週間まるごと英語へ触れないことになります。
そこで平日は5分や10分でも英語へ触れ、休日に少し長めの学習を加える形がおすすめです。
平日に単語を見ているから、週末の復習がゼロから始まりません。
平日に音声を聞いているから、週末に音読すると内容を思い出しやすくなります。
小さな平日学習と週末学習をつなげるイメージです。
忙しい社会人に必要なのは、時間のある日に一気に進めることだけではなく、短くても英語との間を空けすぎないことだと僕は考えています。
勉強時間より行動を記録する
英語学習の記録というと、今日は30分勉強したと時間を書きたくなります。
もちろん勉強時間を記録しても構いません。
ただ、それだけでは何ができるようになったのか分かりにくいですよね。
そこで、単語10語復習、be動詞の問題5問、短い音声を3回聞いた、例文を5回音読のように、実際にした行動も残してみてください。
一週間後に見ると、自分が何を積み上げたのか分かります。
さらに月末には、先月より英文を読む速度が上がった、自己紹介を英語で言えるようになったといった変化も確認できます。
こうした小さな変化は、毎日勉強している最中には気づきにくいものです。
できたことを増やしていく
英語学習では、できないことが目につきます。
知らない単語がある。
聞き取れない。
話そうとすると止まる。
でも、英語を始めたばかりなら、それは普通です。
そこでまだ話せないだけを見るのではなく、できるようになったことも見てください。
先月は意味が分からなかった英文が読めた。
以前は聞き取れなかった単語が聞こえた。
オンライン英会話で自分から一文言えた。
こうした変化を確認すると、英語学習がただの作業ではなくなってきます。
◆Manjiroのワンポイントアドバイス
大人の学び直しでは、始める前に考えすぎる人がかなり多いです。
もう少し暇になったら、良い教材が見つかったらと待っているうちに何か月も過ぎます。
本気でやりたいと思った日があるなら、その日に15分だけ始めてみてください。
目的別に勉強方法を変える
社会人の英語勉強法には共通する部分がありますが、最終的な目的によって時間の使い方は変わります。
自分が目指しているものに合わせて、必要な練習の割合を調整してください。
英会話なら口に出す
英語を話せるようになりたいなら、単語と文法だけで学習を終わらせないことが大切です。
覚えた英文を声に出し、自分の情報へ変え、実際に口から出します。
例えば現在形を勉強したら、「I work in Osaka.」「I usually get up at seven.」など自分の生活について言う。
過去形なら「I watched a movie yesterday.」。
未来表現なら「I’m going to meet my friend tomorrow.」。
文法を一つ覚えるたびに、自分の英文を一つ作る習慣をつけてみてください。
英会話のための文法は、問題を正解するだけではなく、口から出せるところまで使うことがポイントです。
仕事英語は場面を絞る
仕事で英語が必要な場合、ビジネス英語を全部勉強しなければと考える必要はありません。
まず自分が実際に使う場面を考えます。
英文メールを読むことが多いのか、海外の取引先と話すのか、資料を読むのか、会議で発言するのか。
必要な場面によって優先する内容は変わります。
英文メールが中心なら、仕事で頻繁に出てくる語彙と定型表現を覚える。
会議が中心なら、聞き取りと短く意見を伝える練習を増やします。
英語全体を完璧にしようとすると範囲が広すぎます。
自分の仕事で来週使う可能性がある英語から覚えるくらい具体的にすると、学習内容を決めやすくなります。
資格なら問題演習も入れる
TOEICなどの資格や試験が目的なら、英語力そのものに加えて試験形式へ慣れる必要があります。
単語、文法、リスニングなどを学びつつ、実際の形式に近い問題も解いてください。
ただし、英語の基礎がかなり曖昧な状態で問題演習だけを繰り返すと、「なぜ間違えたのか」が分からない場合があります。
そのときは一度中学英文法まで戻って構いません。
基礎学習と問題演習を行き来しながら、自分が間違いやすい部分を見つけていきます。
試験制度、実施日、受験料、スコアの扱いなどは変更される可能性があります。
受験を予定している場合は、必ず各試験の公式サイトで正確な情報を確認してください。
旅行英語は場面別で覚える
海外旅行のために英語を学ぶなら、難しい英文を作ることより、旅行中に使う場面を想定すると実用的です。
空港、ホテル、レストラン、買い物、道を聞く場面などですね。
「Could I have this?」「Where is the station?」「I have a reservation.」のように、短くても使える英文があります。
フレーズを丸暗記するだけでなく、単語を入れ替えて使えるようにしてみてください。
「Where is the station?」が分かれば、stationをhotelやrestroomへ変えられます。
一つ覚えた英文から複数の場面へ広げる。
これなら限られた勉強時間でも使える表現を増やしていけます。
社会人が避けたい勉強方法
英語学習にはさまざまな方法がありますが、忙しい社会人ほど時間の使い方には気をつけたいところです。
ここでは、途中で止まりやすくなる進め方を見ていきます。
最初から詰め込みすぎない
英語を始めた直後はやる気があるので、毎朝1時間、夜1時間、単語50語と大きな予定を作りたくなります。
問題は、その予定を普通の一週間でも続けられるかどうかです。
仕事が忙しくなった瞬間に崩れる予定なら、最初から少し減らしたほうが長く使えます。
平日は15分。
余裕があれば30分。
これくらい幅を持たせて構いません。
できる日の最大量ではなく、忙しい日でも続けられる量を基準にするのがポイントです。
聞き流しだけに頼らない
通勤中に英語音声を聞くことは便利です。
ただし、内容がまったく分からない英語を毎日流しているだけで、単語や文法まで自然に理解できると期待しすぎないほうがいいでしょう。
聞き流しを使うなら、一度意味を確認した英文の復習として使う方法があります。
朝に英文を読む。
通勤中に同じ英文の音声を聞く。
夜に一度声に出す。
こうすると、一つの教材を一日の中で違う形で使えます。
忙しい社会人ほど、新しい教材を次々探すより、一つの素材を何度も使ったほうが時間を節約しやすいですよ。
難しい教材から始めない
社会人になって学び直すと、学生時代に習った内容だから、中学英語は飛ばしていいかなと思うかもしれません。
もちろん基礎を十分覚えているなら先へ進んで構いません。
ただ、be動詞と一般動詞の違いや基本的な疑問文で迷うなら、一度戻ったほうがその後を学びやすくなります。
難しい教材を読んで何ページも理解できない状態より、簡単な教材を使ってこれは分かると確認しながら進むほうが学習を続けやすいです。
大人の英語では、どのレベルの本を使っているかを競う必要はありません。
目的は教材を難しくすることではなく、自分の英語を使えるようにすることです。
短期成果を求めすぎない
英語学習を始めると、何か月で話せるのかが気になると思います。
ただ、必要な期間はスタート時の英語力、目標、学習時間、英語を使う機会などによってかなり変わります。
そのため、3か月あれば必ず話せるといった一律の期間を決めることはできません。
期間だけを見るより、3か月後に何ができるようになりたいかを決めてください。
自己紹介を英語で言える。
短い英文メールを読める。
旅行で必要な質問ができる。
こうした行動なら、自分でも変化を確認できます。
英語教材や英語サービスの学習効果には個人差があります。
短期間での成果を保証する表現だけで判断せず、料金、契約期間、自動更新、解約条件なども確認してください。
費用が大きいサービスを利用する場合は、必要に応じて専門家やサービス提供元へ確認し、最終的な判断はご自身で行ってください。
社会人の学習を続ける流れ
ここまで紹介した内容を実際の生活へ入れるときは、最初から半年分の計画を作る必要はありません。
まず一週間、その次に一か月という短い単位で試しながら変えていきましょう。
最初の一週間は習慣作り
最初の一週間は、学習量より毎日どこで英語をするかを見つける期間にします。
朝がいいのか、通勤がいいのか、昼休みがいいのか。
実際に試してみないと分からない部分もあります。
朝15分がつらければ、通勤へ移していいんです。
夜に集中できないなら、夜は音読だけにして、文法は昼へ移します。
学習プランは守り続けるルールではなく、自分に合う形を見つけるための道具です。
一か月は教材を固定する
学習する時間がある程度決まったら、次は教材を頻繁に変えずに使ってみます。
一か月で一冊を終える必要はありません。
同じ教材を続けて、自分がどこまで理解できるようになったかを見る期間です。
文法なら前に間違えた問題をもう一度解く。
単語なら一か月前に覚えた単語を思い出せるか試す。
音声なら最初に聞いたときより理解できる部分が増えたか確認します。
新しい教材へ移る前に、今持っている教材からまだ学べることがないか見てみてください。
三か月ごとに目的を見直す
数か月続けると、最初の目的が変わることがあります。
旅行英語から始めたけれど、話すことが楽しくなって英会話を続けたくなった。
仕事で英文を読むうちに、資格にも挑戦したくなった。
こうした変化は自然です。
そのときは教材や学習時間の配分を変えてください。
最初に決めた計画をずっと守る必要はありません。
英語でできることが増えれば、次に欲しい力も変わります。
今の自分に必要な英語を定期的に見直すことで、目的と勉強内容のずれを減らせます。
社会人の英語でよくある質問
最後に、社会人から英語を勉強し直すときによく出てくる疑問へ回答します。
学習時間や進み方には個人差があるので、自分の生活へ当てはめながら参考にしてください。
社会人英語のよくある質問
Q1. 社会人は英語を毎日何分勉強すればいいですか?
A. 全員に共通する必要時間はありません。
僕なら忙しい人には、まず15分から始めることをすすめます。
15分が習慣になったあと、余裕があれば30分へ増やせば十分です。
時間の長さだけではなく、その15分で何をするのかを決めておくことも大切ですよ。
Q2. 社会人の英語は何から始めればいいですか?
A. 英語から長く離れていた人なら、基本単語と中学英文法から始めて構いません。
特にbe動詞と一般動詞、肯定文、疑問文、否定文を確認しながら、簡単な英文を読む、聞く、声に出すという流れへ進んでみてください。
Q3. 平日に時間が取れない場合は週末だけでもいいですか?
A. 週末にまとまって勉強する方法もあります。
ただ、可能なら平日に5分や10分だけでも単語や音声へ触れ、週末に復習や会話を行う形がおすすめです。
平日は短く、週末は少し長くという役割分けなら、忙しい週でも調整しやすくなります。
Q4. 英語学習アプリだけでも勉強できますか?
A. 単語、文法、リスニングなどをアプリで学べるサービスはあります。
ただ、英語を話すことが目的なら、覚えた英文を実際に声へ出す時間も加えてください。
アプリだけで完結させるかどうかではなく、自分の目的に必要な練習が入っているかを見ると選びやすいです。
Q5. 社会人から英語を始めても遅くありませんか?
A. 年齢だけを理由に始める前から諦める必要はありません。
大人は使える時間が限られる一方で、「仕事で必要」「海外旅行で使いたい」など目的を具体的に決めやすい面もあります。
今の英語力から始め、必要なら中学英語まで戻り、毎日続けられる量を積み重ねてみてください。
忙しい社会人こそ15分から
社会人の英語勉強で最初に必要なのは、完璧な教材でも毎日何時間という大きな予定でもありません。
自分の生活の中で、英語に使える短い時間を見つけることです。
通勤中に単語を見る。
昼休みに短い英文を読む。
夜に声へ出す。
平日は単語や音声を中心にして、週末は復習や会話へ少し長めの時間を使う。
それだけでも、一週間の中に読む、聞く、話すという英語学習を入れられます。
そして英語から長く離れているなら、中学英語まで戻って構いません。
be動詞や一般動詞のような基本から確認し、理解できる英文を読み、聞き、口へ出してください。
大人になってからの学び直しで一番もったいないのは、もっと時間ができたら始めると何か月も待ってしまうことだと僕は思っています。
忙しい社会人に、突然暇な一週間がやってくるとは限りません。
だからこそ、今の生活のままでできる方法を考える。
今日は15分だけでもいいんです。
その15分で英単語を10個見る。
一文だけ声に出す。
昨日の内容を思い出す。
そして明日、また少しやる。
まとまった時間を待つより、短い英語時間を生活へ入れていくこと。
これが、忙しい社会人が英語を続けるための現実的なスタートだと思います。
英語は、ここからで大丈夫です。

